お家にあるもので簡単に。真鍮のサビや黒ずみのお手入れ方法をお教えします。
https://www.receno.com/pen/care/u4/2021-01-12.php公開日 2025年09月08日(月)
【動画解説つき】「真鍮」を美しく愛用するコツをご紹介。
日々のお手入れ方法とは?
こんにちは。品質管理チームの澤登です。
リセノでは、真鍮素材を使ったアイテムを、
数多く取り扱っています。
真鍮は、黄金色のような輝きも美しいですが、
時間と共に深みを増し、ヴィンテージのような表情に
育っていくのも魅力の一つです。
深みが増していく、ヴィンテージのように育てていく
といっても、その方法は気になるもの。
- 「真鍮を美しく育てていくといっても、そのままほったらかしでいいの?」
- 「真鍮の風合いを残しつつ、綺麗にお掃除する方法を知りたい!」
こういったお声に応えるべく、
今回は、真鍮を暮らしの中で美しく心地よく
育てていくためのお手入れ方法をご紹介します。
真鍮の経年変化とは?
色味や風合いが変わっていく経年変化、
なぜ起きるのか、どのように変わるのか、
発生する理由と合わせて解説します。
真鍮の「経年変化」
真鍮の新品は、黄金色のような明るく華やかな
輝きがあります。
そのまま使用していると、その輝きが継続するか、
というとそうではありません。
真鍮は空気中の酸素と結びつく=酸化を
することで、表面に保護膜を作る特性を持ちます。
湿気や手の油分などでも、風合いが変わっていき、
触れる成分によって表情が異なる、
独特の渋みがある深い色に変化します。
唯一無二の表情に
真鍮の経年変化と一言で言っても、
時間や環境の違いによって、様々な表情があります。
新品と数か月経った比較がこちら。
左側が新品で、右側が3か月ほど経ったもの。
輝くような光沢をもつ黄金色から、
若干くすみがかったような落ち着いた風合いに。
半年ほど経つと、色合いの差も、
より顕著に変わってきます。
更に月日が経つと、より深い色に。
真鍮独自の黒みがかった色や、緑青(ろくしょう)と
呼ばれる青緑の色味も楽しめます。
「緑青(ろくしょう)」とは、銅などが酸化して発生するサビの一種。
人体には影響ないことが科学的に証明されています。
真鍮のお手入れ方法をご紹介
経年変化について理解できたところで、
新品のような光沢を維持するのか、
経年で生まれた風合いを活かすのか、
それぞれのお手入れについて、ご紹介していきます。
経年変化を楽しむための、日常のお手入れ
日常のお手入れ方法について、解説していきます。
色や風合いの変化を楽しむのであれば、
表面を磨きすぎないことがポイントです。
基本的には乾拭きで、汚れをふき取ります。
汚れが目立つ場合は、流水や水拭きで汚れを
落とした後、しっかりと乾拭き。
この時、水分が残らないように注意しましょう。
酸化による膜やくすみが味になっていきます。
なので、表面を強くこすったりすると、
せっかく生成された膜なども落としてしまいます。
木製家具などと同じように、
乾拭きや水拭きで、基本的なお手入れは十分です。
それでも気になる汚れを落とすには。
日常のお手入れで十分とはいえ、
目立ち気になる落ちづらい汚れが、
付いてしまう事もしばしば。
そんな時、役に立つ方法が、
重曹や磨きクロスを使うお手入れです。
- 「日常のお手入れでは取りきれない。」
- 「せっかくお気に入りの風合いに変わってきたのに、汚れが目立って気になってしまう。」
そんな時はこのお手入れ方法を試してみてください。
出来るだけ経年変化を損なわず、
気になる汚れにもアプローチできます。
かつての光沢を取り戻すためには。
真鍮の光沢を取り戻したい、維持したい!
という方にも、簡単なお手入れ方法をご紹介します。
今回お手入れするのはこちら。

乾拭きして軽く汚れを落とし、
専用の研磨剤などで、光沢が出るまで磨きます。
このように、全体がくすんでいた真鍮にも、
光沢が戻ってきました。
更に磨きをかけたいときは、
様子を見ながら少しずつお試しください。
また強い洗剤や薬剤、研磨剤を使用した過度な研磨は、
真鍮自体を痛めてしまう可能性もあるので、ご注意ください。
お酢を使用した方法なども、動画でご紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
真鍮のお手入れを使い分けて、
自分なりの風合いに育てましょう。
風合いを活かす為の日常お手入れ、
光沢を取り戻すお手入れ方法などを、
ご紹介してきました。
最後に、おさらいしてみましょう。
▼真鍮の経変変化
- 空気中の酸素や水分、手の油分などで変化
- 新品は黄金色のような輝きをもった光沢
- 徐々に落ち着いた色味や風合い
- 環境によって、様々な表情に
▼真鍮のお手入れ方法
- 普段は乾拭き
- 汚れが気になる場合は水拭きで、落としてから乾拭き
- 風合いを活かしつつ、気になる汚れを落とすには、重曹やクロスなどを使用する。
- 光沢を出すには、専用クリーナーなどで磨く。
真鍮を美しく育てるコツ、いかがでしたでしょうか。
一言にお手入れといっても、その方法によって、
真鍮の表情は変わっていきます。
自分好みの風合いにするのも、
真鍮ならではの楽しみ方の一つですね。
ぜひ、今回の記事を参考に、
自分だけの真鍮作りを楽しんでいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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