同じお部屋の広さであっても「広く感じさせる」スタイリングをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2025-04-11.php公開日 2025年10月21日(火)
更新日 2025年10月28日(火)
狭い部屋のレイアウトのコツ7選! 畳数別の実例もたっぷり紹介
こんにちは。編集部の武尾です。
狭いお部屋で暮らしていると、
家具の置き方に悩むことはありませんか?
どこにソファーを置いても圧迫感が出たり、
通り道が狭くなったり...。
私自身、一人暮らしの頃は「6畳1K」、
今のふたり暮らしのリビングは「4.5畳」と、
広いとは言えない空間で試行錯誤を重ねてきました。
小さなお部屋でも、居心地よく過ごすには
どうしたらいいのか...。
何度も家具を動かしながら、分かったことがあります。
それは、同じお部屋でも「家具をどう置くか」で、
印象は大きく変わるということ。
この記事では、狭いお部屋のレイアウトのコツと
家具の配置のポイントを、豊富な実例とともに
わかりやすくご紹介します。
狭い部屋のレイアウトのコツ 7選
限られた空間でも、家具の置き方を工夫すれば
驚くほど居心地の良いお部屋になります。
ここでは、狭いお部屋をすっきり見せて、
快適に整えるためのコツを7つご紹介します。
① 家具を「主役」に絞って配置する
狭い部屋では、あれこれ置こうとすると
圧迫感が出てしまいます。
まず一番大切なのは、「取捨選択」です。
お部屋の広さには限りがあるので、
何を大切にしたいのかを見極めましょう。
たとえば「大きなソファーを置きたい」と思うなら、
大きなテーブルをやめて、小さなサイドテーブルに。
また、一人暮らしで
「ダイニングテーブルを置きたい」という場合は、
ソファーを置かない選択をするのもひとつの方法です。
このように、家具の主役をひとつ決めて、
他を引き算していくことで、
狭い空間でも
不思議とゆとりを感じられるお部屋になります。
② 大きな家具は壁付けで「余白」をつくる
狭いお部屋では、家具の「置き場所」が
印象を大きく左右します。
とくに、ソファーやテーブルなどの大きな家具は、
壁や窓際に寄せて配置するのがおすすめです。
というのも、お部屋の中央に家具を置いてしまうと、
動線が分断され、狭く感じてしまいます。
壁付けにするだけで空間に余白が生まれ、
視線が抜けて広く見える効果があります。
わが家も、4.5畳のリビングでは
ソファーを壁付けにして、中央をあけることで
お掃除や移動もしやすくなりました。
暮らしやすさを考えるなら、「余白」を
つくる配置を意識してみてください。
リビングやダイニングの「レイアウト」のコツは
以下のマガジンでも詳しく解説しています。
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「レイアウト」のセオリー後編をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-08-10.php③ 動線を確保して、暮らしやすいレイアウトに

部屋を整えるうえで、意外と見落としがちなのが
「動線」です。
家具をきれいに並べても、通り道が狭いと
暮らしづらくなってしまいます。
ポイントは、人が自然に通る道を確保することです。
リビングならソファーからテレビ、キッチンへの移動。
寝室ならベッドからクローゼットまでの流れなど。
動線というと、少し難しく感じるかもしれませんが、
覚えておきたいのはこの3つだけです。
- 生活動線は、60cm以上が基本
- 頻繁に通る通路は、80cm以上に
- 動線に隣接するダイニングチェアの後ろは1m以上
それほど通らない場所は、多少狭くても大丈夫。
この「必要な幅」を意識して家具を配置するだけで、
驚くほど動きやすくなります。
動線について、より詳しい内容は
以下よりご確認ください。
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「レイアウト」のセオリー前編をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-08-09.php④ 背の低い家具や、線の細い家具を取り入れる
狭いお部屋を広く見せたいときに効果的なのが、
「高さ」と「線の細さ」を意識すること。
背が低い家具や、脚の細いデザインを選ぶだけで、
視線が抜けて空間がすっきり見えます。

特に、背の高い家具が多いと圧迫感が出やすくなります。
広く見せるためには、家具同士の高さ揃え
腰の高さ程度までに抑えるのがおすすめです。
また、スチールやステンレスなどの
「線の細い素材」を取り入れると、家具の体積が減り
空間に広がりを感じられます。
わが家でも、6畳ダイニングのチェアを木製から
ステンレス脚に変えたところ、
家具の間に抜け感が生まれて、
ぐっと軽やかな印象になりました。
「ダイニングチェア Pair」を迎えて模様替え。温もりある空間にモダンな抜け感が加わりました。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u71/2025-08-21.php「高さ」と「線の細さ」、この2つを意識するだけで、
狭いお部屋の見え方は大きく変わります。
お部屋をすっきり見せるための家具選びのコツは
以下の記事よりご覧ください。
同じお部屋の広さであっても「広く感じさせる」スタイリングをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2025-04-11.php⑤ 扉付きの収納家具ですっきり見せる

狭いお部屋では、収納の「見え方」も
印象を大きく左右します。
オープン収納に日用品が並んでいると、
どうしても視覚的にごちゃついて見えやすいもの。
そんなときは、扉付きの収納家具を
取り入れるのがおすすめです。
中身を隠すだけで、空間全体がすっきり。
また、よく使う日用品や雑多なものほど、
扉の中に入れて"ノイズを消す"ようにすると、
落ち着いた印象になります。
小さな工夫ですが、視界が整うだけで
心まで軽くなるもの。狭いお部屋こそ、
すっきり見せる仕組みづくりが大切です。
収納のコツについては、以下の記事でも
もっと詳しくご紹介しています。
収納家具選びについて「選び方が分からない」という方に向けて、見心地・使い心地の観点から紐解いていきます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2025-02-07.php⑥ 1台2役の家具を取り入れる
狭いお部屋では、家具の数が増えるほど
圧迫感が出やすくなります。
そのため、1台で複数の役割を果たせる家具を
選ぶことがポイントです。
たとえば、「ダイニングソファー」は、
食事をするダイニングとくつろぐためのソファーを
1つにまとめられる便利なアイテム。
狭いLDKの場合、ダイニングとソファーの両方を置くと
どうしても圧迫感が出ますが、ダイニングソファーなら
その心配がありません。
また、ドレッサー兼収納棚のように、
用途を掛け合わせる方法も有効です。
お化粧台の「ごちゃごちゃ」を軽減する3つのアイデアをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u18/2024-08-22.phpさらに、昇降式のダイニングテーブルを選び、
食事とワークスペースを兼用すれば、
デスクを別に置かずに済み、お部屋を
より広くすっきり見せることができます。
家具を新しく選ぶときは、「これ1台で何役できるか」
を意識するのがおすすめです。
なお、家具を兼用するときのポイントや
具体例は次の記事でも解説しています。
兼用ができると、生活でのメリットもたくさん。
https://www.receno.com/pen/livings/u12/2022-07-13.php⑦ 白やベージュなど明るい色を取り入れる
色づかいも、狭いお部屋を広く見せる
重要なポイントです。
白やアイボリー、ベージュ、ライトグレーなどの
「明るく薄い色」は、光を反射しやすく、
お部屋に広がりを感じさせてくれます。
「白い服は膨張色だから体が大きく見える」
と言われるように、明るい色には
「面積を広く見せる効果」があります。
これはお部屋でも同じです。
取り入れ方としては、次のような方法があります。
- 床に明るい色のカーペットやラグを敷く
- 大きな家具は、白やベージュなどの色を選ぶ
- カーテンや照明なども淡いトーンでまとめる
大きな面積を占めるアイテムに
膨張色を選ぶことで、実際のお部屋よりも
心理的に広く見せることができるので、
ぜひ試してみてください。
「床色」が変われば、お部屋の印象を大きく変えることができます。
https://www.receno.com/pen/vasestyling/u4/2024-10-11.php【畳数別】狭い部屋のレイアウト実例
ここからは、実際にスタッフが暮らしている
「4.5畳〜10畳」のお部屋を例に、狭い空間でも
快適に過ごせるレイアウトの工夫をご紹介します。
【4.5畳|リビング】
ソファーを主役にしたくつろぎレイアウト
まずは、私自身が暮らしている
「4.5畳のコンパクトなリビング」からご紹介します。
わが家は2人暮らしですが、
リビングスペースはわずか4.5畳。
それでも
「ソファーでゴロゴロくつろぐ時間を大切にしたい」
という思いから、あえて3人掛けサイズの
大きなソファーを主役に置いています。
うまく取り入れるために意識したのは、この3つ。
- ソファーは壁際に配置して、中央に余白を確保
- 背が低く、アームがないソファーを選び
圧迫感を軽減 - 色は膨張色の明るいベージュで、広く見せる
また、ローテーブルは置かず、代わりにコンパクトな
ネストテーブルに変更。
必要なときだけ引き寄せることで、
普段は空間にゆとりが生まれます。
4.5畳という小さな空間でも、「くつろぎ」を優先して
レイアウトすれば、大きなソファーを中心にした
心地よい空間づくりは十分叶います。
2人暮らしの新居リビングで、大活躍中のネストテーブル。リアルな使用感をお届けします。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u71/2024-09-26.php【6畳|リビング】
抜け感を意識したソファーレイアウト
続いては、編集部・江上宅の6畳リビング。
先ほどのわが家(4.5畳)より少し広いものの、
一般的にはコンパクトな空間です。
ここでも3人掛けの大きなソファーを置いていますが、
「どこにどう置くか」によって、
お部屋の印象が大きく変わります。
江上宅では、リビングの正面から見て
垂直の位置にソファーを配置。
この配置だと、正面に広い余白が生まれるため、
シェルフやアートを飾っても圧迫感がありません。
さらに、ラウンジチェアを配置することで
ソファー以外にもリラックススペースが生まれ、
くつろぎ時間の質が上がります。
「同じ6畳でも、配置次第で広く感じられる」
というお手本のようなレイアウトです。
「6畳のスペースに大きいソファーって置けるもの?」「失敗したくないけど、くつろぐ場所は諦めたくない」そんなお悩みを解決します。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u18/2025-05-12.php【7畳1K|一人暮らし】
5点セットを圧迫感なく配置したレイアウト
続いては、カメラマン・岡の一人暮らし時代のお部屋。
約7畳の、よくある長方形の1Kです。
一人暮らしでは、
「ベッドもソファーもダイニングも
置きたいけれど、狭くなりそう...」と、
あきらめてしまう方も多いのではないでしょうか。
岡宅では、ベッド・ソファー・ダイニング・
テレビボード・シェルフという、
いわゆる「一人暮らしの理想セット」を
すべて配置しながらも、
すっきりと開放的な空間を実現しています。
圧迫感を感じない理由は、サイズ感の工夫に加えて、
ファブリックを明るいリネンや白っぽい色で
統一している点。
「ワンルームや1Kでも、工夫次第で
理想の家具をすべて叶えられる」ことを
証明するお部屋です。
一人暮らしを楽しむスタッフの自邸を、まるごとリセノ家具へ入れ替えて、更に居心地のいいお部屋へ。
https://www.receno.com/pen/roomnv/u4/2022-09-26.php【8畳1K|一人暮らし】
ソファー×ダイニングを両立! メリハリレイアウト
続いては、福岡店店長・立脇宅。
約8畳の1Kの住まいに、ソファーとダイニングの
両方を取り入れたレイアウトです。
「食事スペースとくつろぎスペース、
どちらもほしい」という方にとって、
参考になる工夫がたくさん詰まっています。
ポイントは、家具のサイズ選び。
コンパクトな2人掛けソファーと、
小さめのダイニングを選ぶことで、
8畳という限られた空間でも、
2つの生活シーンを無理なく両立しています。
さらに、機能を掛け合わせる工夫も効果的。
テレビボード兼収納家具を使ったり、
ソファー横のサイドテーブルをダイニング用の
スツールとしても使えるようにするなど、
「1台2役」のアイテム選びで
スペースを効率的に使っています。
狭いお部屋でも心地よく。我が家で実践しているインテリアの工夫をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/livings/u62/2024-06-28.php【10畳LDK|2人暮らし】
明るい色と収納使いで「広く見せる」レイアウト
最後にご紹介するのは、編集部・増田宅。
2人暮らしの10畳LDKで、都心のマンションに
よくあるコンパクトな間取りです。
限られた空間の中で、2人掛けソファー・オットマン・
ダイニングテーブル・収納家具・テレビといった
必要な家具をすべて配置しながらも、
すっきり広く見えるレイアウトが特徴です。
広さを感じさせるポイントは、次の3つ。
- ダイニングテーブルや収納を
白やベージュなどの明るい色で統一 - 扉付き収納を多めに取り入れて
「見せない収納」を徹底 - テレビボードを収納家具と兼用
「すべてを詰め込むのではなく、
見せ方と色で広く見せる」ことに成功した
10畳LDKの好例です。
毎日の「くつろぐ」と「食べる」が叶う、1LDKコーディネートをご紹介!
https://www.receno.com/pen/roomnv/u4/2025-10-20.php狭いお部屋こそ、レイアウトの工夫で心地よい空間に。
狭いお部屋でも、家具の選び方や置き方を
少し見直すだけで、暮らしやすさも、
くつろぎやすさも大きく変わります。
「背の低い家具やコンパクト家具を選ぶ」
「明るい色で広く見せる」といった工夫は、
すべて今日から実践できるものばかり。

実例でもご紹介したように、4.5畳のリビングでも、
7畳1Kでも、10畳のLDKでも、自分が何を
大切にしたいかを軸にレイアウトを整えることで、
小さな空間は、居心地の良いお部屋に変わります。
「もっと広く見せるポイントを知りたい」という方は、
以下の動画でも詳しく解説しています。
ぜひ参考にしながら、
自分らしいレイアウトを見つけてみてください。








































リセノ制作部
編集部 辻口
編集部 増田
BM 山本
元京都店 舌
品質管理 遠藤
編集部 江上