
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「レピテーション」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-07-19.php公開日 2025年10月20日(月)
こんにちは、デザイナーの木下です。
「好きな家具を置いたのに、なんだか落ち着かない....」
「インテリアと床が合わなくて、
どうしたらいいかわからない...」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私も以前、濃い床色に明るい家具を合わせたとき、
どうしてもしっくりこない空間に悩んでいました。
でも、カーペットを敷き詰めたり、
周りとなじむ雑貨を取り入れたりすることで、
少しずつ違和感が解消。
家具やインテリアを全部変えなくても、
面積の大きいラグやカーテンを変えたり、
床と馴染む雑貨の色を組み合わせることで、
驚くほど印象が変わることを実感しました。
今回は、そんな経験をもとに、
床の色とインテリアが合わないときにおすすめな
アイデアや実例をご紹介していきます。
お気に入りの家具を置いたのに、
なんだか空間がちぐはぐに感じる...。
そんなときは、色や素材、
質感のバランスに小さなズレがあるのかもしれません。
お部屋の調和が崩れている原因を、詳しく解説します。
「トーン」は、空間全体のまとまりを左右する
大事な要素。
たとえば、ダークブラウンの床に明るい家具を置くと、
コントラストが強く出すぎて
浮いて見えることがあります。
逆に、明るいフローリングに
重たい色の家具を多く置くと、
圧迫感が出やすくなります。
ポイントは、床・家具・ファブリックを
「近いトーン」でまとめること。
たとえば、濃い床に明るい家具を置いている場合は、
明るい色のカーペットを敷き詰めたり、
カーテンのような面積の大きいインテリア
で少し明るさを足すとバランスがとれます。
全体のトーンを意識するだけで、
自然と統一感のある空間に近づくんです。
床と家具の「テイスト」が合っていないと、
どこかまとまりのない印象になります。
たとえば、木目の強い「ナチュラル」な床に
ツヤのある「モダン」家具を合わせると、
テイストが揃わずちぐはぐに見えてしまうことも。
そんなときは、「ナチュラル」テイストに合いやすい
植物を多めに置いたり、「モダン」テイストな
ニュートラルカラーのカーペットを敷き詰めると、
空間にまとまりが生まれます。
空間を構成するのは、床と家具だけではありません。
「カーテン」「ラグ」など、広い面積を占める要素が
全体の印象を大きく左右します。
たとえば、床と家具の色が合っていても、
カーテンが強い色味だったり、
壁のトーンが浮いていたりすると、
どこかまとまりを欠いてしまいます。
そこで意識したいのが、
面積の大きい順に色を整えるという考え方。
カーテン・ラグのトーンを揃え、
その上で家具や小物を差し色として加えると、
全体の調和が生まれます。
ここからは、具体的にどうすればいいのか、
対処法を3つご紹介していきます。
まず、最も取り入れやすいのが
レピテーションというテクニック。
レピテーションとは、色・素材などの要素を
いくつか繰り返して配置するテクニックのことです。
たとえば、床が明るい色に濃いラグを置いた場合は、
「クッション」や「ブランケット」、「雑貨」
などに同系色を少しずつ散らすだけで、
床と家具の間に「橋渡し」ができます。
また、素材を繰り返すことも効果的です。
お部屋にナチュラルな印象が足りない場合には、
「植物」「アースカラーのファブリック」を
取り入れることで、テイストの統一感が出ます。
このように、手に入れやすい雑貨やファブリックを
使うので、レピテーションは、取り入れやすいんです。
レピテーションのテクニックについて
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「レピテーション」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-07-19.php「ラグ」「カーペット」は、
効果的に床の印象を変えられるアイテムです。
濃い床に明るい家具を置いて合わない場合は、
あえて明るめの大きなラグを敷くと、
床の重さを打ち消して全体を軽やかに見せられます。
逆に、明るい床に重い色のインテリアを
置いている場合は、少しトーンのあるラグを選ぶと、
家具と床の間に「中間色」を作り、
なじみやすくなります。
洗濯やメンテナンスのしやすさも考慮して、
暮らしに合った一枚を選びましょう。
ラグの選び方について、
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。
「床色」が変われば、お部屋の印象を大きく変えることができます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-10-11.phpカーテンも面積が大きく、
お部屋全体の印象を左右する力を持っています。
目に入りやすいお部屋の真ん中に位置されている
カーテンは、床とお部屋を「繋ぐ」場所。
濃い床に、アイボリーやベージュのカーテンを
合わせると、床の重さをやわらげてくれ、
明るい家具と調和しやすくなります。
布地の質感も重要で、厚手のリネンや織り感のある
素材なら自然な暖かみが出て、木目の床や家具との
繋ぎやすくなります。
光を取り入れるレースと組み合わせて、
昼の表情と夜の表情を両方考えた選び方をすると、
暮らしが一段と心地よく変化。
カーテンの選び方について、
詳しく解説したこちらの記事もございますので、
気になる方はあわせて見てみてください。
お部屋に与える影響の大きい「カーテン選び」について紐解いていきます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2025-02-21.phpここからは、具体的なコーディネート実例をご紹介。
ご自宅に取り入れやすいパターンを
見つけてみてください。
こちらの写真のようにブラックの雑貨やアートを
プラスすることで、濃い色の家具に仲間ができて、
自然な繋がりが生まれます。
ブラックには空間を引き締める効果もあり、
お部屋全体がきゅっとまとまった印象に。
クッションやフレームなど、
部分的に色を繰り返すだけでも効果的です。
木の床にモダンな家具を合わせると、
どこかちぐはぐに感じてしまうことがありますよね。
そんなときは、思い切ってカーペットを
敷き詰めてみるのがおすすめです。
カーペットが床全体の印象をやわらげ、
白やグレーを基調としたモダンな家具とも相性抜群。
木のあたたかみを程よく抑えることで、
都会的で洗練された空間になります。
お部屋の印象を左右するカーテンは、
床との相性を整えるうえでとても大切なアイテムです。
もし今、濃い色や強い色味のカーテンを
使っているなら、ナチュラルなトーンのものに
変えてみましょう。
リネンやコットンなど、
自然素材の風合いを感じられる生地を選ぶと、
木の床との相性も抜群。
光をやさしく透かしながら、
お部屋全体にあたたかみをプラスしてくれます。
いかがだったでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。
▼床の色とインテリアが合わないと感じる原因とは?
▼床の色とインテリアが合わないときのアイデア
インテリアと床が合わなくても、
適切な対処をすることで、お部屋全体の調和が叶います。
また、お家の床色ごとにインテリアを
提案していますので、お部屋の床色と合う
記事を見てみてください。
ダークブラウンの床でつくるインテリアを、実例と共にプロが解説します。
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