コンパクトな暮らしに寄り添う。デスク・収納・飾り棚の1台3役を担う家具を作りました。
https://www.receno.com/pen/receno-product/u89/2025-11-12.php公開日 2025年11月19日(水)
ビューローとは? 「片付く暮らし」をつくる
デスク収納の魅力と実例をご紹介
こんにちは、デザイナーの木下です。
「ビューロー」が気になって調べている方は、
- ビューローって、どんな家具のこと?
- 導入を考えているけれど、選び方がわからない。
- 家に置いた時のスタイリング例を見てみたい。
といった疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。
ビューローとは、ずばり、
「机と収納を組み合わせた家具」のこと。
古くは17世紀にヨーロッパで誕生し、
その後北欧でも長く愛されてきました。
ビューローには、
- 生活感を隠せるデザイン
- 小さなお部屋でも収まるコンパクトさ
- 一台にまとまった収納とデスク
という大きなメリットがあります。
そんなビューローの魅力を、
歴史や特徴から紐解いていきます。
ビューローとは?
歴史や特徴を解説します。
「ビューロー」とは、収納とデスクを
ひとつにした家具のこと。
扉を開けると作業スペースが現れ、
使わない時はすっきりと閉じられるのが特徴です。
もともとは手紙を書くための机として誕生し、
ヨーロッパや北欧で普及しました。
限られた空間の中でも、
美しく整ったワークスペースが叶う家具として、
注目を集めています。
① ビューローの歴史とは?
ビューローの起源は、16〜17世紀。
もともとはヨーロッパで、貴族や上級階級が
書き物や手紙を整理するために、
収納棚と書き物机が一体化した家具が普及しました。
のちに一般家庭でも普及し始め、
よりコンパクトで実用的なビューローが作られました。
とくに20世紀の北欧は、日本の住宅事情と
同じように狭小なお部屋が多く、
いかに心地よく過ごすかが課題に。
北欧デザイナーの「機能+美しさ」を
追求した思想が結びつき、
住宅の中で"限られたスペースを活かす家具"として定着。
リビングや寝室の一角でも自然に馴染むよう、
シンプルで機能的なデザインへと変化していきました。
② メリット
ビューローのメリットは、主に3つ。
- 生活感を隠せるデザイン
- 小さなお部屋でも収まるコンパクトさ
- 一台にまとまった収納とデスク
それでは、詳しくみていきましょう。
1 - 生活感を隠せるデザイン
ビューローは、扉を閉じることで
作業中の道具や書類を見えないようにできるデザイン。
仕事の合間にリビングを整えたいときも、
扉を上げるだけで空間がすっきりと整います。
「隠す」収納を得意とするため、
生活感をおさえた落ち着きある空間づくりにぴったり。
来客時にも作業の跡をさっと隠せるなど、
手軽さが魅力のひとつです。
2 - 小さなお部屋でも収まるコンパクトさ
ビューローは、奥行きが浅く、
コンパクトに設計されたものが多いのが特徴です。
リビングの壁際や寝室の片隅など、
ちょっとしたスペースを活かして
ワークコーナーを作ることができます。
在宅ワークや趣味の作業などを
取り入れたい方にも最適です。
3 - 一台にまとまった収納とデスク
ビューローは、引き出しや棚と作業スペースが
一体になったコンパクトな家具。
文具や書類、小物をまとめてしまえるため、
必要なものがすぐ手に届きます。
作業効率を高めるだけでなく、
片づけの手間を減らし、整った空間を保てます。
「収納する」と「使う」を一台で完結できるので、
忙しい日々の中でも
自然と整理整頓ができる家具です。
③ デメリット
一方で、ビューローを選ぶ際には
注意しておきたい点もあります。
開閉にスペースが必要なタイプや、
奥行きが浅いモデルでは作業がしづらい場合も。
また、収納量がチェストほど多くないため、
入れたい物との相性を見極めることが大切です。
1 - 開閉に必要なスペースが生まれる。
天板を手前に倒して使うビューローは、
開く際に前方へ一定のスペースが必要です。
そのため、動線が狭いお部屋や壁際に家具が多い
場所では、少し窮屈に感じることも。
購入前に、開いたときの奥行きや
周囲の動線を確認しておくと安心です。
2 - パソコン作業にはサイズが合わない場合も。
ビューローは見た目がコンパクトな分、
奥行きが浅めに設計されていることが多く、
大型のノートPCや外付けモニターを置くと
狭く感じることがあります。
読書やノート作業には最適ですが、
本格的なパソコン作業をメインにする場合は、
天板の広さや奥行きをチェックして選びましょう。
3 - 収納量が限られるタイプもある。
ビューローは、収納機能を兼ね備えていますが、
チェストやキャビネットに比べると
収納量はやや少なめ。
書類や小物を整理するには十分でも、
ファイルや厚みのある雑誌を多く
しまいたい場合には向かないこともあります。
収納したいものの量や大きさを
あらかじめ整理しておくことで、
使い勝手のよい一台を選ぶことができます。
ビューローの選び方のポイント
ビューローは、デザインの美しさだけでなく
「サイズ」「収納」「素材」の3つを意識することで、
暮らしにより馴染む一台を選べます。
どんな場所に置きたいのか、
どんな使い方をしたいのかを思い浮かべながら、
サイズ感や色味、収納構成をバランスよく
見ていくのがポイントです。
① 幅・高さ・奥行きをチェックする。
ビューローを選ぶ際は、
まずお部屋に対して「ちょうどいいサイズ」を
見極めましょう。
天板を開くと奥行きが増えるため、
壁際に置く場合でも「開いたときのスペース」を
意識することが大切です。
また、高さもポイント。
高さを抑えたビューローを選ぶと、
圧迫感が少なく、開放感のあるお部屋になります。
② 引き出し・棚など収納構成を見る。
収納の構成は、ビューローを
「どんな目的で使うか」によって選び方が変わります。
書斎やワークスペースとして使うなら、
書類やノートをしまえる深めの引き出しが便利。
一方で、リビングに置く場合は、
文具や小物を整理しやすい浅めの棚があると快適です。
なかには、「デスク・収納・飾り棚」の
「1台3役」を叶えるタイプも。
使うシーンを思い描きながら、
自分に合った収納構成を選ぶことで、
日々の使い勝手がぐっと快適になります。
③ お部屋に合う素材・色味を選ぶ。
素材や色味の選び方は、
お部屋の雰囲気づくりに直結します。
木の温もりを感じたいなら、
オークやチークなどの天然木を使ったものがおすすめ。
優しい木目が、
ナチュラルな空間に心地よく溶け込みます。
また、ブラウンなら深みのあるお部屋に。
ヴィンテージレッドなら、
北欧らしい上質さを演出できます。
ビューローの使い方・実例
ここからは、スタッフが実際にお部屋に取り入れた
例をご紹介していきます。
① 「ワンルームのコンパクト収納」として使う。
こちらは、スタッフ江本宅。
4.5畳の書斎において使っているそうです。
こじんまりとした空間でも、
圧迫感を感じないところがお気に入り。
おこもり感が生まれ、
作業に集中しやすい場所ができたそう。
それだけでなく、大事に集めたヴィンテージ品や
雑貨を飾れるのもインテリア好きにとっては
うれしいポイントのようです。
② 「ドレッサー(化粧台)」として使う。
身支度をするとき、ドレッサーでメイクをして、
洗面台でヘアセットをして...と、
1つの場所で完結するのは、
なかなか場所の確保が難しいところ。
ビューローに鏡を置けば、
ドレッサーとしても活躍します。
コンセントが使えるので、
ヘアアイロンやドライヤーなどを使うことも。
ヘアセットまでの身支度を1つの場所で
完結させることができるので、
毎朝効率よく準備ができそうです。
③ 「子どもの学習机」として使う。
こちらは、スタッフ中原宅。
子どもが成長するにつれ、
モノは増えていくものですが、
子供の学習机を置けるほどのスペースの
余裕がないという方も多いのではないでしょうか?
子どもが小さいうちは、
親の目の届くところでリビング学習のスペースとして。
子どもが巣立ったら、
収納棚や家族兼用の作業スペースとして。
暮らしの変化にあわせて、
長く使っていけるのもうれしいところです。
棚上を飾るポイント
ビューローは、棚上を飾る楽しみがあるのも、
嬉しいポイント。
美しくディスプレイするコツは、
「三角構図」を使うことです。
大・中・小の異なる高さのアイテムを
三角形になるように配置すると、
視覚的なバランスが取れて、
ディスプレイが美しく仕上がります。
例えば、
「大」アイテムとしてA3サイズのポスター。
「中」アイテムとしてテーブルライト。
「小」アイテムとして真鍮のトレーと木のオブジェ。
高さのバランスが取れた「三角形」が完成します。
このように、お手持ちの雑貨で高さを意識した三角形を
作ることで、美しいディスプレイになります。
「Re:CENO product|ビューロー lefti」をご紹介
発売初日から、人気の
リセノオリジナル ビューロー 「lefti」。
その魅力のひとつが、
「現代のお部屋に馴染むよう作られた」こと。
古くからの美しい形を引き継ぎつつ、
「コンセント」をつけ足したり、
「奥行きを狭く」、「高さを低く」したことで、
より現代のコンパクトな暮らしでも使いやすい
アイテムになりました。
棚奥にコンセントがあるので、
スマホを充電しながら、パソコンで作業ができ、
便利さを感じていただけるのではと思います。
また、北欧ヴィンテージのビューローは、
少し大きめな作りになっており、
奥行きが「40cm〜55cm」のものが多くあります。
それに対して、このビューローは、
奥行き「35cm」と、
多くのビューローよりも狭い設計にしています。
この奥行きは、デスクとしても使える
ちょうど良いサイズ感。
生活動線を確保しながら、
快適に生活できるようになっています。
高さも「99cm」と低く設計したことで、
お部屋においても圧迫感を与えることなく、
空間が広く感じられます。
天然木のオーク材であしらったビューローは、
見た目も良く、使い勝手も良く。
- 在宅ワーク用のデスクを置く場所がない。
- 収納を置きたいけれど、圧迫感が気になる。
- 作業スペースと収納のどちらかを諦めてしまう。
こんな悩みを抱えている方にはぴったりのアイテムなので、
暮らしに合いそうと思われた方は、
ぜひ取り入れてみてください。
leftiの企画経緯について詳しく書いたマガジンも
ございますので、気になる方はあわせてご覧ください。
ビューローを取り入れて、
収納も作業も叶う空間を手に入れましょう。
いかがでしたか?
それでは、今回のおさらいです。
▼ビューローの選び方のポイント
- 幅・高さ・奥行きをチェックする
- 引き出し・棚など収納構成を見る
- お部屋に合う素材・色味を選ぶ
▼ビューローの使い方・実例
- 「ワンルームのコンパクト収納」として使う。
- 「ドレッサー(化粧台)」として使う。
- 「子どもの学習机」として使う。
ぜひ、ビューローを取り入れて、
片付く暮らしを実現しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。






























maho
お客様係 山崎
編集部 江上