
スペックに注目したLEDの選び方を知っていると、より良いお部屋作りに役立ちます。
https://www.receno.com/pen/lightings/u41/2023-03-01.php公開日 2025年09月18日(木)
こんにちは、デザイナーの木下です。
「部屋の雰囲気を変えたいけど、
何から始めればいいのかわからない...」
「照明はどう組み合わせたらいいの?」
多灯照明を取り入れようと思ったとき、
こんなふうに悩む方は多いと思います。
実は、照明は"数"だけでなく、
"種類"や"配置"がとても大切。
上手に多灯照明を取り入れると、
リビングでは落ち着いた雰囲気が生まれ、
ダイニングでは食事や作業の時間がぐっと充実します。
今回は、多灯照明の作り方の基本や、
具体的な実践方法をわかりやすくご紹介していきます。
多灯照明とは、ずばり
お部屋に多くの照明を取り入れること。
日本では1灯で部屋全体を照らすことが主流ですが、
インテリアの盛んな北欧では、多灯で必要な場所だけを
照らす暮らしが昔から根付いていました。
天井の照明ひとつで全体を明るくすると、
お部屋がのっぺり見えてしまうため、
多灯照明にすることで、
自然でやわらかな雰囲気をつくれます。
読書や食事、くつろぎのひとときなど、
シーンに合わせて光を変えられるのも魅力。
いくつもの光が重なり合うことで、
あたたかみのある居心地よい空間が広がっていきます。
多灯照明は基本のポイントを押さえることで、
シーンごとに居心地のよい空間をつくれます。
ここでは取り入れ方の基本から、
暮らしをより快適にする応用までをご紹介します。
多灯照明をはじめるときは、
部屋の広さや生活スタイルに合わせた
光のバランスが大切。
明るさを全体で整えつつ、
手元やアクセントとなる場所に灯りを足すと
心地よい雰囲気に。
ひとつずつ役割を考えながら配置すれば、
自然で落ち着いた光に包まれます。
照明の明るさを決めるときは、
まず部屋全体の必要な「光量」を把握しましょう。
一般的には、1畳あたり15〜20Wを
目安にすると安心。
たとえば8畳の部屋なら
120〜160Wほどの明るさがあれば、
日常生活に十分対応できます。
ペンダントライトで100W、
フロアライトやテーブルライトで60Wというように、
複数の照明を組み合わせて光量を確保しましょう。
光の広がり方を知ることも、
多灯照明づくりの基本です。
「拡散配光」とは、
光を通すタイプのシェードで照らす光のこと。
光は全方向に透過します。
「直接配光」とは、
光を通さないタイプのシェードで照らす光のこと。
主に下方向にのみ明るさを集中的に与えます。
両方を上手に組み合わせると、
空間に立体感が生まれます。
暮らしにあたたかみを添えるなら、照明の色味も大切。
白っぽい光を混ぜるとちぐはぐに感じやすいため、
統一感を意識しましょう。
おすすめはオレンジがかった電球色。
やわらかな光が心を落ち着かせ、
食事や読書などのシーンにも自然になじみます。
複数の照明を置くときも、
同じ色味で揃えることで一体感のある空間が作れます。
LEDの色温度や明るさについて詳しく解説した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。
スペックに注目したLEDの選び方を知っていると、より良いお部屋作りに役立ちます。
https://www.receno.com/pen/lightings/u41/2023-03-01.php便利な機能や持ち運びできる照明を取り入れることで、
シーンごとに自由な使い方ができます。
ちょっとした工夫で、日常はより快適になります。
近ごろ人気のスマート電球は、
多灯照明と相性のよいアイテム。
スマホやタブレットのアプリと連動して、
自由に明るさや、色の調整ができます。
明るさや色味をシーンに合わせて変えられるのも魅力。
たとえば昼に作業する時は昼白色で、
夜は落ち着いた電球色に切り替えるなど、
暮らしのリズムに合わせて手軽に光を整えられます。
LEDとスマート電球の違いを詳しく解説した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。
スマートLED電球のメリットや仕様、設定にまつわる疑問にお答えします。
https://www.receno.com/pen/lightings/u19/2022-10-21.phpコードレスで使えるポータブル照明も、
多灯照明にぴったり。
手軽に持ち運べるので、ダイニングからリビング、
寝室まで自由に移動できます。
アウトドアやベッドサイドでも活躍し、
暮らしの幅を広げてくれる存在。
必要な場所にそっと光を添えることで、
より柔らかく心地よい空間が生まれます。
ポータブル照明のおすすめをご紹介したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。
「パンテラ ポータブル」「SIENI」「ソフトスポット」を実際に使ってみました。
https://www.receno.com/pen/lightings/u32/2023-04-24.phpここからは、「リビング」「ダイニング」「寝室」
それぞれのエリアごとに分けて
具体的な実践方法をご紹介していきます。
家族が集まり、くつろぎの時間を過ごすリビングは、
天井から全体を照らしつつ、ソファや読書の手元など、
必要な場所に光を重ねると心地よさが広がります。
リビングのベースとなる照明は、
天井に設置するシーリングライト。
「ゆったりとくつろぐ」リビングでは、
ダイニングのように手元にしっかりとした
明るさは必要ありません。
また、リビングにはダイニングテーブルのように大き
な「動線を塞ぐ」家具がないのも特徴。
動線を邪魔しないシーリングライトを使うことで、
広々とリラックスできる空間を作れます。
リビングにおいてフォーカルポイントとして、
見心地の主役になるのは「フロアライト」です。
目に留まりやすい位置に
シェードが素敵なフロアライトを置くことで、
リビングが素敵な空間に仕上がります。
ソファーとの高さのバランスが良いので、
気に入ったフロアライトを選ぶと良いでしょう。
読書や趣味の時間には、手元をやさしく
照らしてくれるテーブルライトが活躍します。
ソファ横のサイドテーブルや棚の上に置くだけで、
小さな灯りが空間の雰囲気を変えてくれます。
本を読むときはしっかり照らし、
くつろぐときは間接照明として使えるのも魅力です。
リビングの照明について詳しく解説したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。
リビングを快適な空間にするには、照明が非常に重要です。
https://www.receno.com/pen/lightings/u12/2023-06-29.php家族や友人と集まり、会話が弾むダイニング。
ここでは食卓を囲む時間を
心地よく演出する照明がポイントです。
ダイニングの照明といえば、
食卓の上に吊るす「ペンダントライト」。
ペンダントライトは天井から吊り下げて、
ダイニングテーブルの中央上部の
床から140cmあたりに設置するのが、一般的。
この高さに設置することで、
テーブルをちょうどよく照らしてくれるとともに、
ダイニングシーンのフォーカルポイント(注目点)
としても存在感を示してくれるからです。
ペンダントライトひとつで、
食卓の雰囲気はぐっと豊かになります。
おすすめのペンダントライトをご紹介した
こちらの記事もございますので、
お時間のある方はあわせて読んでみてください。
ダイニングには、インテリアの主役になり、リラックスした雰囲気を作れるペンダントライトがおすすめです。
https://www.receno.com/pen/lightings/u85/2025-04-09.phpダイニング全体を柔らかく整えるには、
補助的な「フロアライト」が便利。
キャビネットの横や壁際に置けば、部屋の奥行きを
感じられるようになり、お気に入りのインテリアや
本をふんわり照らしてくれます。
壁面に取り付ける「ブラケットライト」は、
ダイニングのちょっとしたアクセントに。
絵や植物のそばに配置すれば、
インテリアを引き立てる効果も。
小さな工夫で、
食卓まわりがぐっとおしゃれに見える灯りです。
一日の終わりを過ごす寝室は、まぶしさを抑えつつ、
必要な場所だけに光を添えるのがポイントです。
寝室の照明は、強い光を避けるのが基本。
フロアライトを壁際に置けば、
光がやわらかく反射し、部屋全体に広がります。
仰向けで寝ても直接まぶしい光が入らないため、
リラックスして過ごせるのが魅力。
調光機能つきのタイプを選べば、
就寝前はほんのり暗めに整えることも。
ベッドサイドに置くテーブルライトは、
寝室の定番アイテム。
本を読むときはしっかり照らし、
眠る前には優しい間接照明としても活躍します。
コンパクトなサイズ感で置き場所を選ばず、
インテリアのアクセントにもなります。
読書灯の選び方とおすすめアイテムをご紹介した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。
上質に手元を照らす「読書灯」についてご紹介します。
https://www.receno.com/pen/beds/u77/2024-08-06.php壁に取り付けるブラケットライトは、
寝室をぐっと上品な印象に。
スペースを取らないため、
ベッド周りはすっきり見せたいけどおしゃれにもしたい...
そんなときにおすすめのアイテムです。
壁にひとつあかりがあるだけで、
ホテルの一室のような特別な空間を演出できます。
ここからは、多灯照明におすすめな
リセノの人気アイテムをご紹介していきます。
賃貸でも使える
ポータブルブラケットライト「Lumoa」。
まず、軽さと取り付けのしやすさが魅力。
重さ約630gで、壁に引っ掛けるだけなので、
工事不要で設置できます。
充電式(USB Type-C)なので、
コンセント位置にとらわれず、
コードレスでスッキリ使えるのがポイント。
さらに、デザインもこだわって作られています。
台座は、「オーク無垢材」を削り出してつくっています。
木のぬくもりを存分に感じる味わい深いデザインです。
Lumoa がひとつあることで、
壁面に目線の高さの光が加わり、
お部屋のインテリアが簡単にワンランクアップします。
ころんと丸みを帯びたフォルムが
可愛らしいテーブルライト「 SIENI」。
オーク無垢材の支柱と、
ジュートとコットンの混合生地を使った
布製シェードの組み合わせで、
木製家具のような温もりを感じさせます。
コードレスでバッテリー内蔵なので、
場所を選ばず好きなところへ自由に持ち運び可能。
読書灯にも、寝る前のひとときにもぴったりです。
紙布(しふ)の布を使った
ソケットカバーが目を引くデザインの「SHIF」。
国内の専門工場にて作られる紙布(しふ)は、
伝統的な素材である和紙の風合いはそのままに、
まるでラタンや網代のような自然素材の風合いに。
電気を消しているときには「工芸品」のような
味わいのあるソケットカバーとなり、また、
灯りをつけているときには、紙布(しふ)の
網目から光がこぼれるように光るデザインしました。
「多灯照明」として他の灯りと組み合わせることで、
リビングでのくつろぎタイムが
もっと心地よくなるアイテムです。
自然素材を大切にしたコットンリネンの
ペンダントライト「LinenMix」。
光っていない時にも、美しい質感と佇まいが絵になり、
日中も楽しめるデザインです。
また、電球の見え方にも配慮されており、
シェードカバーで眩しさを抑えてくれるので、
目にやさしい灯り。
調光・調色できるスマートLED電球も選べます。
自然の素材がそっとお部屋を柔らかくしてくれる
フロアライト「Oak&LinenMix」。
コットンリネンのやわらかなシェードと、
オーク無垢材のスタンドが、あたたかな風合いと
しっかりした佇まいを両立させています。
灯りをともすと、布を通した光が上下に広がり、
部屋に穏やかな陰影を生みます。
色は「ナチュラル」「ブラウン」「ヴィンテージレッド」
の三色展開で、どれもオークの木目を生かした仕上げ。
柔らかな風合いの自然素材がお部屋にひとつあるだけで、
リラックスできる空間に仕上がります。
それでは、おさらいです。
▼多灯照明の作り方とは?
多灯照明の実践方法をエリア別でご紹介
いかがでしたでしょうか?
照明の選び方をさらに詳しく解説したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。
多灯照明、必要な明るさなど照明選びに必要なポイントを解説します。
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癒されるお部屋づくりを楽しみましょう。
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