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【シンプルを極めるレシピ】
コンフィとは? お家で作れる「砂肝のコンフィ」の作り方

こんにちは。料理家の松山たけしです。

皆さま、
コンフィという調理法をご存じでしょうか?

コンフィとは、食材をオイルに浸して、
低温でゆっくりと火を入れていく調理法です。

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鶏肉ならホロホロに、
秋刀魚などのお魚なら骨までやわらかに。
とてもおいしく仕上がります。

もともとは保存食のための調理法で、
一度作っておけば少しずつ楽しめるのも魅力です。

そんな覚えておきたい調理法・コンフィですが、
たっぷりのオイルと長い加熱時間が必要で、
少しハードルが高く感じてしまうかもしれません。

そこで今回は、コンフィの中でも
最初の一歩としておすすめのレシピ、
「砂肝のコンフィ」をご紹介します。

コンフィの作り方、2つのポイント

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砂肝は小ぶりで扱いやすく、何より安さが魅力の食材。

コリコリとした食感の砂肝が、
コンフィにすることでホロホロの食感に変わります。

口に入れたときの驚きも含めて、
手軽さと満足度のコストパフォーマンスが
最も高い一品です。

食べた瞬間、
「砂肝って、こんなにおいしかったっけ...!」
と感じるはず。

レシピはとてもシンプル。ポイントは2つだけです。

1つ目のポイント:塩の使い方

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1つ目のポイントは、塩の使い方。
「塩は強め」が鉄則です。

目安は砂肝の量に対して1.5〜2%ですが、
実はそんなに細かく計らなくても大丈夫。

粗塩をたっぷりと振って、しっかり揉み込み、
20分ほど置いておきましょう。

そのあと流水でよく洗い流せば、
塩気がちょうどよく残り、
さらに水分も抜けて臭みや雑味が取れます。

この「たっぷり塩をして、洗う」という工程が、
仕上がりを左右する大事なポイントです。

長く置きすぎるとどんどん塩辛くなってしまうので、
20分を目安にしてください。

2つ目のポイント:火の入れ方

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2つ目のポイントは、火の入れ方。
「極弱火⇔休憩」を繰り返しましょう。

コンフィは、油の中でじっくりと低温加熱する調理法。
温度が高すぎると揚がってしまい、硬くなります。

理想は、90℃前後を保ちながら、
2時間ほどかけて火を通すことです。

ご家庭で少量作る場合は、
ジップロックに入れて湯煎で加熱すると安定しますが、
袋が鍋にくっついて破れてしまうことも...。

おすすめは、小鍋に入れて極弱火で加熱し、
温度が上がってバチバチ言い出したら、
火を止めて30分ほど休ませる。この繰り返しです。

お魚と違い、砂肝なら多少温度がぶれても問題なく、
これならほとんど失敗することはありません。

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加熱が終われば、ホロホロでサクサク。

砂肝だけだと少し寂しいので、
コンフィのオイルでソテーした野菜を添えると、
一品としてまとまります。

オイルにも旨味が詰まっているので、
ぜひとも残さず活用してください。

材料

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  • 砂肝:300g (お好みの量で)
  • 粗塩:たっぷり(ひとつかみほど)
  • サラダ油:約300cc (砂肝が浸かるくらい)
  • ニンニク:2片(皮付きのまま)
  • お好みのハーブ&スパイス(ローズマリー、ローリエ、タイム、コリアンダーシード、パセリ、唐辛子など)
  • イタリアンパセリ:適量
  • パプリカ:適量

作り方

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① 砂肝を半分に切り、粗塩をたっぷり振って
  揉み込んだら、20分ほど置いておきます。

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② 流水で洗い、水気をよく拭き取ります。
  (2分ほど、しっかりと流すのがおすすめです)

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③ 小鍋に砂肝、ニンニク、ハーブ、
  砂肝が浸るくらいのサラダ油を入れて、
  極弱火で2時間ほど加熱します。

温度が上がってパチパチ言い出したら、火を止めて30分ほど休ませ、再加熱してください。
これを繰り返して、トータルで2時間ほど加熱します。

④ パプリカを食べやすい大きさにカットし、
  コンフィのオイルでソテーにします。

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⑤ 器に盛り付け、刻んだイタリアンパセリを
  散らせば完成です。

ホロホロとやわらかい食感がクセになる
旨みたっぷりの砂肝のコンフィ。
ぜひご家庭でお試しください。

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