【お知らせ】 ゴールデンウィークの営業と配送について



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【リセノのあの人】人事部の相馬さんへ
インタビューしました。

こんにちは。
撮影チームの辻口です。

リセノで働く、インテリアに熱いスタッフたち。

インテリアが好きで、暮らしを楽しんでいる
リセノスタッフなら、誰もが素敵でおしゃれな
暮らしのヒントを持っているはず。

そんな、ちょっと気になる「リセノのあの人」たちに
インテリアのカメラマン暦4年、リセノ暦1年の
僕からインタビュー。リセノの裏側や暮らしに
まつわるお話を伺っていきたいと思います。

人をサポートするプロフェッショナル。
ベテランスタッフの相馬さん

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第4回目の今回は、2015年に東京店のオープニング
スタッフとして入社された相馬さんです。

東京店店長からカスタマーサポートリーダー、
プロサポートチーム、人事部での活動と、
お客さまやスタッフ達と深く関わってきた
ベテランのスタッフです。

ハリネズミと暮らす素敵なご自宅や、
長くリセノを見てきた相馬さんだからこそ
聞けるリセノの裏側など、
色んなお話をお伺いすることができました。

「なんでも経験したい」から、
インテリアのプロの道へ。

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辻口:
今日は図々しくも、相馬さんの
ご自宅にお邪魔してのインタビューです。

相馬:
いらっしゃい笑
インテリアを見てもらえる機会が
なかなか無いので、逆に嬉しいけどね。

辻口:
ザ・ナチュラルヴィンテージといった、
古いものがあふれる、素敵なお部屋です!

ご自宅のことも後でじっくりお伺いしたいんですが...。

最近、リセノで仕事をしてみたい!というお声も
増えているので、ベテランスタッフであり、
人事部としても活動されている相馬さんに、リセノに
ついて色んなお話を伺えればなと思っています。

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相馬さんのご自宅


相馬:
了解!
なんでも聞いてください。

辻口:
ありがとうございます!
よろしくお願いします。

早速ですが、相馬さんは2015年に、
東京店のオープニングスタッフとして
リセノに入社されたと伺っています。

ちなみにその当時、相馬さんがアルバイトを
8個掛け持ちしていたという逸話を耳にしたのですが...。

相馬:
してたね笑
当時、いつか自分でお店を持ちたいって
いう夢があって。

お店を作るなら、全部とは言わないけど、
自分の力や知識で作り上げたいと思っていて。

だから、若いうちにやれることを全部
経験してやろうっていう気持ちでした。

辻口:
それにしても8個の平行は、なかなか大変そうです笑
ちなみに、どんなことをやられてたんでしょうか?

相馬:
まずは自分の体を整えられるように医療関係から
スタートして、接客をやったり、美味しいものを
人に食べてもらえるように飲食やったり、
とにかくいろいろやったかな。

辻口:
その中の一つにリセノが加わった
ということだと思うのですが、
どういったきっかけで応募したのでしょうか?

相馬:
理由は二つあって、居心地の良い空間が
作れるようにインテリアやコーディネートも
学びたいというのがまず一つかな。

もう一つは、仕事の掛け持ちで忙しくて、
自分の部屋がかなり荒れちゃってて笑

仕事をしている時は楽しいけど、
家に帰るのがちょっと憂鬱...みたいな時期があって。

だから、忙しい毎日の中でも、自分の
部屋を居心地良くできるように知識を付けたい
というのが、もう一つの理由でした。

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辻口:
なるほど。

ちなみに今は掛け持ちしてないですよね...?

相馬:
流石にね笑

さっきと少し矛盾するかもしれないけど、
昔から、何か一つのプロになりたいという
思いもあって。

将来のことを考えて、ずっと仕事を
掛け持ちするのも現実的ではないなと考えた時に、
リセノでの仕事を突き詰めたいって思いました。

辻口:
何か決め手があったんでしょうか?

相馬:
自分が頑張ったことに対して、ちゃんと答えが
帰ってきたのは、リセノが初めてだったんだよね。

東京店では、特に「接客」の部分を
頑張っていたんだけど、レビューで僕の名前を
出してくださるお客さまが多かったり。

「お客さまが、個人のインスタグラムで
相馬くんのこと褒めてるよ!」って発見して
教えてくれるスタッフもいたりして。

それは店舗の「数字」の部分にも表れていたから、
代表である山本さんも「いいね!」って
僕にしっかり伝えてくださったり。

辻口:
とても嬉しいことです。

相馬:
そうだね。
そうやって自分の努力を認めてもらえたことが、
すごく大きかった。

あとは、リセノには学ぶ姿勢が強い先輩が多くて、
仕事を通して刺激をもらえることが、いろいろ
勉強したかった自分にフィットした部分もありました。

仕事だけど、仕事じゃない。
理想の接客を突き詰めた東京店時代

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東京店時代の相馬さん


辻口:
後にCS(カスタマーサポート)、プロサポート、
人事部と、様々な部署を経験される相馬さんですが、
スタートの東京店では、どんなことを意識されて
いたんでしょうか?

相馬:
さっきも少し触れたけど、
「接客」に一番力を入れていました。

東京店は一時期、スタッフが3人の時があって。
今も在籍しているスタッフで、
同期の岩田さん江上さんだね。

岩田さんは東京店の店長、江上さんは
マガジンで情報発信といった具合に、
人数の少ない中で、それぞれ自分の
強みを活かせる役割に頑張って取り組んでいて。

僕は人と関わるのが好きだったし、
お客さまをご案内する部分は、
自分のメインの役割として頑張ろうと。

それで2人を支えられれば、と思ってました。

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現在は東京店の店長になられた、江上さん

辻口:
部署は違えど、7年経った今も、みなさんが
リセノの中で活躍されているのが素敵です。

相馬さんがお客さまと接するときには
どんなことに気をつけていたんでしょうか?

相馬:
僕が思う理想的な接客は、
お客さまがスタッフへ、友達や家族のように、
何でも気軽に相談できることだと思うんだよね。

だから、誤解を恐れずにいうのなら、
お客さまだけどお客さまじゃない、
仕事だけど仕事じゃない、という感覚で
接するようにしてました。

辻口:
簡単なようで、とても難しそうです。

相馬:
とにかく「手間を惜しまないこと」が、
僕がお客さまと接するときに
気をつけていたことでした。

友達や家族のためなら手間を惜しまないのと
同じように、どの
お客さまにも、分け隔てなく
そうしてきたことが、色んなことに繋がったのかなと。

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辻口:
相馬さんが東京から京都に移られた今でも、
東京にお住まいのお客さまと交流があると
聞いたことがあります。

相馬:
そのお客さまは、最初は植物を買いに来られて、
それから家具を見に来てくださるようになった方で。

ある時、贈り物の植物を選びたいとリセノに
来てくださったんですが、専門店で
聞いてもみてもよく分からなかったと笑

それでリセノへ相談しに来てくださったことが、
僕はまず嬉しくて。

辻口:
オンラインでは販売していませんが、
店舗の方では、観葉植物も扱っていますよね。

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リセノの店舗では、グリーンも扱っています。


相馬:
そうそう。

僕らは植物の専門ではないけれど、植物は
生活と関わりの深いものだから、暮らしを提案する
リセノに来てくださったのかなって。

だから、贈りたい方がどういう暮らしを
しているのかをまずはたくさん聞いて。

それに合わせて育てやすいものや、育て方で
わからないことがあったら何でも聞いてくださいね
ってお伝えしたり。

そういう提案をとても喜んでくださって、
贈りものを選ぶときも、よくリセノへ
来てくださるようになりました。

辻口:
素敵なお話です。

インスタライブやYoutubeの方に、
「相馬さんの部屋が見たい!」といった感じで、
相馬さんのお客さまと思われる方々から、
コメントをいただくこともよくあります。

相馬:
本当にありがたいことだよね。

何か特別なことをしてきた訳ないじゃないけど、
お客さまと接する上では、根っこの部分をどれだけ
突き詰められるかが、一番大事なことだと思います。

補い合って、良いチームを作る。
マネジメントとしての役割

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辻口:
ありがとうございます。

さて、相馬さんは2018年から東京店の店長を
勤められた後、2020年に京都本社へと移り、
CS(カスタマーサポート)のリーダー、
さらにプロサポートチームも兼任されています。

なかなか特殊な経歴のように思えるんですが、
このあたりの経緯をお伺いしたいです。

相馬:
こう見ると、いろいろやってるね笑

東京店の店長は、岩田さんが一身上の都合で
一度リセノを離れることがあって、
代わりに僕が務めることになりました。

辻口:
大仕事だと思うんですが、
迷いはなかったんでしょうか?

相馬:
なかったかな笑

勉強できるチャンスだったし、店長をやる前から、
「自分が店長だったらどうするか」っていう
視点で常に仕事をしていたこともあるので。

辻口:
ちなみに、どんなことを考えていたんでしょうか?

相馬:
少人数でやっている時期は、とにかくみんな精一杯で。

だから、年長でもあった自分が、
周りを人一倍見なきゃなって思ってました。

そういうことを意識していると、
「この人、ここが伸びるともっと輝きそう」とか、
そういうことを考えることがよくあって。

辻口:
江上さんにインタビューしたときに、
「当時の店長がマガジンを書くことを促してくれた」
とおっしゃっていたんですが、それは相馬さんの
ことだったんでしょうか?

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相馬:
いや、それはもっと前の店長なんだけどね笑

でも、江上さんは「本当はもっとこういうことを
書きたいんじゃないかな」って思うことがあったので、
「もっと自由に書いてみたら?」ってお伝えしてみたり。

江上さんの強みは、間違いなく「発信」だったので。

辻口:
今でも、ライターとしてマガジンやエッセイ
執筆されたり、SNSチームでも活躍されています。

相馬:
店舗という枠に囚われず、クリエイティブな部署と
関わって、そこで得たものを店舗へ持って
帰ってくるのが江上さんの役割だと思っていたので。

そういう仕事を中心にお任せすることで、
そのきっかけは作れたかなと思います。

辻口:
誰かを輝かせる、というのが
店長として相馬さんが取り組んでいた
テーマだったのでしょうか?

相馬:
僕はあくまできっかけを作ることしかできないけど、
自分の役割の一つとして、意識していました。
まず、自分自身が完璧じゃないことは明確だったので。

みんなの良いところを伸ばせば、自分も
助けてもらえるし、その影響を受けて
自分も成長できるからね。

みんなで補い合うことで、良いチームを
作ることができればと思っていました。

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きっかけとチャレンジ。
東京から京都へ。

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辻口:
そんな東京店時代を経て、2020年には京都本社にて
CSチームのリーダーへ就任されています。

場所も部署もガラッと変わる形だと思いますが、
一体何が起こったのでしょう?

相馬:
それはたぶん、僕の思いを汲んで、
会社がきっかけ作ってくれたんだと思います。

実は、店長を長く務めるつもりはあまりなくて。

どちらかというと、「誰かに店長を経験させて
あげたい」という考えと、「リセノの店舗全体」を
よくしていきたいという思いがあって。

だから、次のポジションを模索している時期でした。

辻口:
今は福岡への出店が進めらていますが、
当時は東京店と京都店、その2店舗のみでした。

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リセノ京都店


相馬:
うんうん。

だから、本当は店舗マネージャーのようなことを
やってみたかったんだけど、2店舗だけの当時は
それも現実的ではなくて。

その頃、CSチームリーダーを務めていたスタッフの
産休の時期が近づいてきてたんだよね。

辻口:
そこで、相馬さんにリーダーのオファーがあったと。

東京の離れた土地ではありますが、今までの話を
聞いていると、相馬さんへ打診があったことは
なんとなく納得のいくお話です。

相馬:
自分で説明するのは、ちょっと恥ずかしいけど笑

代表の山本さんとお会いするときは、
本社と離れている東京店のメンバーが、
どんな風に頑張っているのかを伝えるように
意識していました。

CSチームのリーダーというのは「お客さまをサポート
する人たちをサポートする」という役割だと思うので、
周りに意識を向けていた姿勢を
評価してもらえたのかなと思っています。

辻口:
CSチームリーダーを務めることに
迷いはなかったのでしょうか?

相馬:
不思議なくらい、無かったね笑

京都へ来ることも楽観的だったし、誰かに
店長を経験させてあげられることや、
自分の勉強の機会になることの方が大きかったかな。

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環境が変われば、人も変わる。
弱みを無くす環境づくり

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2020年社内共有会 CSチームスタッフのみなさま

辻口:
店舗からCSへ移った時に、ギャップは
感じなかったのでしょうか?

相馬:
結構感じたね笑

同じお客さまをサポートする部署で、
こんなに強みと弱みが違うのかと思いました。

辻口:
それは、どういった点でしょうか?

相馬:
やっぱり、店舗のように家具が手元にない分、
インテリアへの興味が、インテリア愛の強い店舗に
比べると、少し薄いのかなと感じました。

辻口:
確かに、東京店のインテリア愛は熱々でした笑

相馬:
熱いよね笑

逆に、お客さまと対面で接することが
できない中で、伝わる文章や話し方、お客さまの
お悩みや思いを汲み取る能力、対応の面では
すごい強みを持っているなと思いました。

これは「資格」という形では表せないけど、
実はすごいスキルなんだよね。

この技術が店舗にもあれば...
というのが、当時感じたことです。


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2021年社内共有会 CSチームスタッフのみなさま


辻口:
店舗経験のある相馬さんだからこそ、
分かるポイントですね。

CSチームでは、どんなことを
意識されていたのでしょうか?

相馬:
強みとか弱みって、硬く言うと仕組み、
柔らかく言うと「過ごす時間」が大きいのかな
かなという印象だったので。

CSでいうと、インテリアに
触れるのが当たり前になるような環境を作れば、
部署の弱みはなくなんじゃないかと思いました。

なので、リセノの家具について、バイヤーや
開発者の人に説明してもらいながら、実際に
自分たちで使ってみる機会を作ったり。

テーマを決めて、インテリアの知識を学ぶ
勉強会を定期的に開いたり、とにかく
インテリアと関わる時間を増やす取り組みを
今も継続してやっています。

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辻口:
家具の開発経緯や、アイテムの選定意図を
聞いたりすると、愛着も湧いてきますね。

相馬:
そうだね。

あとは、勉強会の講師は自分でやるのではなくて、
いつも誰かにお願いするようにしています。

リセノでの仕事を見返した時に、実体験を通して
得られるものって、すごく大きいなと感じていたので。

だから勉強会も、知識を得る場所ということも
あるけど、講師を務める経験を通して、何かを
掴んで欲しいという思いもあります。

辻口:
頻繁にCSさんが勉強会が開いてくださるので、
僕らにも、とてもためになっています。

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相馬:
僕はベースを作るところには注力するけど、
努力して仕組みを動かしてくれているのは、
スタッフのみなさんなので。

僕自身も、畑違いだったCSチームに来てから、
色んなことを教わりました。
そこに、とても感謝しています。


思い遣りに繋がる仕組みづくり。
チームを強くする「デイシフト」

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辻口:
ありがとうございます。

相馬さんは、店舗でもCSチームでも、
「仕組みを作って、人を育てる」ということに
長けているという印象です。

相馬:
ありがとう笑
さっきも少し言ったけど、気持ちの良いスタッフや、
会社のサポートがあってのことだけどね。

CSでは、もう一つ仕組みを取り入れています。
それは、店舗の時に作った「デイシフト」なんだけど。

辻口:
デイシフトというのは、どういうものでしょう?

相馬:
簡単に言うと、個人1日のスケジュールを
時間単位で区切って、シフトにしたものを
みんなで共有する、という仕組みだね。

だから、誰かに何かをお願いしたいときは、
まず相手のデイシフトを確認して、それから
スケジュールを抑えてもらう。

みんなの持ってる仕事を知る機会にもなるので、
サポートしてあげたり、逆にサポートしてもらえたり。

元々思い遣りの強いスタッフ達だから、
そういうアクションにも自然と繋がるんだよね。

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辻口:
スケジュールの確認・時間の調整のやり取りが
なくなって、効率的でもありますよね。

相馬:
そうそう。

でも、この仕組みを導入し始めた時は、
「デイシフト確認してから依頼してね〜」
って、結構イヤなやつだったと思う笑

でも、この仕組みが定着し始めた頃に、他部署の
人から「なんか、CSのチーム感増したね!」って
言ってもらえて。

みんなと一緒にこの仕組みを定着させられたことが、
僕はすごく嬉しかったんだよね。

辻口:
素敵なお話です。

ちなみに、デイシフトというものは相馬さんが
オリジナルで考えたものなんでしょうか?

相馬:
そうだね。

店舗の人数が少なかった時、時間をうまく回して
意思疎通ができないと、大変だなって笑

色んな本を必死に読み漁って、その知識をつなぎ
合わせて、デイシフトという仕組みを作りました。

「手間を惜しまない接客」は
オンラインでも。

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辻口:
ありがとうございます。

さて、CSチームリーダーと並行して、
プロサポートチームも兼任されている相馬さんです。

「プロサポート」というのは、
どういったものでしょう?

相馬:
これは、店頭と遜色のないのインテリアのご案内を、
オンラインを中心にお届けする、というコンセプトの
サービスだね。

つまり、自宅にいながら、インテリアのプロに
ビデオ通話でインテリアのお悩みを
相談ができるということです。

辻口:
なるほど。
オンラインで店頭のようなご案内をするというのは
とても難しそうに思えるんですが...。

相馬:
僕は、意外と難しさは感じてなくて。

もちろん、お客さまが家具を直接見られない
いうのはあるんだけど、それは工夫と努力で
埋められるかなと思っています。

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辻口:
相馬さんは、どんな工夫をされていたんでしょうか?

相馬:
家具の色味って、ビデオ通話の画面越し
では伝わりにくいんだけど、誰でも一度は見たことの
あるものや、キャラクターの名前を挙げて
伝えるようにしています。

辻口:
ドラえもんのような青、みたいなことでしょうか?

相馬:
まぁ、そうだね笑
ドラえもん色の家具はリセノにはないけれど笑

他には、店舗にあるものをすべて使って
お客さまの暮らしをできるだけ再現することかな。

例えば、ダイニングのインテリアにお悩みのお客さま
には、実際に食器をテーブルに並べて、食事している
風景を見ていただく。

その時、差し支えなければお客さまの体格を
お伺いして、余裕があるときは、
体格の近いスタッフに座ってもらうとか。

辻口:
徹底されています。

相馬:
PC1台で足りない時は、スマートフォンを使って
別の角度からも見てもらえるようにしたりもします。

インテリアのご案内で大事なのは、お客さまが
抱えている悩みを整理して、その人が叶えたいと
思うことへ一緒に向かっていく、ということなので。

だから、店頭であってもオンラインであっても、
その部分さえしっかりできていれば
問題ないかな、と思っています。

辻口:
まさに「家族のように、手間を惜しまない接客」ですね。

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暮らしを変えた
「蚤の市」と「2人のスタッフ」

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辻口:
長くお客さまのインテリアの悩みに
応えられてきた相馬さんですが、
ご本人がどういうお部屋に住まれているのか
というのは、気になるところだと思います。

相馬:
プレッシャーすごいね笑
よければ見てあげてください。

辻口:
Stylingbookでも紹介させていただいてますが、
ナチュラルヴィンテージど真ん中の、
素敵なお部屋です。

相馬:
ありがとう!
まだまだだけどね。

辻口:
素敵なヴィンテージアイテムがところ狭し、
といった感じですが、元々、こういった
テイストが好みだったのでしょうか?

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相馬:
これは、リセノに入ってからだね。

大きなきっかけは、京都に来て、リセノスタッフの
中原さん大場さんとの距離が近くなったことかな。

ほら、あの二人って、古いものとインテリアに
対して、ちょっと変態的じゃない?

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社内共有会の進行を務める中原さん、大場さん、相馬さん。


辻口:
片道1時間以上は掛かる「蚤の市」に、毎回
朝7時にはついてるらしいので、変態かもしれません。

相馬:
もちろん、尊敬を込めてだけど笑

それまで、クリエイティブの人と関わることが
少なかったから、あの2人のセンスと、
インテリアを楽しんでる姿が、すごく魅力的に思えて。

その魅力が何なのかをちゃんと知りたかったら、
とりあえず行動を真似してみようと思って、
初めて蚤の市に行ってみたんだけど、
完全に心を掴まれたよね。

辻口:
今では、相馬さんの方が蚤の市に早く到着している
という話を2人から聞いたことがあります笑

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気付いたら集まっていたという象たち。


相馬:
もう、人のこと言えない笑

あとは、ストーリーや歴史のあるものが元々好き
だったから、どこかの誰かの手を渡ってきた
ヴィンテージアイテムは、僕にとってすごく
魅力的だった。

「おこげ」と「とろろ」。
二匹のハリネズミ

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辻口:
古いもの、いいですよね。
僕も好きです。

相馬さんのお部屋でお伺いしたいことと言えば、
同居人のハリネズミである「おこげ」と「とろろ」、
通称「おことろちゃん」です。

おことろちゃんは社内でも有名ですが、
ペットを飼おうと思ったきっかけは
何だったのでしょうか?

相馬:
理由はいくつかあるけど、やっぱり癒しが
欲しかったのと、守るものがあると、暮らしを
素敵に保つモチベーションになってくれるかなと。

あとは、ペットを飼われているお客さまからの
ご質問が結構多くて、同じ目線で回答できるように、
という気持ちもありました。

辻口:
非常に真面目な理由です笑

飼うならハリネズミ、と決めていたんでしょうか?

相馬:
ハリネズミは、夜行性なんだよね。

店舗時代の遅番で退勤しても、顔を合わせられて、
待たせることなくお世話できるというのが、
大きな理由かな。

ハリネズミカフェでご対面した時に、
責任を持ってお世話したい、できるなと思えたので
お迎えすることにしました。

最初は「おこげ」だけだったんだけど、
この子が二度と同じハリネズミ族に会えないと
思うとかわいそうだったので、後に「とろろ」も
お迎えしました。

辻口:
ユーモアがあって可愛らしいネーミングですが、
何か由来があるのでしょうか?

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相馬:
100通りくらい名前を考えて、
その中からファーストインプレッションで
決めた感じかな。

辻口:
うーん、おことろちゃんのお話に、相馬さんの
人柄のすべてが詰まっている気がします笑

ペットとインテリアのことでお困りのお客さまも
多いということですが、何かペットを飼う上での
ポイントはあるでしょうか?

相馬:
もちろん、ケースバイケースではあるけれど...。

まずは、ペットが安全に過ごせるアイテムを選んで
あげること。段差が少なかったり、クッション性が
あったり...。お子様がおられる家庭で注意することに
似ていると思います。

コーディネートでいうと、お部屋のアイテムと
ペット用品の色味・トーンをできるだけ揃えて
あげることでしょうか。


「人の暮らし」「ペットの暮らし」という距離が
なくなって、同じ時間を過ごす家族の暮らしとして、
素敵にできるかなと。

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辻口:
家具のトーンを揃えることは、お部屋に
統一感を出すコーディネートテクニックの一つですが、
そういう効果も感じられるんですね。

相馬:
あくまでも、僕の実体験だけどね。

あとは、ケアキットや替えカバー、汚れて
しまった時に対処できるもの選ぶのも、
ポイントの一つですね。

辻口:
ありがとうございます。
とてもリアルな目線です。

相馬:
おことろのおかげだね。
不自由なことも増えたけど、豊かな時間もまた、
それ以上に増えました。

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愛用五年目。
「RUS」を使いこなす暮らし

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辻口:
相馬さんは、リセノプロダクトのRUSを活用して、
おことろちゃんの居場所をうまく作られています。

キッチンやデスク横にも、あらゆる場所で
RUSを活用されてますね。

相馬:
これは古いものにも共通することなんだけど、
使い方が自由なものが好きなんだよね。

特にRUSは、生活スタイルに合わせて
自分だけの収納を作ることができるので、
形を変化させながら、5年くらい愛用してます。

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使い方が自由なところに惹かれて購入したソーイングボックス。


辻口:
恐らく、リセノの中でRUSを一番
使いこなしているのは相馬さんな気がします笑

相馬:
そうかもね笑

RUSのリアルな使い方については、
自分のマガジンでもまとめているので、
興味がある方にはぜひ見て欲しいです。

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部署と部署、人と人を繋ぐ橋渡し。

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辻口:
ありがとうございます。

僕のインタビューは毎度長くなってしまうんですが、
あと少しだけお付き合いください。

今年度より、人事部としての活動を
スタートさせた相馬さんですが、
これはどういった経緯だったのでしょうか?

相馬:
リセノも、少しずつ規模が大きくなってきて、
部署間やスタッフ間の橋渡しするを役割が必要に
なってきたことが、きっかけの一つだね。

もう一つは、活動の幅を広げていくために、
新しい方たちの採用に力を入れ始めている、
というのが、主なところです。

辻口:
なるほど。

今日のお話をうかがう中で、
その役割に相馬さんが抜擢されたのも、
もはや疑問な点はありません。

相馬:
いつもチャンスをいただけることは、
本当にありがたいことだね。

辻口:
公明正大なのが、リセノの良いところだと思います。

まず「橋渡し」の部分についてお伺いしたいのですが、
これはどういった取り組みをされているんでしょうか?

相馬:
これについては、人事部を発足する前から
取り組んでいることでもあるんだけど。

分かりやすいもので言うと、一つは
「FAN's Latter.」「Thanks card.」といった
"ありがとう"を共有する活動だね。

これは人事部のマガジンでもご紹介しているんですが、
お客さまや、スタッフ達から頂いた感謝の気持ちを、
みんなで共有しようという企画です。

もう一つは、業務や部署とは切り離したところで、
「社内チーム」を作るという取り組みです。

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辻口:
リセノには、リセノプロダクトの名前を冠した
5つのチームがあって、部署をまたいで
ワイワイとやっているわけですが、
これはどういった経緯だったんでしょうか?

相馬:
会社には必ず部署というものが存在して、
その間にどうしても距離ができてしまうのが
もどかしてくて。

今までは、年に1回の社内共有会でグループワークを
行うことで、部署間のコミュニケーションを促して
いたんですが、やはりその場だけになってしまうので。

ちょっとゆるい部活みたいなものを作ることで、
年間を通して繋がれるかなという思いがありました。

クラスは違っても、同じ部活だから仲良い、
みたいなイメージですね。


辻口:
かなり独特の文化だと思いますが、それぞれ
インテリアショップのマップを作ったり、
社内報を作ったり、DIYでお箸を作ったり...。

みんなの知られざる一面を知りつつ、知識にも
なるので、あるとないとでは、全然違うと思います。

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社内報を制作しているFAMチーム


相馬:
そう言ってもらえると、すごくありがたいです。

やっぱり、みんなには楽しく仕事をしてもらいたいし、
自分自身も楽しく仕事をしたいと思っています。

人事部というとなんだかお堅いイメージだけど、
単純に、楽しく仕事ができる環境や、
きっかけづくりをしていきたいな、というところです。

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リース作りに勤しむLEATHERチーム。

理念と共感。
すれ違いのない採用活動へ。



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辻口:
リセノで仕事をしてみたいというお声も
たくさん頂くようになりましたが、
そのあたりはいかがでしょうか?

相馬:
リセノには、インテリアが本当に好きなスタッフが
たくさんいたり、コミュニケーションを大切にする
文化があります。

なので、スキルや知識も大事なのですが、
熱い想いや、リセノが大切にしていることに共感を
持ってもらえるか、ということの方が重要になります。

辻口:
僕もその一人ですが、「リセノが好きだったから」
という理由で入社される方が多い印象です。

相馬:
そういう人が多いよね。

だから、応募者の方とお会いする時は、
まずその部分にすれ違いがないかを
お話しするようにしています。

採用活動は、会社にとっても、応募者の方に
とっても負担の大きいことなので、お互い
齟齬のないようにできればいいですね。

20210727131339-thumb-700xauto-1088.jpg最初にヴィジョンがあって、その次に人があって、最後に売上がある。


辻口:
ちなみに、新卒の方からお問い合わせを頂く
ことも多いようですが、新卒の方の採用は
行っているでしょうか?

相馬:
よくある「会社説明会」や「集団面接」は
現在行っていませんが、ご希望の方とは
お話しする時間を設けるようにしています。

事前に質問事項を用意していただくことが条件ですが、
ご質問には包み隠さずお答えしますので、
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

「新卒」という採用枠はないのですが、中途採用と
同じように、採用の機会はありますので、
チャレンジしていただきたいなと思います。

「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」

辻口:
ありがとうございます。
相馬さんが様々に活躍されているので、
インタビューもかなり長編になってしまいました笑

最後に一つだけ。

「自分のお店を持ちたい」という夢からスタートし、
何でもストイックに取り組まれてきた相馬さんですが、
今もその夢はお持ちなのでしょうか?

相馬:
うーん、そうだなぁ。

僕が自分のお店を持ちたいと思ったのは、
「心地の良い、誰かの居場所を作りたい」
からだったんだよね。

今は、リセノをより居心地の良い場所にしていきたい
という思いの方が強いかな。

247A9468.jpg



辻口:
リセノは、相馬さんにとっても
居心地の良い場所でしょうか?

相馬:
そうだね。
色んなきっかけをもらって、成長できている実感が
あるし、生きていくモチベーションになっています。

居心地の良い場所って、結局「人」だと思うので。

だから、インテリアの楽しさを全力で届ける
スタッフたちをサポートして、僕自身も
楽しんでいきたいです!

辻口:
相馬さん、今日は素敵なお話を
たくさんありがとうございました。

人事部の活動、注目しております!

相馬:
いえいえ、こちらこそ。
ありがとうございました!

247A9464.jpg



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