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【ほんとうの、美味しいって?】大根の味噌汁から考える。

はじめまして。松山 たけしと申します。

普段は、飲食店の料理監修や食のイベント実施したり、
インスタグラムや雑誌等でのレシピ提案、
音声コンテンツPodcastやvoicyで様々な角度から
食の楽しさや知識などを配信中だったり。

食にまつわる活動を、かなり色々とやっております。

1.jpg▲ Instagramアカウント

2.jpg
▲ food cast.美味しいがわかる

何のために、何をしたくてこんなにも
発信や活動をしているのか?
その根源には、こんな思いがあります。

うま味調味料や化学調味料なんて
言われているものが、現代の食の中で
切っても切り離せない存在となりました。

それが体に悪い。なんてことは思いませんが、
味が結構強いんですよね。

繊細な素材の美味しさやが香りが、分からなく
なってしまう事も多い。

逆に過度な味付けをしない料理を食べた時に、
素材の本当の美味しさを感じることもあります。

無添加で美味しい料理を作ることは、
必ずしも、手間のかかる事や難しい事ではないです。

そのことを、少しでも多くの方に知っていただきたい。

ここでは、素材の美味しさを引き出す方法や
考え方をご紹介していきたいと思っています。

お味噌汁を美味しくつくるコツ。
うま味は添えるだけが、ちょうどいい。

DSCF7919.jpg

「うま味は何処にいるのか?」
そんな事を考えられると、料理が一段と
面白くなります。

まずはうま味のバランスを考えながら、
お味噌汁を作ってみましょう。

お味噌汁を作る時は、とにもかくにも出汁を加え
なければならない。と思うかもしれませんが、
必ずしもそうではありません。

そもそも、お味噌自体にしっかりとした
天然のうま味があります。

加える具材によっては、
具材からも旨味が溶け出してきます。

そうなってくると、出汁を加えるのは、
ほんの少し、もしくは必要ない事も多いんです。

ここで濃い出汁をとったり、うま味調味料などを
使いすぎると、うま味過多となり素材そのものの
美味しさを感じにくくなることがあります。

ちょっと勿体無いですよね。
また、味噌汁の立場上、旨すぎるのも問題です。

うま味は添えるだけ。

「ちょうど美味しい」ってのが
家庭料理の一つの正解です。

では、作ってみましょう。

DSCF7900.jpg

今回ご紹介するのは、なんだかんだ(僕が)
一番好きなお味噌汁「大根の味噌汁」です。

正直、なんの変哲もない普通のお味噌汁。
作り方も普通です。

ただ、出汁は鰹節や煮干しを使わず、
昆布を少し入れるだけにしておきます。

そんなんで味するの?と
思うかもしれませんが...ちゃんとします。

この方が大根の甘みや香り、
素材本来の旨味を感じやすくなるんですよ。

お味噌は、甘味のある米味噌使うことで、
大根の甘さも引き立ってきます。

材料 約2人前

  • 大根    100g
  • エノキ   30g
  • 油あげ   1/2枚
  • 昆布    1切れ
  • 水     400cc
  • 米味噌   大さじ1
  • 大根の葉っぱ 適量

作り方

1.大根は5mm厚のいちょう切り。
  エノキ、油揚げは適当な大きさに切る。

DSCF7913.jpg

2.鍋に水と昆布、大根を入れ弱火にかける。

3.沸騰直前で昆布は取り出し、大根が柔らかくなるまで煮る。

DSCF7909.jpg

4.エノキ、油揚げを加え一煮立ちしたら、
  火をとめ味噌をとく。

DSCF7915.jpg

5.再度温めて、大根の葉があれば加える。
  なければネギなどを加えると味がしまります。

DSCF7929.jpg

冒頭でもお伝えしましたが、無添加で
美味しい料理を作るのは、決して手間が
かかる事でも、難しい事でもありません。

素材の美味しさを引き出す組み合わせを
知っておくだけで、手軽なお味噌汁も
体と心が満たされる、やさしくて
美味しい一品になるんです。

今回のポイントは、大根の美味しさが活きる
昆布と米味噌を使うこと。

ご家庭で作られている大根の味噌汁を
少しだけ変えて挑戦してみてくださいね。

次回は「炊き込みご飯の塩加減」について
書いていこうと思います。

それでは、また次回。

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