
自分に合ったベッドサイズを選ぶことで、心地よい睡眠をとりましょう。
https://www.receno.com/pen/beds/u83/2025-03-28.php公開日 2025年07月02日(水)
更新日 2025年07月01日(火)
こんにちは。リセノ編集部の増田です。
今回は、リセノのプロサポートに
お客様からよくご相談いただく
「4畳の寝室レイアウト」についてです。
「人生の約3分の1を過ごす」と言われる寝室。
1日の疲れを癒やすための大切な空間ですよね。
4畳の寝室はかなりコンパクトです。
そのため、このようなお悩みをよくいただきます。
皆さん「お部屋の狭さ」に悩まれていますね。
ですが4畳でも、レイアウトさえ工夫すれば、
快適な寝室を作っていただけます。
ということで今回は、
4畳の寝室で快適に過ごすための
レイアウトのコツをご紹介します。
これらを詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
「1畳」とは、その名の通り「畳一枚分」の広さです。
地域によって大きさに違いはありますが、
不動産業界では「1畳=1.62㎡以上」と
定義されています。
6畳の広さはおよそ「6.48m²」となり、
正方形のお部屋であれば、おおよそ2.5m四方。
長方形のお部屋では、間取りにもよりますが
「3.6m×1.8m」ほどの広さが一般的です。
さて、4畳の寝室レイアウトで特に多いご質問が、
「お部屋に置けるベッドのサイズ」です。
特に二人暮らしの場合、
「4畳に置くならセミダブル?それともダブル?」
と悩まれる方が多いです。
2.5m四方の寝室
そこで今回は、こちらの2.5m四方の寝室に、
シングル・セミダブル・ダブルのベッドを置いて
大きさを検証していきます。
それぞれのベッドサイズの寸法はこちらです。
(奥行きは200cmで共通になります)
マットレスサイズ | 横幅 |
シングル | 100cm |
セミダブル | 120cm |
ダブル | 140cm |
クイーン | 160cm |
シングルサイズ:横幅100cm
まずはシングルサイズのベッドです。
このとおり、シングルサイズであれば、
4畳の寝室に置いてもかなりゆとりがあります。
一人暮らしで、寝室にデスクや収納家具など
ベッド以外の家具も配置したいという方は、
シングルサイズがおすすめです。
セミダブルサイズ:横幅120cm
続いてセミダブルサイズのベッドです。
「セミダブル」という名前ですが、
実はシングルより少し余裕のある1人用サイズ。
幅2.5mのお部屋の場合、
およそお部屋の半分くらいを占める大きさです。
リセノでは、お一人で寝る場合、
セミダブルサイズのベッドをおすすめしています。
横幅に余裕があるので寝返りを打ちやすく、
シングルサイズより快適に眠ることができます。
一人暮らしで、睡眠の質を重視したいという方は、
4畳の寝室にセミダブルサイズのベッドを
取り入れていただくのがおすすめです。
自分に合ったベッドサイズを選ぶことで、心地よい睡眠をとりましょう。
https://www.receno.com/pen/beds/u83/2025-03-28.php
ダブルサイズ:横幅140cm
こちらはダブルサイズのベッドです。
寝室全体に対して、ベッドがかなり大きな面積を
占めることがお分かりいただけると思います。
窓やクローゼットの位置にもよりますが、
ベッドの他にナイトテーブルやフロアライトなどを
置くスペースは十分に確保できます。
ですので、二人暮らしで4畳の寝室を使うなら、
ダブルサイズのベッドがおすすめです。
セミダブルサイズを2人で使うと窮屈ですので、
ダブルサイズを選ぶようにしましょう。
クイーンサイズ:横幅160cm
ちなみに、4畳の寝室にクイーンサイズのベッドを
置いてみるとどうでしょうか。
このとおり、かろうじて人が歩けるスペースは
保たれていますが、お部屋のほとんどを
ベッドが占めるような状態になります。
2人で寝る場合は、ダブルサイズより余裕のある
クイーンサイズの方が、快適に眠れます。
お部屋は窮屈な印象になりますが、
それでも睡眠の質を重視したい!という方は、
クイーンサイズも選択肢に入ります。
ただし、お部屋にベッドを搬入・搬出できるかを
事前にしっかり確認しておきましょう。
ワイドキングサイズ:横幅200cm(シングルサイズ×2)
シングルサイズを横並びにした横幅200cmのベッドを
「ワイドキングサイズ」と呼びます。
こちらを4畳の寝室に置いた場合は、
クイーンサイズよりもさらに
ベッドの占める割合が大きくなります。
ですが、シングルベッドひとつひとつは
クイーンサイズより小さいので、
実は搬入・搬出がしやすいという利点があります。
睡眠の質に特化して大きなベッドを置きたい!
という方は、もし置けるスペースがあれば、
ワイドキングサイズも一度ご検討ください。
この「シングルベッド2台使い」のメリットは
こちらのマガジンで詳しく解説していますので、
ぜひあわせてご覧ください。
「シングルサイズの2台使い」と「クイーンサイズ」、どちらが良いのでしょうか? それぞれの利点と選び方について解説します。
https://www.receno.com/pen/beds/u85/2025-04-15.php続いて、寝室のレイアウトで大切にすべき
3つのポイントをご説明します。
寝室のレイアウトを考えるうえで、
もっとも大切なのが「ベッドの配置」です。
特に、4畳の寝室はかなりコンパクト。
ベッドをどのように配置するかによって、
他に置ける家具の数や、暮らしやすさが変わります。
ここでは、代表的なベッドの配置パターンと、
それぞれの特徴を解説いたします。
1つ目は、ベッドをお部屋の角に寄せて配置する
「壁付けタイプ」です。
ベッドを端に寄せて置く分、残りのスペースを
広く使えるというメリットがあります。
シングルサイズのベッドを壁付けすると、
収納家具やラウンジチェアなど、
他の家具を置いて「くつろぎスペース」を作れます。
ダブルサイズ以上のベッドは、移動や着替えなどの
動作スペースを十分に確保するためにも、
壁付けして配置するのがおすすめです。
2つ目は、ベッドの左右に空間を残して配置する
「ペニンシュラ(半島)タイプ」です。
ホテルの寝室でよく見られるレイアウトで、
左右対称で上質な寝室を作れるメリットがあります。
シングルサイズなら、ベッドの両サイドに
ナイトテーブルや照明を置いて、
左右対称のホテルライクな寝室を作れます。
セミダブルサイズでも、
ペニンシュラタイプの配置は可能です。
ベッドの横にフロアライトを配置すると、
寝る前に読書したりするときに
やわらかなあかりを確保できて便利です。
4畳の寝室レイアウトでは、
「生活動線」の確保が欠かせません。
生活動線とは、
人や物が移動するために必要なスペースのこと。
ベッドの配置を検討するときに参考になる
生活動線の目安は、こちらです。
ですが、特に2人暮らしの場合、4畳の寝室では
上記の動線をなかなか確保できないケースもあります。
その場合は、以下のように動線を調節しながら、
暮らしやすいレイアウトを探ってみてください。
日本の小さな住宅では、しばしば
「収納が足りない」という問題が浮上します。
寝室にも収納場所を確保したいところですが、
4畳のお部屋ではなかなか難しいですよね。
そんな中でも、
寝室に収納を増やすためのヒントを3つご紹介します。
まずは「ベッド下収納」です。
ある程度高さのあるベッドであれば、
ベッド下にモノを収納できるスペースが空いています。
こちらを活用しない手はありません。
収納ケースやカゴのほか、
ベッド専用のキャスター付き収納を使い、
スペースを有効活用しましょう。
ナイトテーブルとは、その名のとおり
夜にベッドサイドで使う小さなテーブルのこと。
こちらは、飲み物や本、香り系アイテム、時計など、
細々したアイテムを置いておくのに便利です。
棚付きのナイトテーブルなら、カゴ収納を活用して、
季節物のブランケットや毛布などを
しまっておくこともできます。
4畳の寝室に収納家具を置く場合は、
「背の低いオープンタイプ」の収納がおすすめ。
理由は、
圧迫感を減らしてお部屋を広く見せるためです。
背の低い収納は、高い収納に比べて
お部屋に占める面積が小さく、圧迫感が少ないです。
また、
扉のないオープンタイプの収納(シェルフ)なら、
抜け感があって軽やかな印象になります。
それでは、
ここから4畳の寝室のレイアウト事例をご紹介します。
今回は、
の3つのシーン別にレイアウトを紹介いたします。
まずは、一人暮らしの寝室レイアウトです。
快適な睡眠を取れるように、
セミダブルサイズのベッドを選びました。
ベッドは、お部屋の中央にペニンシュラ型に配置。
ベッドの左右にナイトテーブルとフロアライトを置き、
ベッドが主役のホテルライクなレイアウトにしました。
クローゼット前に十分な生活動線を確保できるよう、
ベッドは少し窓側に寄せて配置しています。
コーディネートのポイントは、
お部屋を「上・中・下」に3分割したときに、
バランスよくアイテムを配置することです。
「上・中・下」のバランスが整っていると、
お部屋が美しく見えます。
「上空間」には、ペンダントライト、フロアライト、
そしてアートポスターを配置。
「中空間」は、ベッドの上のクッションや、
ナイトテーブルで彩りを加えています。
そして「下空間」は、広い範囲をベッドが占めますが、
床にタイルカーペットを敷いて質感を加えています。
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「空間配置」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-06-28.php
続いて、二人暮らしの寝室レイアウトです。
ダブルサイズのベッドを壁付けして配置し、
入口の近くやクローゼット前に
2人分の生活動線を確保できるようにしました。
ベッドの横には、ナイトテーブルと
フロアライトを並べて配置しています。
ベッド上にアートポスターを飾ることで、
空間のバランスを整えました。
ベッドサイドのナイトテーブルに加えて、
ベッドのヘッドボードの上にも
ちょっとした小物を置くことができます。
壁付けの配置ですと、どちらか1人が
ナイトテーブルを使えなくなってしまいますが...。
そんなとき、棚付きのヘッドボードを選ぶことで、
スマホや飲み物を置けて、過ごしやすくなります。
ポイントは、床に明るい色の
「タイルカーペット」を敷き詰めているところ。
ダブルベッドは、サイズが大きい分、
どうしても4畳の寝室を圧迫してしまいます。
ですが、床色を明るくすることで、
お部屋を広く感じさせる効果があるのです。
暗い色のフローリングと比べてみると、
明るいタイルカーペットの方が
開放的に感じられるかと思います。
また、1日の疲れを癒す寝室にふかふかの
カーペットを敷くと、お部屋に入るたびに
休息のスイッチが入るのでおすすめです。
ふわふわとした触り心地の、国産 洗えるタイルカーペット「ソワレ」。上品な光沢感のある色合いで、洗練されたお部屋に仕上がります。
https://www.receno.com/rag/soware-tc.php「床色」が変われば、お部屋の印象を大きく変えることができます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-10-11.php
最後に、小学生のお子さまがいらっしゃる家庭の
子供部屋をイメージしたレイアウトです。
シングルベッドのほか、お子さまが勉強するための
「デスク」と「チェア」、そして「収納家具」を
配置するレイアウトを考えます。
ベッドとデスクでエリアを分けて、
それぞれ壁付けすることで場所を確保しました。
デスクのサイズは一般的な100cm×60cm。
4畳のお部屋であっても、ベッドを壁付けすれば
デスクを置くことが叶います。
勉強道具や本、おもちゃなど、
モノが増えがちなお子さまのお部屋。
備え付け収納に加えて、小さな収納家具を
置いていただくと、片付けがしやすくなります。
今回ベッドのサイズは、お子さまには少し大きな
シングルサイズを選んでいます。
小さなキッズベッドや、ロフト付きのベッドなど、
お子さま用のベッドもたくさん販売されています。
ですが、お子さまが大きくなるとサイズが
合わなくなり、取り換えることになってしまいます。
シングルサイズのベッドであれば、
お子さまが成長しても使い続けることができ、
買い替える必要がありません。
今は、脚の高さを調節できるベッドもあります。
お子さまが小さいうちは低めに、
大きくなったら高くと、サイズを調整しながら
ベッドを使い続けていただくと良いでしょう。
ベッド選びについて「選び方が分からない」という方に向けて、見心地・使い心地の観点から紐解いていきます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2025-02-14.php
今回のマガジンで作成したレイアウトは、
無料の3Dシミュレーションツール
「Homestyler(ホームスタイラー)」で作成しました。
とても直感的な操作で、どなたでも
お部屋の3Dモデルを作っていただけるツールです。
リセノでは、初心者の方でもHomestylerを
使っていただけるように解説動画を公開しています。
興味がございましたら、ぜひあわせてご覧ください。
写真のような3Dで、お部屋の完成イメージを再現。初心者でもかんたんに始められます。
https://www.receno.com/pen/knowhow/u4/2025-04-25.phpいかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。
▼4畳のお部屋に置けるベッドのサイズ
▼寝室レイアウトのポイント
今回のマガジンが、
皆さまのお部屋づくりのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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