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テーブルとイスの高さの最適解とは?
選び方のコツとおすすめアイテムをご紹介。

こんにちは。商品部の大原です。

突然ですが、みなさんは家具や家電を迎える際
何を重要視して選んでいますか?

意匠(見た目)に素材、座り心地。
そして価格や設置した時のサイズ感...

特に意識する要素のほとんどが
この5つではないでしょうか。

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では、「テーブルとチェアの高さ」はどうでしょう。

数ある要素のなかで、
意外と見落としがちなのが
この「高さ」による使い心地

毎日使うものだからこそ、
使いやすさにもこだわりたいですよね。

今回は、テーブルとチェアにおける
「ちょうどいい」高さの求め方と
おすすめアイテムをご紹介します。

テーブルとチェアの「高さ」が大切な理由

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テーブルとチェアの高さが大切な理由は、
ずばり使いやすさや居心地に影響するから。

冒頭のとおり、家具や家電選びの際に
見た目や座り心地などの要素というのは
暮らしをするうえで、どれも外せないポイントです。

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ただ、好みや価格を優先して
なんとなくの組み合わせで選んだものは、
知らず知らずのうちに疲れの原因になっていたり
姿勢や集中力に影響することも。

予め用途に応じたテーブルとチェアの
適正な距離を知ることが、
日々の暮らしのなかで目に見えない
ストレスや負荷の軽減に繋がります◎

テーブルとチェアの「ちょうどいい」高さとは?

T13_ダイニング 差弱が分かるカットIMG_0002.JPG

では、「ちょうどいい」高さとは
一体どのくらいでしょうか。

テーブルとチェアの一般的なサイズから
紐解いていきましょう。

① テーブルの高さ

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一般的なダイニングテーブルの高さは
72cmです。

チェアと合わせたとき、
快適に食事や作業ができるサイズとして、

リセノをはじめ多くのインテリアショップが
この高さを採用しています。

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くつろぎ度を重視される場合は、
68cmがおすすめ。

標準サイズとたった4cmの差ですが、
手元の圧迫感・窮屈感のなさを体感でき、
リラックスして座ることができます。

また、大型家具ならではの圧迫感も感じにくく
開放的に見せられるのも嬉しいポイントです。

体格などにより「ちょうどいい」は異なりますが、
70cm前後の高さのものを選ぶとよいでしょう。

海外では住まいや体格、食文化などの違いにより
約70~76cmと高めのデザインが多い傾向があります。

海外の名作家具を迎える際は、
特に差尺を確認し、テーブルとチェアのサイズ感が
チグハグにならないようにしましょう◎

② チェアの高さ

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チェアの高さについては、
用途ごとに若干の差がありますが
70cm前後のダイニングテーブルに合わせる場合
40~45cmが理想的なサイズです。

座った時に足裏がしっかりと
床に面する高さのものを選ぶと
姿勢が安定し、快適さがぐっと増します◎

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一方で、仕事や勉強などに用いられる
オフィスチェアについては40~55cm
高さ調整ができるタイプがベスト。

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オフィスチェアは、
長時間座ることが前提とされています。

調整機能があることで、
書き仕事とPC仕事などの様々な作業内容に応じて、
座り心地の最適化を図ることができるのです。

小まめに姿勢を変えることで、
疲労の軽減や集中力の維持に繋がります◎

③ テーブルとチェアの差尺

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テーブルの天板からチェアの座面までの
距離のことを差尺(さじゃく)と呼びます。

この高さが26~30cmであるのが
食事や作業において自然な姿勢をとることができ
「ちょうどいい」組み合わせのひとつの指標です。

  • テーブルの天板高...72cm
  • チェアの座面高...42cm
  • 差尺...72cm-42cm=30cm

上記で解説した一般的なサイズの
テーブルとチェアを組み合わせると
この推奨される差尺の値になります◎

④ おすすめの差尺

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(右)高さ68cmのテーブル /(左)高さ72cmのテーブル

最も標準的な差尺は30cmです。

そのため、特にこだわりなどがない場合は
26cm~30cmの指標内に収まるサイズの
テーブルとチェアを選びましょう。

なお、リセノでは
天板の位置がやや低めになる
差尺26cmをおすすめしています。

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理由は、適正な範囲内でありながら
座った時の体感とお部屋に置いたときのサイズ感の
2つの場面において圧迫感を感じづらいから。

この効果により、緊張感も緩和し
食後もお茶を飲んだり、お酒を楽しんだりと
リラックス度がぐんと高まります。

ダイニングで過ごす時間が長い方は
こちらの差尺をおすすめします◎

ご家族やパートナー間で身長差がある場合は、
座高が異なるため、差尺を基準にしながら
それぞれの座面高の違うチェアを座り比べて選ぶのがおすすめです。

高さを調整するには?

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「ちょうどいい高さ」について説明してきましたが
家具は価格面でもサイズ面でも大きなお買い物。

気軽に買い換えられるものではないですよね。

ここからは、テーブルとチェア
それぞれの調整方法をご紹介します。

① 「高さ」でお悩みの場合

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テーブルに高さを感じる場合、
クッションシートでチェアの座面に
厚みを足す方法がおすすめです。

手に入れやすさや価格面でも
手軽に挑戦できるものが多く、
簡単に高さを調整でき、座り心地も向上します。

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また、チェアが絶妙に高いなと感じる場合は
フットレスト(足置き)を取り入れる方法も。

理想的な姿勢は座ったときに
足裏全体が床につく状態です。

フットレストを取り入れることで、
チェア自体の高さを変えずとも
床に足をつけている時と同じような
安定した姿勢を保つことができるのです◎

小さなスツールや箱などを
代用することもできるため、ぜひお試しください。

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なお、クッションシートやフットレストなどの
アイテムを追加せずに高さ調整をしたい場合には、
テーブルやチェアの脚部を適切な長さに
カットするのもひとつの方法です。

この場合、加工費用の負担が必要になりますが
家具の修理屋さんや近くの便利屋さんなどで
依頼できることがほとんど。

ご愛用中のテーブルやチェアの
デザインやバランス感をみてご検討くださいね。

② 「低さ」でお悩みの場合

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テーブルの低さでお悩みの場合は、
前述の対処法と同様にチェアの脚部カットをして
相対的にバランスをとる方法があります。

ただ、本来の見た目の美しさや
立ち上がり時の負担などの使い心地の面で
「不」が生じる可能性も。

そのため、この場合は
テーブルかチェアのいずれかを
買い換えるのがおすすめです。

とはいえ、愛着のあるテーブルとチェア。
そのまま継続してのご使用を想定する場合、
市販では、脚部に取り付ける
高さ出し用のアイテムなども販売されています。

パーツを取り付ける方法のため、
意匠性が損なわれる可能性や
安全、安定面については
お客様にてご確認とご判断いただき
選択肢のひとつとしてご参考ください◎

当店でご購入いただいた商品について、
お客様判断で加工や修理された際に発生した破損等は
恐れながら、サポートがいたしかねております。
予めご理解いただきますようお願い申し上げます。

おすすめのテーブルとチェア 3選

ここからは、おすすめの
「テーブル」や「チェア」をご紹介します。

サイズの相性が細かく設計された「folkシリーズ」

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届いたその日から、
まるでずっと寄り添ってきたかのような
落ち着いた空気感をまとった「folkシリーズ」。

過ごし方や人の増減にフレキシブルに対応する
「伸長式ダイニングテーブルfolk」と

「ペーパーコード × オーク材」を使った
王道デザインの「ダイニングチェア folk」。

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同じシリーズなこともあり、
意匠に素材、サイズ感...どこをとっても
調和のとれた美しさがあります。

folkシリーズは差尺についても、
テーブル(72cm・68cm)とチェア(座面高43cm)で
しっかりと「ちょうどいい」の基準を抑えています◎

細部まで設計されたデザインと
トレンドに左右されないナチュラルな風合い。

ご新居やダイニングの買い替え、
長く寄り添う家具にぴったりのシリーズです。

シーンに対応できる「昇降式ダイニングテーブル CIRCLE」

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使うひとそれぞれのシーンにあわせて
上下に高さ調整ができる
「昇降式ダイニングテーブル CIRCLE」。

リモートワークやリビング学習などのように
大人も子どもも、みんな集まり、
食事以外でもLDKで時間を過ごすことが多い現代。

柔軟に、そして手軽に昇降することができ
それぞれの用途や過ごしやすさに
そっと寄り添うダイニングテーブルです。

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最低 55cm~最高 74cm
高さ調整ができるCIRCLEは、

ペダルをひと踏みするだけで
食事にお子さまの学習、大人だけでの晩酌や
家族団らんでのボードゲームの時間など...
様々なシーンに適応してくれます◎

現代の暮らしにすっと馴染む「ウィンザーチェア Anne」

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17世紀後半のイギリスで生まれた「ウィンザーチェア」。

クラシックでありながらも飽きのこないデザインと、
実用性の高さが魅力で、
時代を超えて長く愛され続けています。

そんな歴史ある佇まいを、
現代の暮らしにすっと馴染む形で取り入れたのが
ウィンザーチェア「Anne」です。

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細く整えられたスポークが並び、
凛とした佇まいの「コムバック」と呼ばれる背もたれ。

しっかりと背にもたれかかることができ
長時間座っていても疲れにくいのが魅力です。

座面高は42cmと平均的な高さなので、
体にも多くのダイニングテーブルにも
馴染みのいいサイズ感。

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また、専用クッションシートの展開もあるため
高さや座り心地の調整を
気軽にしやすいのも嬉しいポイントです。

普段の食事はもちろんのこと、
長時間の読書や作業にも快適な高さや座り心地を
プラスしてくれます◎

「ちょうどいい高さ」を見つけ、快適に過ごしましょう。

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それでは、今回のおさらいです。

▼日本で一般的なテーブルとチェアの高さは

  • テーブルの高さは70cm前後を選ぶ
  • チェアの高さは40~45cmを基準に身長や体格にあったものを選ぶ
  • 自然な姿勢で過ごすには、差尺が26~30cmが理想的


家具同士を組み合わせたときの高さは
意外と見落としやすいポイント。

長く付き合っていくアイテムだからこそ、
忘れずに確認いただければ嬉しいです。

ご愛用中のアイテムとの組み合わせや
テーブルとチェア選びにご不安がある場合は、
購入前の相談も可能ですので
ぜひ、お気軽にお問い合わせください◎

それでは、最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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