「家具の搬入って、何を確認すれば良いのか分からない!」そんなお悩みを解消する、簡単なチェックポイントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/school/u16/2016-08-23.php公開日 2025年12月10日(水)
家具の移動をもっと安心に。
家具と床を傷つけないためのポイントを解説
こんにちは。
品質管理チームの澤登です。
模様替えやお掃除をする時、
「大きな家具を動かしたいけれど、床や家具を傷つけ
ないか心配...」という不安で、なかなか手を出せ
ない方も多いのでは。
確かに家具は重いものが多く、ちょっとした動かし方
の違いで、脚の破損やフローリングの傷、転倒による
怪我などに繋がる事も。
そこで今回は、家具を長く大切に使うために、
安全な家具の動かし方をわかりやすくご紹介します。
大きな家具を動かす時に起きやすいトラブル
背の高い家具や重い家具などは、特にトラブルが
起きやすいもの。
慎重に取り扱っているつもりでも、些細なことで
傷や怪我に繋がってしまいます。
まずは発生しやすいトラブルとその原因について、
解説していきます。
① 発生しやすいトラブル
代表的なトラブルの一つとして、床へのダメージです。
このように家具を引きずることで、家具の脚部が
床に擦れて発生します。
一人でお掃除する時など、普段から発生するリスクが
多いトラブルです。
次によく聞くトラブルは、家具自体の脚部が破損して
しまう事象です。
こちらの要因も家具を引きずることですが、
家具の重さや脚の形状・細さなども影響してきます。
最後に壁へのダメージです。
通路が狭かったり、一人で持ち上げて運ぼうとすると、
自身では気づかぬ位置に壁があり傷つけてしまう、
なんてお声もよく耳にします。
家具を移動する前に、準備をしましょう
家具や床を傷つけてしまう要因の多くは、重い家具を
一人で移動しようとしたり、事前準備をせずに動かそう
とすることで発生します。
「では、どのような準備をすればいいのだろう?」
そんなお声に、順を追って解説していきます。
① 家具をチェックしましょう
まずは家具自体の状態をチェックしましょう。
チェックすべきポイントは、
- ボルトが緩んでいないか
- 脚にぐらつきがないか
- 接合部にゆるみがないか
です。
特にボルトの緩みなどで、脚がぐらついている場合は、
転倒や破損のリスクが大きくなります。
もし緩んでいる場合は、しっかりとボルトなどの締め
直しをしましょう。
ほんの少しの確認が、家具を長く使うための大切な
一歩です。
② 動線や床・壁の確認
家具を動かすルートを確認しておきましょう。
事前に確認すべきポイントは、
- 通路の幅は移動する物の幅+10~20cmあるか
- 壁にぶつかりやすい段差などはないか
- 設置する場所の床は問題ないか
です。
特に曲がり角やドア付近だと、意図しない場所で引っか
かり、こすれて傷つけてしまう場合もあります。
通り道をしっかりと確保し、床や壁の状態を予め見て
置く事で、安全に作業を進められます。
③ 準備しておくと安心な道具
大がかりな移動となると、通路を何往復したり、
レイアウトが決まらず、何度も移動を重ねる場面も
あると思います。
そんな時は以下の道具を準備しておくと、より安心に
移動を進めることができます。
- 手を守るもの
- 家具を滑らせるもの
- 床や壁を守るもの
特に家具のスライダーや壁の養生シートなどを使用
すると安全性が飛躍的に上がります。
「だけど、その為だけに購入するのは...」という方は
滑り止めのついていないラグや、汚れてもいい毛布・
ブラケットなどがあると、とても便利です。
使い方については、この後家具の動かし方と合わせて
解説していきます。
大事な家財を傷つけない「安全な動かし方」
トラブルが発生する理由や、事前準備の方法がわかった
所で、実際の動かし方について解説します。
① 持ち上げるべき家具と引きずってもよい家具
基本的にはどんな家具も持ち上げた方がいいのは、
確かです。
ですが、中にはとても重くてずらすだけでも大変な
物もあります。
家具の構造を理解することで移動がぐっと楽になる
ので、構造についても解説していきます。
このように脚がついている家具は、必ず持ち上げて
移動をしてください。
脚は真上からの力には強いですが、斜めからの力には
弱いので、家具を引きずると重心がずれて、脚が折れて
しまう原因にもなります。
このような脚がないボックス型や、台輪仕様の家具は、
スライダーや毛布を活用して引きずる事も可能です。
こういったタイプは家具全体の荷重を面で支えている
ので、底面にかかる力がどこかに偏ったりする心配が
少なく、引きずることができます。
段差などがある場合は、ボックス型でも引きずるのは危険です。
事前の動線確認時に、段差などがないかも確認しておきましょう。
② 動かし方のコツ
家具を持ち上げる・引きずる、などの一見単純な動作
でも、ちょっとしたコツで楽にすることができます。
道具の使い方なども含めて、解説していきます。
家具の持ち方
普段どのように、家具を持ち上げていますでしょうか。
実はこのように腕を曲げて持ち上げようとすると、
腕の力が多く必要になり、大変です。
このように腕を伸ばして持ち上げると、身体全体を
使う事になり、楽に持ち上げることができます。
また特に重い家具は早く終わらせようと、一気に移動を
したくなりますが、焦るとかえって危険です。
ゆっくり焦らず、少しずつ移動させましょう。
毛布やラグの使い方
毛布やラグは家具を引きずったり、壁を保護したりと、
様々な場面で活躍してくれます。
このように家具の下にラグを平らに敷いたら、
家具を支えながら、ラグを引くと簡単にスライド
できます。
フローリングなどの床で効果的な方法です。
タイルカーペットなど滑りにくい床だと、かえって床を傷めてしまう可能性があるので注意しましょう。
養生テープなどで壁面を覆えば、壁を守る道具としても
活躍してくれます。
家具の動かし方を理解し、事前準備をすることで
安全に家具を移動させましょう。
普段、何気なく行っている家具の移動でも、
ちょっとしたコツや事前準備をすることで、
グッと楽に安全に行う事が出来ます。
では、最後におさらいです。
想定しておくべき発生しやすいトラブルは、
- 床のダメージ
- 家具の脚などの破損
- 壁へのダメージ
家具移動の事前準備は、
- 移動する家具の状態チェック
- 動線や設置場所の床・壁チェック
- 必要に応じた道具の用意
家具の動かし方は、
- 脚付き家具は持ち上げる
- ボックス型家具は毛布・ラグやスライダーを活用する
- 身体全体を使って、少しづつ移動させる
です。
こちらのブログでも、大型家具の搬入について、
ご紹介してるので、参考にしてみてください。
気をつけてはいても、ちょっとした動作で大切な
家財に傷がついてしまうのは、悲しいもの。
少しでも家具を、長く大切に使っていけるよう解説して
きました。
普段の何気ないお掃除や、模様替えの時など、家具を
移動する際は、活用して頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。



















商品部 関
BM 山本
品質管理 遠藤