センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「空間配置」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-06-28.php公開日 2025年08月04日(月)
置くだけで整う。
スツールでつくる余白のある暮らしをご紹介します。
みなさん、こんにちは。
商品部の大原です。
軽やかに動かせて、
ちょっと腰掛けたいときに重宝するスツール。
毎日ではなく、必要なときにだけ使う
補助的な家具として認識している方も
多いのではないでしょうか。
座るものというイメージが強いですが、
少し視点を変えてみるだけで、
今より少し空間の使い方が上手になったり、
なんとなく不便だった場所がお気に入りに変わったり。
暮らしを心地よく整える、頼れる存在になるのです◎
今回は、そんなスツールの可能性に目を向けながら
シーン別に「座らない」アイデアをご紹介します。
チェアとは違う、スツールの魅力とは?
そもそもスツールとは、背もたれや肘掛けがなく
座面だけのシンプルなイスのこと。
一般的なチェアとは異なる魅力は、
大きく分けて以下の2つがあります。
- コンパクトで軽やかに動かせる。
- ミニマルな意匠で、場所も使い方も選ばない。
それぞれ解説していきます。
① コンパクトで軽やかに動かせる。
チェアに比べてスツールは、軽やかでコンパクト。
子どもや女性の方でも扱いやすい重さのものも多く
フレキシブルに動かせる自由さがあります。
来客時にさっと人数分の席を用意したり、
キッチンに移動させてお鍋を見張る間に腰掛けたり。
常にはいらないけれど、
欲しいときに「ちょっとした居場所」を
叶えてくれる家具なのです。
② ミニマルな意匠で、場所も使い方も選ばない。
冒頭の通り、スツールは背もたれや肘掛けのない
シンプルな設計で、空間に圧迫感を与えず
どんな暮らしにもすっとなじむのも魅力のひとつ。
ちょっとした腰かけとしてだけでなく、
置くだけで空間のアクセントになったり、
簡易的な作業台になったり...と
自由自在に使えるところが、
チェアにはないスツールならではの魅力です◎
【シーン別】どこに置こう?スツールで暮らしを整えるアイデア7選
ここからは、シーン別に
スツール活用のアイデアを7つご紹介します。
① 玄関編
荷物置きとして使う。
バッグや宅配の荷物、買ってきた日用品。
「ふう、疲れたー」とそのまま荷物を下ろし
気づけばそのまま置きっぱなし...
なんてこと、ありますよね。
一度置くと物によっては後回しになりがちで、
気づけば玄関がごちゃついてしまう原因に。
そんなときにスツールがあると便利です。
物を「手元の高さ」に置くだけで、
しゃがまずに済むから、動作がぐっとラクに。
自ずと足場や動線の確保も叶うので、
驚くほど暮らしが快適になります。
小物置きとして使う。
また、鍵や印鑑といった玄関周りで使用頻度の高い
小さな必需品を置く場所としても便利で、
「どこに置いたっけ?」が減るのもうれしいポイント。
小さなプレートなどを使って、
グルーピングをすると雑多な印象も抑えられ
どこかお洒落な雰囲気になります。
「いってきます!」と「ただいま~」と。
玄関は、家に入って最初に目にする場所。
だからこそ、整っていると気持ちがいいものです。
スッキリ片付いていると、
家に帰るたびにほっと心和らいで、
お客様を迎えるときも安心できます。
スツールを取り入れて、
玄関をより心地よい空間に
整えてみてはいかがでしょうか◎
② リビング編
フラワースタンドとして使う。
植物のある暮らしは空間が明るくなるだけでなく、
なんとなく心が整うような感じがしますよね。
お花をテーブルやキャビネット上に飾ったり、
グリーンを床においてみたり...と
定番の飾り方も十分に素敵ですが、
スツールを植物のディスプレイ台として
活用するのもおすすめです。
お部屋にどこか物足りなさを感じている場合、
上空間(目線の高さ)がぽっかりと
空いていることが原因だったりします。
スツールを使うと手軽に高さを出すことができるので、
立体感のある空間づくりが簡単に叶い、
一気にリビングの表情を豊かにしてくれます◎
元から高さのある観葉植物はお迎えもお手入れもなかなかハードルが高いもの。
そんな時は、ドウダンツツジのような枝ものが比較的、買いやすくておすすめです◎
ボリュームや高さの調整は、「花器(お手持ちのもの)に合うように」と
お花屋さんとご相談いただくと、より安心です。
サイドテーブルとして使う。
また、軽くて動かしやすい特徴を活かして
サイドテーブルとして使う方法も。
ソファーやチェアの横に移動させて、
飲み物や本、リモコンをちょっと置くのに
ちょうどいいサイズ感。
ローテーブルほど場所を取らないため、
動線も確保しやすく、省スペースで
くつろぎ空間を整えたい方におすすめです。
③ 洗面所&寝室編
作業台として使う。
入浴時の着替えを置いたり、洗濯物を畳んだり、
棚から洗剤の詰め替えを取ったり。
洗面所では、置いたり登ったり...と
一時的に補助があると助かる場面が
たくさんありますよね。
スツールは、そんな場面の心強い味方に。
洗濯機の上や洗面台まわりで、
なんとかやりくりすることもできますが
スツールを取り入れるだけで、
作業がぐっとスムーズに、そして快適になります。
ちょっとしたことがラクになる、
そんな心地よさを、きっと実感できるはずです。
ナイトテーブルとして使う。
寝室では、ベッドサイドの
ナイトテーブルとしても活躍します。
携帯電話や目覚まし時計、
リモコンに眼鏡やリップ、目薬など...
寝る前のルーティンで使うものは意外と多いです。
ナイトテーブルがあれば便利ですが、
一人暮らしの方やコンパクトな部屋だと
専用の家具を置くのはなかなか難しいもの。
そんなときに軽くて場所を取らないスツールがあると、
ちょっとした物置きとして重宝します。
必要なときにさっと動かせて、
寝室の小さなスペースも有効に使えます◎
④ ディスプレイ編
ディスプレイ台として使う。
「お気に入りのアイテムを飾ってみたいけれど、
棚を買うほどじゃないし、少しハードルも高い...」
そんな方にぴったりなのが、
スツールを使ったディスプレイです。
部屋の隅に置いているだけのスツールの上に
アイテムを並べてみるだけで
空間に奥行きやリズムが生まれて、
ぐっとこなれた印象に。
植物やランプなど1つのアイテムだけでも
ぴたっと素敵に決まりますが、
複数のアイテムで三角構図を意識すれば、
あっという間にお気に入りのコーナーの完成です。
大げさな準備も不要で気分で移動もできるので、
初心者の方も上級者の方も
気軽にディスプレイに挑戦できます◎
オブジェの飾り方を知って、お部屋づくりをもっと楽しく、美しく。
https://www.receno.com/pen/display/u81/2024-08-21.phpおすすめのスツール4選
ここからは、おすすめの
「スツール」をご紹介します。
Artek STOOL60
世界中で90年以上愛される
ロングセラーの「Artek STOOL60」。
無駄のないスタイリッシュな設計でありながらも、
無垢材の温かみを感じられる美しいスツールです。
北欧を代表する名作家具のひとつで、
味わい深く経年変化したSTOOL60の
ヴィンテージ品のなかには
数十万円の価値がついているものも。
シンプルなデザインと丈夫なつくりから、
「長く物を使う」文化が根づく北欧では、
親から子へ、子から孫へと、
代々受け継がれていく逸品のひとつです。
これからも長く長く可愛がっていきたいスツールに出会えました。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u57/2022-05-27.php便利さと美しさを備えた、価値を失わない名作家具についてご紹介します。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u32/2024-09-09.phpノルディックスツール ナチュラル
デンマークの小さな工房から生まれた
「ノルディックスツール ナチュラル」。
装飾を削ぎ落したシンプルなデザインながら
柔らかく、しなやかな曲線が
北欧家具ならではの温かさを感じます。
テレビやキャビネットなど
何かと角ばったアイテムの多い生活空間。
丸みを帯びたころんとしたフォルムの
ノルディックスツールを取り入れるだけで
一気に空間の緊張感をほぐしてくれます◎
スツールの役割は、「座る」と「飾る」の両面があります。今回は、わが家でのスツールの「楽しみ方」を写真たっぷりでお届け。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u18/2024-09-20.php小さなスペースでもディスプレイを楽しみたい方へ。暮らしの充足感を高める「名作スツール」
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u81/2025-07-31.phpRe:CENO product|ダイニングスツール folk
緻密な木目が美しいオーク無垢材で作られた
「ダイニングスツール folk」。
印象的な脚部の形状は、
北欧チェアに用いられることの多い
「エンタシス」という意匠を、採用しています。
また、座面はペーパーコードで仕立てられているので
全てが木で作られたスツールに比べて
軽やかな佇まいも特徴のひとつです。
それぞれのこだわりにより
洗練された見た目ながらも柔らかな印象からは
まるで民藝品のような美しさを感じます。
「エンタシス」とは、一本の木を削りだす際に、
両端は細く仕上げ、中央に向けて丸みを帯びる形状のこと。
お部屋のあちこちで活躍する「スツール」のおすすめの使い方をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u70/2024-07-30.php最近新たにお迎えした、ペーパーコードのチェアとスツール。愛用する中で感じたことを綴ります。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u58/2024-07-31.phpスツール NEIN MARKE
アンティークのような味わい深いデザインが
特徴的な「スツール NEIN MARKE」。
ぽってりと丸みを帯びた脚部の彫りやカーブは、
1つずつハンドメイドで仕上げられたもので、
一気に雰囲気のあるお部屋に。
奥行き30cmとスツールのなかでも
置き場に困らないコンパクトな設計なので
つい色んな場所に置いてみたくなります。
自由な発想で取り入れて、スツールのある暮らしを楽しみましょう。
それでは、今回のおさらいです。
▼スツールならではの魅力
- コンパクトで軽やかに動かせる。
- ミニマルな意匠で、場所も使い方も選ばない。
日本の住まいはコンパクトなつくりが多く、
「置けるかどうか」だけで家具を選びがち。
けれど、ちょっとした工夫で
見心地も、過ごし心地も、ぐっと心地よくなります。
場所を取らず、役割を変えながら
活躍してくれるスツールは、
そんな暮らしの頼もしい味方。
スペースに制限があっても、
諦めずに暮らしを楽しむ工夫のひとつとして
ぜひ取り入れていただけたらうれしいです。
それでは、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
▼ よりリラックス感をお求めの方は、クッションスツールという選択肢も。
「プフ」の魅力を解説し、おすすめアイテムを2つご紹介いたします。
https://www.receno.com/pen/sofas/u78/2024-05-14.php











































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