兼用ができると、生活でのメリットもたくさん。
https://www.receno.com/pen/livings/u12/2022-07-13.php公開日 2025年06月27日(金)
6畳リビングのレイアウト術!
狭い空間でも広く心地良く暮らすコツ
こんにちは。リセノ編集部の増田です。
今回は、リセノのプロサポートにも
お客様からよくご相談いただく
「6畳のリビングレイアウト」についてです。
6畳のリビングで特に多いお悩みは、
- どうしても窮屈な印象になってしまう...
- どんなサイズの家具を置いたらいいのかわからない...
- お部屋を広く見せる方法を知りたい!
というものです。
6畳のリビングは、比較的コンパクトです。
家具のサイズ選びを誤ってしまうと、
窮屈で暮らしにくいお部屋になってしまうことも。
△ 大きな家具が集まって、窮屈な印象に
そこで今回は、6畳のリビングでも
「広く心地良く」暮らすための
レイアウトのコツをご紹介します。
- 家具の選び方
- ライフスタイル別のレイアウト事例
- お部屋を広く見せるコツ
これらを詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
6畳のリビングはどれくらいの広さ?
レイアウトのポイントをご紹介する前に、
6畳のリビングの広さについてご説明します。
① 6畳はおおよそ「3.1m四方」
「1畳」とは、
その名の通り「畳一枚分」の広さです。
地域によって大きさに違いはありますが、
不動産業界では「1畳=1.62㎡以上」と
定義されています。
6畳の広さはおよそ「9.72m²」となり、
正方形のお部屋であれば、おおよそ3.1m四方。
長方形のお部屋では、間取りにもよりますが
「3.6m×2.7m」ほどの広さが一般的です。
② 何人暮らしにおすすめ?
6畳のリビングはおよそ9.72㎡と、
一人暮らし~二人暮らしにおすすめです。
家具の配置にもよりますが、
3人以上で暮らす場合は、手狭に感じる広さです。
今回のマガジンでは、
二人暮らしの家庭を想定して
レイアウト事例をご紹介します。
③ 6畳に置けるソファーのサイズは?
6畳のリビングで特に多いお悩みのひとつが、
「最適なソファーのサイズ」です。
「2人掛けソファーや3人掛けソファーは置けるの?」
と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
結論としては、広く心地良く暮らすなら
2人掛けソファーがおすすめです。
2人掛けソファー:横幅150cm
3人掛けソファー:横幅185cm
「3.6m×2.7m」の6畳リビングに、
2人掛けソファーと3人掛けソファーを置いて
比較してみました。
ご覧のように、3人掛けソファーは
空間に占めるソファーの割合が大きく、
やや手狭な印象です。
2人掛けソファーの方は、
横に人が通るためのスペースを確保しやすく、
ゆとりのある印象ですね。
◎ ソファーを壁付けして配置
もちろんお子さまと3人暮らしのご家族で、
3人掛けソファーを導入したいという方も
いらっしゃると思います。
その場合は、
このようにソファーを「壁付け」にしていただくと、
圧迫感が軽減されますのでおすすめです。
6畳リビングの家具のサイズ選びについては、
次の章で詳しくご説明します。
6畳リビングのレイアウトのポイント
続いて、
6畳リビングのレイアウトのポイントを3つご紹介します。
- 「生活動線」を意識して家具のサイズを選ぶ
- 「主役の家具」を厳選する
- 「多機能な家具」を活用する
① 「動線」を意識して家具のサイズを選ぶ
まずは気になる「家具のサイズ」の選び方。
こちらは、
生活動線を意識して選ぶことが重要です。
▼「生活動線」とは
空間の中で、人や物が移動する通り道のこと。
体格による個人差はありますが、人が1人通るための動線は60cm以上が必要です。
適正な家具のサイズは、お部屋の間取りや、
置く家具の種類・数によって変わります。
ですが、どのようなケースであっても、
「生活動線の確保」は
常に考慮しなければならないポイントです。
△ 大きすぎるL字ソファー
たとえばこちらのリビングは、
「L字型」のソファーを贅沢にレイアウトしています。
ゆったりくつろぐには良さそうですが、
ダイニングとリビングを通るスペースが狭く、
日々の移動で不便を感じることに。
◎ コンパクトなソファーで動線を確保
生活動線を十分に確保できるよう、
コンパクトなサイズのソファーを選ぶと良いでしょう。
「アームレスタイプ」のソファー
もし大きめのソファーを置きたい場合は、
「アームレスタイプ」のソファーを
選んでいただくのもおすすめです。
▼「アームレスソファー」とは
側面に肘掛け(アーム)がついていないソファーのこと。
側面からでもソファーに座りやすいメリットがあります。
アームがない分コンパクトなので、
お部屋を広く見せるとともに、
生活動線も確保しやすいです。
② 「主役の家具」を厳選する
「どうしても置きたい家具が、少し大きめで...」
という方もいらっしゃると思います。
そんな時は、リビングに置く
「主役の家具」を厳選しましょう。
たとえば、先ほどのL字ソファーのレイアウト。
窮屈な印象ですが、ここからテレビを取り除いて、
ソファーの配置を少し変えてみましょう。
ソファーを「お部屋の主役」に位置づけ、
それを置きやすいように家具を厳選することで、
暮らしやすいレイアウトになりました。
「リビングにはソファー、ローテーブル、
テレビを置かなければならない」
という考えに縛られず、「主役の家具」を中心に置き、
そこに必要な家具のみ足していくのがおすすめです。
「でも、ソファーだけじゃなくて
ローテーブルもテレビも置きたい...」
という方は、
「家具のスリム化」を検討してみましょう。
たとえばローテーブルは、よりコンパクトで
移動もしやすい「サイドテーブル」に。
テレビボードは、より場所を取らない
「テレビスタンド」などに変えてみるのも一手です。
暮らしに必要な機能を満たす範囲で、
よりスリムな選択肢を探していくと、
広く心地良いレイアウトへの道が開けます。
③ 「多機能な家具」を活用する
6畳のリビングでは、「多機能な家具」を
うまく活用することも有効です。
たとえば、
狭いお家ではどうしても不足しがちな「収納」。
「収納機能を持つテーブル」を選ぶことで、
リビング周りの生活用品をすっきり整頓できます。
また、ダイニングとひと続きのリビングであれば、
「ソファーダイニング」を取り入れることも一手。
食事や勉強などの作業と、
テレビ鑑賞や読書などのくつろぎを
どちらも叶えるソファーダイニング。
リビングにソファーを置く必要がなくなり、
その分ローテーブルや収納家具を置きやすくなります。
さらに、「変形できる家具」も便利です。
たとえば伸長式や折り畳み式のローテーブルなら、
必要な時以外はコンパクトに収まり場所を取りません。
また、しまう物量や間取りに応じて
形を変えられる「収納家具」を取り入れると、
レイアウトの幅が広がります。
▼1つで2役こなす「兼用家具」については、こちらのマガジンもチェック。
ライフスタイル別:6畳リビングのレイアウト実例
それでは、ライフスタイル別に
6畳リビングのレイアウト実例をご紹介します。
夫婦の二人暮らしを想定し、
主役の家具は「ソファー」と「テレビ」ぞれぞれで
以下3つのスタイル別に解説していきます。
- 「ソファー」が主役:贅沢なくつろぎ時間を過ごすリビング
- 「大きなテレビ」が主役:ソファーダイニングを活用した広々リビング
- 「ソファー」と「テレビ」どちらも主役:アイランドソファーでメリハリのあるリビング
今回はこちらの、リビング部分が6畳の
横長リビングダイニングを事例に作成しました。
① 「ソファー」が主役:
贅沢なくつろぎ時間を過ごすリビング
1つ目は、「ソファー」が主役のリビングレイアウト。
大きなソファーセットを壁付けして配置し、
夫婦2人でゆったりとくつろげるお部屋にしました。
主役を「ソファー」に絞り、テレビを除くことで、
広々と開放的なリビングを実現しています。
ソファーの前にはサイドテーブルとラグのみ配置し、
できるだけ大きく開けた空間を作りました。
ダイニングとリビングの動線がやや狭いですが、
「アームレスタイプ」の低いソファーを選び、
移動の妨げにならないように工夫しています。
6畳というコンパクトな空間でも、
L字ソファーでゆったりくつろげる
贅沢なリビングレイアウトが叶いました。
② 「大きなテレビ」が主役:
ソファーダイニングを活用した広々リビング
2つ目は、「テレビ」が主役のリビングレイアウト。
リビングの奥に60インチの大きなテレビを配置し、
ダイニングソファーからゆったり鑑賞できる
お部屋にしました。
ダイニングには、二人掛け用のダイニングソファーを
向かい合わせに配置しています。
二人暮らしには少し贅沢な広さですが、
姿勢を崩してくつろぐ場所も兼ねているので、
足を伸ばして座れるサイズを選んでいます。
ダイニングソファーを反転させることで、
テレビの方を向いてくつろげます。
足元に少し硬めの「プフ」や、スツールなどがあると、
足を前に伸ばして座れるのでおすすめです。
▼ダイニングソファーのレイアウトについては、こちらのマガジンもチェック。
「L字」と「対面」それぞれの特性を知り、ご自身・ご家族にぴったりのレイアウトを選びましょう!
https://www.receno.com/pen/dinings/u19/2022-09-13.php③ 「ソファー」と「テレビ」どちらも主役:
アイランドソファーでメリハリのあるリビング
3つ目は、「ソファー」と「テレビ」を
どちらも置きたい方向けのレイアウトです。
お部屋の奥にテレビを置き、その対面に
ソファーを「アイランド型」に配置しました。
ソファーは生活動線を遮らないよう、
二人掛けのコンパクトなサイズを選択。
また、ローテーブルはサイドテーブルにして、
お部屋を広く見せる工夫をしています。
こちらのレイアウトで重要なのが、
ソファーとテレビの距離です。
ソファーとテレビの適正な距離は、
「テレビ画面の高さ×3」です。
今回のリビングに置いたテレビは42インチサイズ。
高さはおよそ「56cm」です。
ですので、「56cm×3=168cm」ほど離した位置に
ソファーを設置しています。
テレビとソファーの最適な距離や、
テレビボードの配置の仕方などは、
こちらのマガジンでも詳しく解説しています。
正しい「テレビの視聴距離」を知って、居心地のいいお部屋を作りましょう。
https://www.receno.com/pen/tvs/u51/2022-02-08.phpお部屋を広く見せる工夫3選
最後に、6畳のリビングを
広く見せる工夫についてご紹介します。
① 家具の高さは低く
1つ目のポイントは、
「家具の高さを低く抑える」ことです。
低い家具で揃えることで、
壁や床に対して家具の占める面積が少なくなり、
開放感のあるお部屋になります。
また、入口からお部屋の奥まで視界が開けていると、
奥行きや広さを感じられます。
このように背の高い家具が多いお部屋の場合、
やや圧迫感があると思います。
お部屋を広くて開放的な印象にするなら、
低めの家具で統一しましょう。
② 明るい色・淡い色で揃える
白やベージュなどの明るい色は「膨張色」と呼ばれ、
お部屋を広く見せる効果があります。
▼「膨張色」とは
実際よりも大きく、近くに感じられる効果を持つ色のこと。
白などの明るい色や暖色系が該当します。
家具の色ももちろん重要ですが、
今回注目したいのは「床」や「カーテン」の色です。
白い床
ダークブラウンの床
床の色を「白」と「ダークブラウン」で比べると、
膨張色の白の方が広く感じると思います。
リビングに明るい色のラグやカーペットを敷くことで、
一気に広さの印象を変えられます。
白いカーテン(レースカーテン)
ダークブラウンのカーテン(遮光カーテン)
また、お部屋で大きな面積を占める
カーテンの色選びも重要です。
こちらも同じく、
白いカーテンの方が広く感じますね。
特に「レースカーテンは」、
見た目も明るく軽やかで、
お部屋を広く見せてくれる効果があります。
③ ミラーを活用する
「ミラー」をうまく活用することで、
お部屋を広く見せることも可能です。
飲食店やおしゃれなショップなどで、
鏡に反射させて空間を広く見せている事例を
目にしたことはありませんか?
あのように、小さなミラーであっても、
反射して映った空間が奥行きを感じさせ、
お部屋を広く見せてくれます。
おすすめの置き場所は、
「入り口から対角線上の角」です。
リビングの入り口から対角線上にあるスペースは、
自然と視線が向く場所です。
インテリアの印象を大きく左右するその場所に
ミラーを置くことで、
よりお部屋の広がりを印象づけることができます。
身だしなみを整えるだけじゃない。お部屋を広く見せて、インテリアを素敵に仕上げるミラーの置き方をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/display/u23/2022-05-17.php無料で使える3Dシミュレーションツール
「Homestyler」で作りました。
今回のマガジンで作成したレイアウトは、
無料の3Dシミュレーションツール
「Homestyler(ホームスタイラー)」で作成しました。
とても直感的な操作で、どなたでも
お部屋の3Dモデルを作っていただけるツールです。
リセノでは、初心者の方でもHomestylerを
使っていただけるように解説動画を公開しています。
興味がございましたら、ぜひあわせてご覧ください。
写真のような3Dで、お部屋の完成イメージを再現。初心者でもかんたんに始められます。
https://www.receno.com/pen/knowhow/u4/2025-04-25.phpレイアウトのコツを押さえて、
リビングを美しく整えましょう。
いかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。
▼6畳リビングのレイアウトのポイント
- 「生活動線」を意識して家具のサイズを選ぶ
- 「主役の家具」を厳選する
- 「多機能な家具」を活用する
▼お部屋を広く見せる工夫3選
- 家具の高さは低く
- 明るい色・淡い色で揃える
- ミラーを活用する
今回のマガジンが、
皆さまのお部屋づくりのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼「6畳」のお部屋のレイアウト術は、こちらのマガジンでも詳しく解説しています。
狭いお部屋でもインテリアを楽しむ工夫とは? 3Dコーディネート事例とともに、プロが解説します。
https://www.receno.com/pen/coordinate/u35/2024-01-12.php6畳の「リビング」「ダイニング」「ワンルーム」に様々なサイズのラグを敷いて、暮らしに合ったぴったりサイズを検証します。
https://www.receno.com/pen/rags/u85/2025-04-23.php快適な6畳の寝室をつくるために重要な、ベッド配置のポイントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/beds/u35/2024-03-13.phpレイアウトから圧迫感を軽減させるコツまで、6畳のお部屋にソファーを取り入れるポイントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/sofas/u12/2024-03-26.php▼「長方形」の細長いリビングレイアウトにお困りの方は、こちらのマガジンもチェック。
細長い「縦長」「横長」リビングのレイアウトでお困りの方へ、レイアウトのポイントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/livings/u85/2025-06-20.php





































編集部 辻口
お客様係 山崎
編集部 江上