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ウールの臭いの原因とは?
天然素材を心地よく使うための対処とお手入れの基本

こんにちは。
商品部の関です。

みなさまは、ウール素材のアイテム、
何か使われておりますでしょうか。

ウール素材は温かく、やわらかい素材感が魅力です。

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しかし、天然素材特有のポイントがあるのも事実で、
「なんとなく独特のにおいがする...」と、
感じられたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

実際に、私自身も感じたことがあります。

そのにおいは、天然素材であるウール特有のもので、
適切なお手入れで、やさしく和らげることができます。

この記事では、においの原因から日常のお手入れなど、
安心して長く使うためのポイントを解説します。

ウールのにおいの原因とは?

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ウールとは、主に羊の毛からつくられた天然素材です。

動物由来の「たんぱく質の繊維」なので、
ポリエステルや綿とは性質が異なります。

そこで、ウールからにおいがする理由は、
主に下記の2点です。

① ラノリン(天然の油分)によるにおい

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ウールには「 ラノリン 」という油分が
含まれています。

これが、湿ったときにふわっと香りやすく、
「動物のようなにおい」と感じられることがあります。

ただし、これは品質の不良ではなく、むしろ、
ラノリンはウールの「ふっくらした弾力」や
「汚れにくさ」を守ってくれる成分なのです。

② 湿気がこもることによるにおい

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ウールは吸湿性が高く、湿度をよく吸収します。

湿度が高い季節や、お部屋の換気が少ないときに、
においを感じやすくなります。

特にサイズが大きくなるラグなどは、
湿気がこもらないような保管方法を行いましょう。

ウールのにおいを抑える日常の予防対策

ウールのにおいの原因が分かった所で、
においを抑える対策方法についてご紹介します。

ポイントは、湿気をためないことです。

① 風通しの良い場所で干す

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においは、水分と一緒に外へ
放出されることで軽減します。

そのため、夜間に外へ出して水分を含ませ、
日中にしっかり乾かす方法が有効です。

この時、合わせてブラッシングしてホコリも取り、
日中のベランダなど、風通しの良い場所に出し、
直射日光は避け、陰干しで水分を飛ばしましょう。

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においが強く感じられる場合は、
ウール製品の各面を一時的に直射日光に当て、
紫外線での殺菌処理を行っても良いでしょう。

しかし、直射日光に当てすぎると、色あせなどの
原因にもつながりますので注意が必要です。

においが一日で取れない場合は、
何日か繰り返すことで徐々に軽減されていくでしょう。

② ウールブラシで繊維の流れを整える

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ウールは細かい繊維が絡まり合っている為、
湿気が繊維の中で溜まっている場合があります。

湿気の放出を促進させるため、ウールブラシを使い、
毛並みに沿ってやさしくブラッシングします。

小さなホコリなども取れて、一石二鳥です。

繊維が整うと、湿気も逃げやすくなりますので、
定期的にブラッシングを行いましょう。

③ 収納時は「通気性のある保管」を

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衣替えや模様替えで、しばらく収納するという場合は、
通気性のある保管を心がけましょう。

ビニール袋に入れっぱなしや、パンパンに詰めた
衣装ケースなど、湿度が籠るような保管は控えましょう。

不織布の収納袋や、通気性のある布でくるんだりと、
湿度が籠らないように大切に保管しましょう。

収納時に気を付けるだけで、長く気持ちよく使えるか
が大きく分かれますので、気を付けましょう。

自宅でできるウール素材のお手入れ方法

においへの対策が分かった所で、
お手入れ方法にも触れておきましょう。

洗濯可能かを確認しましょう

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こちらは例ですが、アイテムのどこかにこのようなタグが付いています。
まずは、お手入れをする前に、
洗濯表示を確認しましょう。

「家庭洗濯マーク」がついていれば、
ご自宅で手洗いが可能です。

「家庭洗濯マーク」がついていない場合は、
クリーニング店に依頼しましょう。

ご自宅での洗濯方法

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ご自宅でのウールアイテムの正しい洗濯の流れは、
下記の通りです。

  1. 洗面器に30℃ほどのぬるま湯をはり、中性洗剤を溶かします。
  2. ウールアイテムを入れ、やさしくなじませて30分ほど漬け置きします。
  3. 水中でやさしく揺すり、汚れを外に出します。
  4. 水を入れ替えてすすぎます(2〜3回)。
  5. 洗濯ネットに入れ、30秒〜1分ほど軽く脱水します。
  6. 形を整えて陰干しします。

お洗濯する際の注意点としては、

  • 熱いお湯・乾燥機は、縮みの原因に。
  • 強い摩擦は、繊維が固くなる原因に。

となります。

お気に入りのアイテムなどで心配な場合は、
クリーニング店にご相談いただいた方が安心です。

また、ラグマットなどの大判アイテムの場合は、
動画をご覧ください。

リセノのおすすめウールアイテム紹介

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においの原因・対策・お手入れ方法を順を追って
お伝えしてきましたが、ウール素材のアイテムは、
天然素材特有のメリットもあり、魅力もたっぷりです。

素材感を楽しめて、かつインテリアにも存在感を
出してくれる、暮らしに寄り添うラインナップを、
リセノではご用意しております。

こちらで少しカテゴリー別にご紹介いたします。

① インドの手仕事で仕上げたウールラグ

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保温性・吸湿放湿性などに長けた、
1年を通して快適に過ごせるウール素材は、
素足にやわらかく、ラグマットにもオススメです。

機能面に加え、手作りでのぬくもり感も感じられ、
やわらかなデザインのラグマットは、
お部屋の見心地にも大きな影響を与えてくれます。

ウールラグマットのラインナップは、こちらから。

② 一つで二役以上の便利なアイテム、ウールプフ

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プフとは、モロッコ発祥のクッションスツールで、
一つで幅広い使い方ができる便利なアイテムです。

ソファー前の足置きオットマンとしてや、
そのまま座ったり、背もたれ代わりなど、
一つあれば、ここぞという時に重宝します。

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ソファーやラグと、ウールで素材を合わせ、
まとまった雰囲気作りにオススメです。

ウールプフのラインナップは、こちらから。

③ 季節に寄り添うウールブランケット

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肌寒い季節に一家に一枚、いや、一人に一枚あっても
便利なウールブランケット。

羽織るだけではなく、ひざ掛けとして使ったり、
スプレッドとして、ソファーやベッドにかけたりと、
マルチな使い方ができるのも魅力です。

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大切な方へのギフトとしても人気ですので、
まだお持ちでない方は、ウールブランケットの
気持ちよさをぜひ一度ご体感いただきたいです。

ウールブランケットのラインナップは、こちらから。

④ インテリアにやわらかな表情を添えるウールクッション

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最後は、インテリアの名わき役として、
ソファーやベッド回りを彩ってくれるクッション。

アクセントとして、ウール素材ならではのぬくもりを
添えて、安らぎ感をも演出してくれます。

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サイズやお値段的にも取り入れやすいため、
ウール素材にご興味がある方は、まず、
ウールクッションから始めてみてはいかがでしょうか。

ウールクッションのラインナップは、こちらから。

ウール素材の特性を理解し、暮らしを快適に。

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天然素材のウールに関するにおいの原因や対策など、
いかがでしたでしょうか。

最後にまとめておきます。

ウールのにおいの原因とは、

  • ラノリン(天然の油分)によるやさしいにおい
  • 湿気がこもることによるにおい
  • 保管環境によるにおい

ウールのにおいを抑える日常の予防対策は、

  • 風通しの良い場所で干す
  • ウールブラシで繊維の流れを整える
  • 収納時は、通気性のある保管方法で行う

自宅でできるウール素材のお手入れ方法は、

  • ご自宅で洗濯できるか、洗濯表示を確認しましょう
  • 可能な場合、正しい手順で洗濯しましょう

ウールアイテムのカテゴリーとしては、

  • お部屋の見心地をグンと上げてくれる、ウールラグマット
  • 一つで二役以上の便利なアイテム、ウールプフ
  • マルチな使い方ができ、ギフトにもオススメなウールブランケット
  • 取り入れやすく、まずは始めやすいウールクッション

です。

ウールのにおいは、天然素材の繊維に含まれる油分や、
湿気によるものです。

適切に風を通したり、やさしく手入れすることで、
においは緩やかに落ち着いていきます。

最初に少しにおいがするからと言って、
商品不良ではありませんし、有限な天然素材を、
使わせていただいているという気持ちも大事です。

天然素材と暮らすということは、手をかけながら、
時間をかけて風合いを育てること。

ウールのやわらかなぬくもりが、日々の暮らしの中で、
もっと心地よく感じられますように。

本記事以外のウールに関する読み物も、
こちらよりご覧ください。

それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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