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インテリアと床の色が合わないときの
対処法や実例をご紹介します。

こんにちは、デザイナーの木下です。

「好きな家具を置いたのに、なんだか落ち着かない....」

「インテリアと床が合わなくて、
 どうしたらいいかわからない...」

そんなふうに感じたことはありませんか?

251016_interior_floor_color41.jpg

私も以前、濃い床色に明るい家具を合わせたとき、
どうしてもしっくりこない空間に悩んでいました。

251016_interior_floor_color42.jpg

でも、カーペットを敷き詰めたり、
周りとなじむ雑貨を取り入れたりすることで、
少しずつ違和感が解消。

家具やインテリアを全部変えなくても、
面積の大きいラグやカーテンを変えたり、
床と馴染む雑貨の色を組み合わせることで、
驚くほど印象が変わることを実感しました。

今回は、そんな経験をもとに、
床の色とインテリアが合わないときにおすすめな
アイデアや実例をご紹介していきます。

床の色とインテリアが合わないと感じる原因とは?

251016_interior_floor_color09.jpg

お気に入りの家具を置いたのに、
なんだか空間がちぐはぐに感じる...。

そんなときは、色や素材、
質感のバランスに小さなズレがあるのかもしれません。

お部屋の調和が崩れている原因を、詳しく解説します。

① 「トーン」のバランスが取れていない。

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「トーン」は、空間全体のまとまりを左右する
大事な要素。

たとえば、ダークブラウンの床に明るい家具を置くと、
コントラストが強く出すぎて
浮いて見えることがあります。

逆に、明るいフローリングに
重たい色の家具を多く置くと、
圧迫感が出やすくなります。

ポイントは、床・家具・ファブリックを
「近いトーン」でまとめること。

251016_interior_floor_color45.jpg

たとえば、濃い床に明るい家具を置いている場合は、
明るい色のカーペットを敷き詰めたり、
カーテンのような面積の大きいインテリア
で少し明るさを足すとバランスがとれます。

全体のトーンを意識するだけで、
自然と統一感のある空間に近づくんです。

② 床とインテリアの「テイスト」が合っていない。

Gemini_Generated_Image_30j5sj30j5sj30j5.jpg

床と家具の「テイスト」が合っていないと、
どこかまとまりのない印象になります。

たとえば、木目の強い「ナチュラル」な床に
ツヤのある「モダン」家具を合わせると、
テイストが揃わずちぐはぐに見えてしまうことも。

251016_interior_floor_color58.jpg

そんなときは、「ナチュラル」テイストに合いやすい
植物を多めに置いたり、「モダン」テイストな
ニュートラルカラーのカーペットを敷き詰めると、
空間にまとまりが生まれます。

③ 「面積が大きいインテリア」でバランスが崩れている。

251016_interior_floor_color86.jpg

空間を構成するのは、床と家具だけではありません。

「カーテン」「ラグ」など、広い面積を占める要素が
全体の印象を大きく左右します。

たとえば、床と家具の色が合っていても、
カーテンが強い色味だったり、
壁のトーンが浮いていたりすると、
どこかまとまりを欠いてしまいます。

251016_interior_floor_color94.jpg

そこで意識したいのが、
面積の大きい順に色を整えるという考え方。

カーテン・ラグのトーンを揃え、
その上で家具や小物を差し色として加えると、
全体の調和が生まれます。

床の色とインテリアが合わないときのアイデア3選

ここからは、具体的にどうすればいいのか、
対処法を3つご紹介していきます。

① 「レピテーション」を使って、周りに馴染ませる。

blog1_3.jpg

まず、最も取り入れやすいのが
レピテーションというテクニック。

レピテーションとは、色・素材などの要素を
いくつか繰り返して配置するテクニックのことです。

たとえば、床が明るい色に濃いラグを置いた場合は、
「クッション」や「ブランケット」、「雑貨」
などに同系色を少しずつ散らすだけで、
床と家具の間に「橋渡し」ができます。

また、素材を繰り返すことも効果的です。

251016_interior_floor_color101.jpg

お部屋にナチュラルな印象が足りない場合には、
「植物」「アースカラーのファブリック」を
取り入れることで、テイストの統一感が出ます。

このように、手に入れやすい雑貨やファブリックを
使うので、レピテーションは、取り入れやすいんです。

レピテーションのテクニックについて
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。

② 「ラグ」や「カーペット」で床色をやわらげる。

251016_interior_floor_color11.jpg

「ラグ」「カーペット」は、
効果的に床の印象を変えられるアイテムです。

濃い床に明るい家具を置いて合わない場合は、
あえて明るめの大きなラグを敷くと、
床の重さを打ち消して全体を軽やかに見せられます。

逆に、明るい床に重い色のインテリアを
置いている場合は、少しトーンのあるラグを選ぶと、
家具と床の間に「中間色」を作り、
なじみやすくなります。

洗濯やメンテナンスのしやすさも考慮して、
暮らしに合った一枚を選びましょう。

ラグの選び方について、
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。

③ 「カーテン」を変えて、床の色と馴染ませる。

★5-2_上質で美しい印象に_ダブルガーゼカーテン-Soa_1T9A8429.jpg

カーテンも面積が大きく、
お部屋全体の印象を左右する力を持っています。

目に入りやすいお部屋の真ん中に位置されている
カーテンは、床とお部屋を「繋ぐ」場所。

濃い床に、アイボリーやベージュのカーテンを
合わせると、床の重さをやわらげてくれ、
明るい家具と調和しやすくなります。

★7-3_自然の揺らぎ_ダブルガーゼカーテン-Soa_1T9A8264.jpg

布地の質感も重要で、厚手のリネンや織り感のある
素材なら自然な暖かみが出て、木目の床や家具との
繋ぎやすくなります。

光を取り入れるレースと組み合わせて、
昼の表情と夜の表情を両方考えた選び方をすると、
暮らしが一段と心地よく変化。

カーテンの選び方について、
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。

床の色と家具のちぐはぐ感を整える
コーディネート実例

ここからは、具体的なコーディネート実例をご紹介。

ご自宅に取り入れやすいパターンを
見つけてみてください。

① 「クッション」や「雑貨」でレピテーションをする。

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こちらの写真のようにブラックの雑貨やアートを
プラスすることで、濃い色の家具に仲間ができて、
自然な繋がりが生まれます。

ブラックには空間を引き締める効果もあり、
お部屋全体がきゅっとまとまった印象に。

クッションやフレームなど、
部分的に色を繰り返すだけでも効果的です。

② 大きめの「ラグ」を敷いて、床の色を打ち消す。

アートボード 2_3.jpg

こちらの写真のように、
ナチュラルな床に大きめのラグを敷くと、
床色が打ち消され、濃い色の家具とも合うように。

ラグを間に挟むことでトーンの差を和らげ、
自然になじませることができます。

また、ラグは面積が広いぶん効果が高く、
部屋の印象をガラッと変えられるアイテムです。

③ 「カーペット」を敷き詰めて、モダンな家具に合う色に。

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木の床にモダンな家具を合わせると、
どこかちぐはぐに感じてしまうことがありますよね。

そんなときは、思い切ってカーペットを
敷き詰めてみるのがおすすめです。

カーペットが床全体の印象をやわらげ、
白やグレーを基調としたモダンな家具とも相性抜群。

木のあたたかみを程よく抑えることで、
都会的で洗練された空間になります。

④ 「カーテン」を明るいトーンに変えて、ナチュラルな床色となじませる。

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お部屋の印象を左右するカーテンは、
床との相性を整えるうえでとても大切なアイテムです。

もし今、濃い色や強い色味のカーテンを
使っているなら、ナチュラルなトーンのものに
変えてみましょう。

リネンやコットンなど、
自然素材の風合いを感じられる生地を選ぶと、
木の床との相性も抜群。

光をやさしく透かしながら、
お部屋全体にあたたかみをプラスしてくれます。

インテリアと床の色の馴染ませて、
心地よい暮らしを。

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いかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。

▼床の色とインテリアが合わないと感じる原因とは?

  1. 「トーン」のバランスが取れていない。
  2. 床とインテリアの「テイスト」が合っていない。
  3. 「面積が大きいインテリア」でバランスが崩れている。

▼床の色とインテリアが合わないときのアイデア

  1. 「レピテーション」を使って、周りに馴染ませる。
  2. 「ラグ」や「カーペット」で床色をやわらげる。
  3. 「カーテン」を変えて、床の色と馴染ませる。

インテリアと床が合わなくても、
適切な対処をすることで、お部屋全体の調和が叶います。

また、お家の床色ごとにインテリアを
提案していますので、お部屋の床色と合う
記事を見てみてください。

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