 
公開日 2025年10月30日(木)
【くちぶえエッセイ】季節が変わるたび、
暮らしが動く。
 
 
                     
ようやく、空気が軽くなり、
長くて暑い夏が終わりました。
朝、窓を開けた瞬間のひんやりした風。
思わず「秋が来たな」と
小さくつぶやきました。
あの猛暑が恋しいような、
もう戻りたくないような、
少し複雑な気持ちです。
 
 
今年の夏は、特別でした。
関西万博も終わって、
なんだかひとつの時代が
過ぎたような感覚です。
娘の万博熱はまだ冷めず、
キャラクターのぬいぐるみを
抱えて寝ています。
ランドセルの横では、
キーホルダーが今も揺れたまま。
娘の中では、夏がまだ
終わっていないのかもしれません。
 
 
運動会も無事に終わりました。
ソーラン節の練習は、
朝、学校に行く前の
日課のようになっていました。
動画を見ながら、
朝の準備をしている私の横で、
真剣な表情で踊る娘。
元気な声で「どっこいしょー」と
叫んでいる姿を見て、
思わず笑ってしまう朝もありました。
終わってしまうと、
少し物足りない静けさです。
 
 
秋になると、
恒例のユーカリの剪定をします。
この夏の成長はすごかった。
伐採の勢いで切ったのに、
あっという間に葉を増やして、
庭の主のような存在。
生命力の強さを改めて感じます。
 
 
カットしたユーカリは、
部屋のあちこちに飾ります。
ガラス瓶に挿したり、
棚に立てかけたり。
枝の香りがふっと香るたびに、
季節の変わり目を感じます。
これも我が家の
秋の行事になりました。
 
 
涼しくなって、ようやく庭で
過ごせるようになりました。
キャンプに行けない日は、
庭でランタンを灯して、
"庭キャンプ"を満喫しています。
この日は、朝昼晩、庭でご飯を食べて、
ちょっとしたキャンプ気分でした。
 
 
寒くなる前に、庭で過ごせる時間を
もう少し楽しみたいです。
朝のコーヒー、夕方の読書、
娘とのおやつ時間。
夏の名残りと秋の始まりが混じるこの季節、
いちばん好きかもしれません。
 
 
週末は、娘と一緒に壁のアートを
描き変えました。
夏に描いた爽やかなブルーから、
落ち着いた暖色系の絵に。
「いい感じやね」とお互いに
声を掛け合いながら、
ゆったりとした時間を楽しみました。
 
 
部屋の雰囲気も、
少しずつ秋色に整えていきます。
冬物のラグを出して、
チェック柄のブランケットや
ウール素材のクッションを添えました。
ほんの少しの変化でも、
暮らしがしっとり落ち着く感じ。
季節が移ろう音が、
静かに聞こえる気がします。
 
 
娘は、お気に入りのリカちゃんの
キャンプセットを広げて、
部屋の一角で遊んでいました。
「みんなでキャンプしてるねん!」と
得意げに説明する娘。
夏のキャンプの思い出が、
小さなリカちゃんたちを通して部屋に蘇り、
まるで小さなキャンプ場が
そこに生まれたみたいでした。















 
 maho
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 moegi
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 siippo
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