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【シンプルを極めるレシピ】冬野菜のおいしい食べ方。
蓮根とエビと春菊のかき揚げ

こんにちは。料理家の松山たけしです。

僕は「冬はかき揚げの季節」だと思います。
それは、冬野菜がかき揚げに向いているから。

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冬野菜は、気温が下がると余分な水分が抜けて、
味が濃くなります。

この「水分が少なくて味が濃い」という条件は、
かき揚げととても相性がいいんです。

ということで今回は、
冬野菜の蓮根・春菊を使った
おいしいかき揚げのレシピをご紹介します。

▼今回使用した器はこちらです。

おいしいかき揚げの作り方「3つの心得」

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かき揚げは、作ること自体は難しくないんですが、
いくつか押さえておきたいポイントがあります。

1つ目は、素材選び
水分が少なく甘味や旨みが濃い野菜は扱いやすいです。

たとえば、甘味の強い「玉ねぎ」のかき揚げは
確かにおいしいですが、水分が多いので、
揚げ方を少し間違えるとふにゃっとした仕上がりに...。

夏野菜は水分がたっぷりで、旨みも少ない。
そう考えると、冬野菜はこの条件にぴったりなんです。

(ただ「とうもろこしのかき揚げ」は、
 夏野菜だけど別格においしいです...!)

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2つ目は、切り方。これもとても大事です。

大きすぎると中心に蒸気がこもり、
後から水がにじみ出てふにゃっとしてしまいます。

反対に細く薄く切ればカリッとはしますが、
水分が抜けすぎて素材の味を感じられなくなります。

かき揚げは、
「サクッ」と「しっとり」の中間をつくる料理。
このバランスをどこに置くかで仕上がりが変わります。

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3つ目は、揚げる前の「下粉」
具材に薄力粉を軽くまぶします。

この下準備をするだけで、
かき揚げは見違えるほどおいしくなります。

薄力粉は余分な水分を吸い、
具材同士を自然につないでくれます。

衣を厚くせずともひとまとまりになり、
軽く揚がるのが特徴です。

かき揚げの失敗の多くは、
この「下粉」がないことで起きています。

蓮根・エビ・春菊は「最高の組み合わせ」

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以上の3つのポイントを押さえておけば、
いろんな素材を組み合わせて、
安定したおいしさのかき揚げをつくれます。

そんな中で、僕がおすすめしたいのが
蓮根とエビと春菊のかき揚げです。

蓮根は、「シャキッ、ホクッ」とした食感がよく、
ほのかな甘味を楽しめる冬野菜。

そこにエビを加えることで、
旨みや食べ応えが増して贅沢に感じられます。

さらに春菊の冬ならではの香りが、
味をきれいに引き締めてくれるのです。

3つとも水分が少なめで比重も近く、
本当に素晴らしい組み合わせ。大好きです。

ワンポイント:かき揚げの「衣」について

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最後にかき揚げの「衣」について。

レシピサイトなどで調べてみると、
いろんなパターンの衣が出てくると思います。

薄力粉と水だけで作るものもありますが、
僕は卵を入れる衣がいちばん好きです。

薄力粉だけの衣は軽いけれど、まとまりが弱い。
卵が入ると、たんぱく質が熱で固まり、
具材同士をそっとまとめてくれるんです。

コクも自然に生まれるので、
ぜひ卵を入れてつくってみて欲しいです。

冬の野菜でつくるかき揚げ。
他にもいろんな組み合わせができますので、
自分の好きな組み合わせでお楽しみください。

材料(2〜3人分)

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【食材】

  • 蓮根 120g
  • むきエビ 80g
  • 春菊 1/2束
  • 薄力粉 大さじ2

【衣】

  • 薄力粉 50g
  • 卵 1/2個(軽くほぐす)
  • 冷水 約30cc
  • 塩 ひとつまみ

作り方

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① 蓮根は3mm幅くらいの半月切りに。
  春菊は3cm幅。エビは一口大に切ります。

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② ボウルに①を入れ、薄力粉(大さじ2)を
  薄く全体にまとわせます。

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③ 卵黄と冷水、塩を合わせ、薄力粉を加えて
  ざっくりと混ぜ、衣をつくります。

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④ ②に③を加え、具材に衣をまとわせます。

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⑤ 形をまとめたら、約180℃の油で揚げます。
  最初は触らず、固まってきたら返します。

  3分ほど揚げ、全体が色づいてきたらOKです。

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⑥ 油をよく切り、器に盛り付けて完成です。

余計な水分がなく、甘み・旨みが凝縮された
冬野菜のかき揚げ。

この時期にしか味わえないおいしさを、
ぜひ一度お試しください!

▼野菜の旨みを活かした一皿。こちらも合わせてご覧ください◎

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