
日本の大地で育った、美しい木々から丁寧に削り出された「めいぼく椀」。さらりとした肌触りと、暮らしに寄り添う温かいデザインが魅力です。
https://www.receno.com/bowl2/meibokuwan.php公開日 2025年11月25日(火)
こんにちは。料理家の松山たけしです。
今回は、大根の「しぼり汁」を使ってつくる
やさしい味わいの鶏と椎茸のおすましを
ご紹介します。
強い出汁を使わず、素材が持つ旨みだけで仕上げる
すっと体にしみこむ一椀です。

日本の大地で育った、美しい木々から丁寧に削り出された「めいぼく椀」。さらりとした肌触りと、暮らしに寄り添う温かいデザインが魅力です。
https://www.receno.com/bowl2/meibokuwan.php
大根をおろすとき、ざるに入れて
水気をぎゅっと絞りますよね。
そのときに出る「しぼり汁」は、
つい何気なく捨ててしまいがちです。
でも、ひと口飲んでみると、やさしい甘み、
ほのかな辛味、そして清らかな香りが広がります。
実はこのしぼり汁こそ、
大根の旨みと栄養がぎゅっと詰まった
小さな「出汁」なんです。
昆布と合わせて火にかけると、
驚くほど奥行きのある澄んだスープになります。
大根と昆布の相性はよく、
このままでも十分おいしい一椀になります。
今回は、このしぼり汁をベースに鶏肉と椎茸を合わせ、
やさしいけれどしっかりと
食べごたえのある汁物に仕上げました。
仕上げに大根おろしをふわりと乗せると、
最初のしぼり汁の風味がもう一度立ち上がり、
碗全体がきれいにまとまります。
1. 大根をおろし、ざるに上げて軽く絞り、
大根おろしとしぼり汁に分ける。
2. 鶏肉を一口大に切り、沸いた湯に10〜15秒
沈めて引き上げ、流水で軽く洗う。
洗うことで、雑味が落ちて澄んだ味になります。
3. しぼり汁と水を合わせて400mlにし、
昆布と半分に切った椎茸を入れて弱火にかける。
沸かさない程度の火加減で5分ほど温め、
アクを取り、昆布を引き上げる。
4. 鶏肉を加え、弱火のまま2〜3分煮て火を通す。
5. 塩と醤油で味をととのえる。
6. 器に注ぎ、大根おろしと
刻んだミツバを添えて完成。
柚子があれば、香りが立ちさらにおいしくなります。
大根は季節によって味が変わるのも面白いところです。
夏は辛味が強く、しぼり汁もキリッとした印象に。
冬は甘みが増し、まろやかな味になります。
どちらの季節でもおいしく仕上がる
やさしい汁物です。
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