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センスのいらないインテリア【スタイリング編】|「配色」を理解して、お部屋のベースを整える。(前編)

インテリアの配色とは?

el-thyme-bl-blog15.jpg

ソファーやテーブル、チェア、本棚、照明などの家具、
カーテンやラグマット、小物、雑貨など、お部屋の中
のインテリアの色選びは、意外と難しいものですね。

リセノのお客様からのインテリアのご相談の中でも、
色選びや、色の組み合わせについてのご質問はとても
多いです。

「配色」とは、「色の組み合わせ」のこと。
つまり、お部屋の中でどんな色を採用して、色同士を
組み合わせるかを決めることを「配色」と言います。

お部屋という1つの空間の中に、たくさんのアイテムが
存在し、お互いに関係しあうインテリアの世界。

色の掛け合わせを考えずに、気に入ったアイテムだけ
を集めていってしまうと......

27.jpg△ 落ちつきを感じにくいお部屋

下手をすると、こんな風に「色が混雑しあう」ような
落着きのない部屋になってしまいます。

また、一方で、
「私はセンスがないから、無難な色で揃えてます。」
という方に多いのが、こんなお部屋。

1.jpg△ 味気ないお部屋

色味がほとんどなく、白ばかりを選んでしまったため
に、なんとも味気ない、面白みのないお部屋になって
しまいます。

これでは、せっかくリラックスするためのお家なのに、
殺風景で、逆に落ち着かないことでしょう。

色がありすぎるのもだめですし、
色がなさすぎるのもだめ。

インテリアの「配色」は意外と難しい為、

「なんだかお部屋がいけてない」
「インテリアわからないから、疲れた」
「ばらばらな印象で、もうお手上げ」

こんな方が多いのです。

配色例‗山本さんひめさん宅.jpg
バランスがとれた配色のお部屋

この記事では、この「配色」という一見難しそうな要素
を紐解き、誰でも素敵な配色が叶うようにします。

ぜひ、最後までお読みいただければと思います。

配色の基本「70:25:5」

7_色の配分-4.jpg

「配色」の基本には、「70:25:5」という比率があり、
これは「配色の黄金比率」と呼ばれています。

お部屋に存在する色を、この配分に沿って選ぶことで、
素敵な色合いになります。

  • 70% = ベースカラー = 土台になる色
  • 25% = メインカラー = 主役になる色
  • 5% = アクセントカラー = スパイスになる色

というイメージです。

実際のお部屋の要素に分解すると、

  • ベースカラー = 内装
  • メインカラー = 家具・ラグマット
  • アクセントカラー = 雑貨

ということになります。

つまりは、「内装」「家具・ラグマット」「雑貨」の
カラーをバランス良く組み合わせることで、お部屋の
配色は素敵に仕上がるということです。

それぞれを、もう少し詳しく紐解いていきましょう。

70%=ベースカラー(内装)

4_色の配分-5.jpg

お部屋の70%を占める「ベースカラー」は、つまりは
内装のことを指します。

主には

  • 窓(カーテン)
  • 天井

の4つと理解すれば良いでしょう。

それぞれの特性を見ていきましょう。

ベースカラー1:壁

壁‗h2下修正.jpg

壁の色は、大抵の場合は「白」ですね。

白は「無彩色」と呼ばれる色で、ほかの色を邪魔しない
という性質がありますので、お部屋の中で大きな面積を
占める壁には、主に「白」が採用されています。

絵を書くときの画用紙などと同じく、キャンバスは白色
がもっとも適しています。

キャンバスの色に個性がありすぎると、そこに色を乗せ
るのが難しくなってしまいますからね。

display8.jpg ダークブルーのアクセントクロス

最近の住宅では、アクセントクロスのようなもので色を
入れる場合もあるでしょう。賃貸でも増えてきています。

ですが、その際もたいていの場合は、壁の一面だけに留
めたり、あまり個性の強すぎる色は避けた方が、お部屋
全体の調和が生まれやすくなります。

ベースカラー2:窓(カーテン)

窓‗h2下修正.jpg

また、壁の横にある「窓」もベースカラーのひとつです。

窓にはカーテンやブラインドを付けることが多いですが、
LDKであったり、ワンルームであったりと、お部屋の
壁に対して、窓の存在感が一定量ある場合には、印象
を大きく左右します。

poudre-blog1.jpg

カーテンは、ベースカラーである壁の白色のとなりに
あることが多いので、強い色味を入れてしまうと、悪
目立ちしてしまいます。

カーテンは、白の壁と合わせるかたちで、白色を選ぶ
か、薄いベージュなどのアースカラーを選ぶようにし
ましょう。

ベースカラー3:床

床‗h2下修正.jpg

床の色は、一般的にはフローリングが圧倒的に多く、
稀にカーペットやタイルのお部屋もあります。

フローリングの場合は、白っぽいもの、ベージュっぽい
もの、ブラウンぽいものなど、物件によって違いはあり
ますが、おおよそ「木」の色をしています。

後ほど詳述しますが、木の色は「アースカラー」と
呼ばれる色の一種です。

20220624144541-thumb-800xauto-86156.jpeg

「アースカラー」は、もともと地球にある色なので、
人工的な色と比べて、格別に刺激のある色ではなく、
落ち着きがあり、他の色とのなじみも良い色です。

お部屋はリラックスするための場所でもありますので、
強い原色の赤、青、黄などではなく、落ち着きのある
アースカラーが床によく使われるのです。

2019_08_01_6119.jpg

また、アースカラー以外の床だと、白色や、グレー色
などのカーペットやタイルが使われることも近年増え
てきています。

白、グレーともに「無彩色」と呼ばれる色で、ほかの
どんな色とも合わせやすい、存在感の少ない色です。

床グレー‗スタジオ撮影分.jpg

床に無彩色を使うことで、その上に置いた家具を引き立
てる役割を担ってくれます。

上質なホテルのような空間づくりには、無彩色の床に
するとフローリングよりも、素敵に仕上がります。

ベースカラー4:天井

天井‗h2下修正ダイニング版.jpg

天井のカラーは、大抵の場合、壁と同じ「白色」です。

白のように「明るい色」は、空間を広く見せる効果が
あるからです。

天井‗コンクリートつーじーさん宅.jpg 天井 コンクリートのグレー色

リノベーションを施したお家の場合は、天井をグレー
のコンクリート色のままにしたり、高級な注文住宅の
場合は、天井に木を施したりすることもあります。

天井に白以外を使う場合は、空間に重厚感を与えること
ができます。

AdobeStock_天井‗木製.jpg

ただ、天井の明るさが下がる分、お部屋は重い印象を
与えられますので、よほど明確に好みが決まっている
場合以外は、白色をおすすめします。

----------

まずは、配色の黄金比率の中で、もっとも大きな70%
の割合を占める「ベースカラー」について紐解きました。

ベースカラーは「=ほぼ内装の色に依存」しますので、
多くの住宅においてほぼ同じような色であり、基本は
シンプルな色が使われます。

お部屋の70%を占めるベースカラーは、絵で例えると
「絵を書くための画用紙」の役割を担います。

残りの「メインカラー25%/アクセントカラー5%」を
際立てるための土台となるのが、ベースカラーだと理解
すると良いでしょう。

25% = メインカラー(家具・ラグマット)

5_色の配分-5.jpg

続いては、お部屋の25%を占める「メインカラー」に
ついて紐解いていきましょう。

メインカラーは、お部屋の中でも面積の大きなアイテム
であり、主役となる「家具と、ラグマット」と捉えてい
ただければ、理解しやすいと思います。

つまりは、絵に例えると「テーマとなる主人公」の
役割です。

メインカラー1:家具

sensecolor2.jpg

お部屋の中のメインカラーとして、必ず主役となるのが
「家具」です。

壁や床と比べると面積としては小さいですが、ソファー
やダイニング、チェア、収納家具など、いくつかの家具
が組み合わされていくと、大きな面積になってきます。

このメインカラーとなる家具たちの配色は、お部屋の
雰囲気を作るのに重要な役割を果たします。

sensecolor3.jpg
ナチュラルカラーで統一したコーディネート

たとえば、シンプルな白壁と、フローリングのお部屋。
ここにいくつかの家具を置いて比べていきます。

ナチュラルカラーの家具で揃えていくと、爽やかな印象
を与えやすくなります。

また、明るい色味のため、お部屋も明るく感じます。

sensecolor4.jpg
ブラウンカラーで統一したコーディネート

続いては、ブラウンカラーに変えてみましょう。

ブラウンカラーの家具で揃えていくと、深みが出やすく、
落ち着いた印象を感じるお部屋になります。

さきほどのナチュラルよりも暗めの色味のため、全体的
に大人なイメージを感じます。

sensecolor5.jpg
ヴィンテージレッドカラーで統一したコーディネート

続いては、ヴィンテージレッドカラーです。

1950年代~の北欧家具でよくみられる赤みを帯びた色
(リセノでは、ヴィンテージレッドと呼びます)を選ぶ
と、北欧ヴィンテージを彷彿とさせ、上質な歴史を感じ
させるような趣き深い印象を与えることができます。

この3つの例を見ていただければお分かりいただける様
に、同じお部屋でも家具の色味が異なるだけで、印象を
変えたり、個性を感じさせることができるのです。

このように、家具は、大きさやデザインとしてもお部屋
の主役であり、また、その色によって、お部屋の印象に
も大きな影響を与えます。

メインカラー2:ラグマット

sensecolor16.jpg

ラグも大きな面積を占める為、お部屋の印象に大きく
影響する「メインカラー」として捉えます。

家具と同じく、お部屋の印象を大きく左右します。

sensecolor9.jpg
before(明るいベージュのラグマット)

たとえば、さきほどのお部屋。

同じナチュラルの家具を置いたお部屋ですが、ラグマッ
トを変えることで、落ち着いた印象を与えられます。

sensecolor10.jpg
after(グレーのラグマットに変更)

面積の大きいアイテムの代表格ですので、ラグマットも
メインカラーの象徴と言えるでしょう。

----------

配色の黄金比率の中で、25%を占める「ベースカラー」
について紐解きました。

メインカラーの70%と、ベースカラーの25%を合わせる
と、実に、お部屋全体の配色の「95%」を占めます。

つまりは、この2つが「配色の大きな印象を決める」と
言えるでしょう。

5%=アクセントカラー(雑貨)

3_色の配分-5.jpg

さて、最後の「5%」は、アクセントカラーと呼ばれる
配色です。

アクセントとは「強調」という意味がありますので、
ベース、メインで整えた95%の配色に対して、すこし
だけ「印象に残る色」を加えるということです。

分かりやすく言うと「スパイス」のような役割。

お寿司のわさびや、うどんの七味のように、ちょっと
だけあることで、十分に強いアクセントになりますの
で、ほんの少しの「5%」だけで良いのが特徴です。

いくつかアクセントカラーを見ていきましょう。

アクセントカラー1:ファブリック(布)

sensecolor17.jpg

ソファーに置くクッションや、ベッドにかけるブラン
ケットなど、主役に「お化粧」の役割を果たすファブ
リックたちは、良い配色のアクセントとなります。

ソファーやベッドなどは耐久性が高く、長く使っていく
ものです。

ですから、ソファーやベッド自体に、あまり個性的な
色がついていると、時間の経過とともに、趣味が変わ
ってきたりして、使い続けることが難しくなってしま
います。

アクセントカラー‗コーディネート全体.jpg

ですから、メインカラーである「家具」は、シンプルな
色味にしておいて、クッションやブランケットなどのフ
ァブリックアイテムを使って、お部屋に彩りを加えます。

人が洋服を着るような感覚で、時代の変化とともに、
いろんなアクセントに着せ替えると良いですね。

アクセントカラー2:雑貨・小物

アクセントアイテム.jpg

時計や花瓶、オブジェなどのインテリア小物も、お部屋
のアクセントカラーになるアイテムのひとつです。

例えば、時計や照明、ケーキスタンドなどのオブジェに
「真鍮のゴールド色」を取り入れることで、シンプルな
お部屋に落ち着いた印象と、上質な印象をプラスするこ
とができます。

★7_洗面所(グリーンL)_SACCOフラワーベース_2023_12_01_7130.jpg

花瓶なども、配色のアクセントになります。

美しい色合いの花瓶を飾ることで、洗面所などの無機質
になりやすい場所も、すこしの彩りを加えることができ
ます。

アクセントカラー‗フラワーベース3.jpg

もちろん、季節ごとのお花を挿すことによって、時々の
アクセントカラーを彩るのもいいですね。

アクセントとなる小物や雑貨たちは無数にありますの
で、ここでは代表的なアイテムをご紹介しました。

----------

さて、最後に5%の「アクセントカラー」について紐解
いてきました。

ベース、メインカラーで作ったお部屋に、アクセントと
して5%の配色を加えることで、気の利いた素敵なお部
屋にすることができます。

配色の基本は「70:25:5」ですが、絶対にこの割合を
崩さないということではなく、

  • 70% = シンプルな土台となる色
  • 25% = お部屋の主役となる色
  • 5% = お部屋に個性をプラスする色

というようなイメージをしてもらえれば良いかなと
思います。

お部屋の大部分は「無彩色とアースカラー」で出来ている。

6_色の配分-5.jpg

さて「配色の黄金比率」について、紐解いてきました。

ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーという
考え方があり、インテリアでいうところのどの要素が
それにあたるかはご理解いただけたと思います。

ここからはさらに踏み込んで、配色選びについてお話
していきます。

lys97.jpg 小物をまだ置いていない部屋を見ると、2つの色がよく分かります。

インテリアにおいては、お部屋のベース・メインカラー
に登場する色は、実はある程度決まっています。

なぜならば、

  • 70% = 壁、窓(カーテン)、床、天井
  • 25% = 家具、ラグマット

ですから、その場所で使われる色たちは、実は似た色
が使われることが多いのです。

1_カラー-3.jpg

その95%を占める2つのカラーは、ずばり

  • 無彩色
  • アースカラー

です。

無彩色と、アースカラーは、インテリアの実に95%を
占める重要なカラーです。

クッションや小物、アート、時計、雑誌 etc...... など
お部屋には、たくさんの色が存在します。

ただ、その中でも実はお部屋のベーススタイリングと
なる「大きな面積 = お部屋の基礎印象」に大きな
影響力を持つのは、この2つの色なのです。

accent8.jpg 小物にこだわって入れ替えても、大きな基礎印象は変わりません。

お部屋づくりを行う中で、様々なアイテムをお部屋に
足していくと思いますが、内装や家具といった大きな
面積を占めるアイテムのカラーが変わらないかぎりは
「大きな印象変化」は、ありません。

それほどまでに、ベースのカラー選びは大切なのです。

まずは、この2つの色を知ることから始めましょう。

無彩色とは?

無彩色.jpg

無彩色とは、白、グレー、黒のことです。
「鮮やかさ」を持たないので、「無」彩色です。

前述のとおり、鮮やかさがないので、色同士がケンカ
しあうことがなく、他の色の邪魔しないのが特徴です。

AdobeStock_179789295.jpg

ですから、お部屋の壁紙などの広い範囲のベースカラー
では、多くは白が使われます。

ホテルなどではフローリングではなく、カーペットなど
の床が多いですが、それは無彩色がもつ上質な印象を与
えてくれるからもあるのです。

黒は、汚れが目立ちづらいという特性もあります。

1.jpeg

また、メインカラーである家具にも、無彩色の「白」は
よく使われます。

白は主張のない色なので、ほかの色の邪魔をしません。

また、木の色だけではリラックス感が強すぎる場合に
「引き締め効果」を与えることもできます。

ウッドが多い家具の中に、天板が白色のテーブルや、
白いペンダントライトを加えることで、お部屋の印象
を軽やかにすることができます。

folkbk-edt-blog4.jpg

また、無彩色のひとつである「黒」は、空間を引き締め
る効果があります。

木の印象が強いお部屋に、黒色を取り入れることで、
引き締まった印象を与えることができます。

黒は光をもたない色なので、空間の印象を引き締める
効果があるのです。

アースカラーとは?

2_カラー-3.jpg

アースカラーとは、木や土、植物など、自然に存在する
色のことを指します。

彩度が低いベージュやカーキ、オリーブなど、どこか
温もりを感じさせるカラーです。

アースカラーには、いくつかのカラー系統があります。

系統代表的なアースカラー
ナチュラル系ナチュラル/ベージュ

20240510-2.jpg
レッド系ブラウン/ヴィンテージレッド/テラコッタ/サーモンピンク

20240510-3.jpg
グリーン系カーキ/モスグリーン/セージグリーン/オリーブ

20240510-4.jpg
イエロー系マスタード

20240510-5.jpg
ブルー系ブルー

lys32.jpg

主なアースカラーの分類は、この表のとおりです。

agra3-blog41.jpg

家具であれば、木の色そのままのナチュラル系のベー
ジュ色であったり、

20240903145133.jpg

こちらもチーク材などの木の色そのものであるレッド
色のブラウン色もよく使われます。

TVまぶしくて見えない‗武尾さん宅.jpg

ブラウン色の家具も、木本来の色味です。

また、観葉植物はグリーン系のアースカラーであり、
インテリアの必須アイテムとも言えますね。

IMG_7422.jpg

イエロー系やブルー系なども、インテリアの色味として
よく使われる色です。

----------

さて「配色」というテーマを紐解いているこの記事です
が、実はインテリアの「95%」によく使われる色は

  • 無彩色
  • アースカラー

がほとんどであるという事実を紐解きました。

「配色は、むずかしい。」

と思われがちですが、実は、95%の色は基本的な色が
決まっているのだということが分かってきます。

この2つの色グループについて理解しておくだけで、
ずいぶんと論理的にお部屋の配色を捉えることができ
るのです。

無彩色優位と、アースカラー優位が与える印象の変化

sensecolor14.jpg

さて、配色の基本についていろいろな角度から解説を
してきました。

配色の基本の締めくくりとして、2つの色グループの
「バランス」と「トーン」について解説していこうと
思います。

大場さん宅‗イメージカット.jpg

まずは、色のバランスの大きな方向性として、

  • 無彩色の割合が多い「無彩色優位」
  • アースカラーの割合が多い「アースカラー優位」

の2つのお部屋による印象の違いを見ていきましょう。

「アースカラー優位」は、優しい印象に。

sensecolor12.jpg
アースカラーの割合が多い

たとえば、このお部屋。

前述の通り「無彩色と、アースカラー」でお部屋が
構成されていることが分かりますね。

その中でも、床を「フローリング=アースカラー」に
することで、お部屋全体のカラーバランスが「アース
カラーが多くなります。

これを「アースカラー優位」の状態と言います。

あたたかみのあるアースカラーの面積が大きいことで、
リラックスできるやわらかな印象のお部屋に仕上がっ
ています。

「無彩色優位」は、モダンな印象に。

sensecolor13.jpg
無彩色の割合が多い

一方、こちらはどうでしょう。

登場している色は「無彩色と、アースカラー」で同じ
ですが、さきほどの写真とは印象が大きく違いますね。

これは、さきほどのお部屋と比べて、床のグレーが
配色の多くを占めています。

グレーは「無彩色」ですので、無彩色が多いこのお部屋
の状態は「無彩色優位」のお部屋になります。

アースカラーのあたたかみが減ったことにより、上質で
クール、つまりはモダンな印象を与える部屋になってい
ます。

----------

このように「無彩色と、アースカラー」で95%の要素が
構成されることが多いのは共通ですが、そのバランスに
よって、印象は大きく変わります。

アースカラーが多いと、お部屋は温かな印象に。
無彩色が多いと、モダンな印象になります。

「無彩色と、アースカラー」について、しっかりと理解
することで、さらに自分好みのお部屋にすることがで
きるのです。

まとめ

layouttheory34.jpg

さて、配色について紐解いてきました。

ここまでを簡単にまとめると、

  • 配色の基本は「70:25:5」
  • お部屋の大部分は「無彩色とアースカラー」で出来ている。
  • 無彩色優位と、アースカラー優位が与える印象の変化

といった感じです。

ここまでをしっかりと理解していただければ、
お部屋の配色は失敗しづらくなります。

後編では、より具体的な内容として

  1. 自分の好みを知る方法
  2. ベース・メイン・アクセントの配色のヒント

を紐解いていきます。

そちらもぜひご覧ください。

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