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更新日 2025年07月17日(木)

テーブルにヒビや割れが起きても大丈夫!
補修方法や日頃の予防対策をご紹介します。

こんにちは。
商品部の関です。

今回は、天然素材の代表格、
天然木にまつわるお話です。

タイトルの通りですが、
天然木を使用した家具やアイテムをお使いの方で、

「いつの間にか、ヒビや割れができている!」

と、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、そのような天然木の事象について、
なぜ起きるのか、また、予防はできるのか。

また、起きてしまった際、
どうすれば良いのかについてご紹介いたします。

天然木、特に無垢材を使った家具においては、ある種、
避けては通れない事象ですので、
ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

【動画解説】テーブルのヒビ割れの補修方法

こちらの動画でも、木製テーブルのヒビ割れの
補修方法について解説しております。

ぜひ合わせてご覧いただけますと幸いです。

木材にヒビや割れが入る原因とは?

table_crack_repair_tips13.jpeg

そもそも木材には、なぜヒビや割れが
起きてしまうのでしょうか。

まず、木材の中でも、どういったものに
こういった事象が起きやすいかと言うと、
無垢材に発生します。

無垢材とは?

天然の木を、丸太から切り出したまま、
または加工して一枚の板にしたもの。

無垢材は素材そのままを活かした材ですので、
頑丈で、長く使えるという部分がメリットです。

天然木を使用した素材では、その他にも、

  • 突板(つきいた)
  • 集成材(しゅうせいざい)
  • 合板(ごうはん)

などがあります。

table_crack_repair_tips14.jpeg
集成材
木材について詳しく触れている記事もありますので、
詳細は下記をご覧ください。

そして、なぜ無垢材にヒビ・割れが多いかというと、
下記が大きなポイントです。

過度な乾燥

table_crack_repair_tips15.JPG

ヒビ・割れのほとんどは、
過度な乾燥が主な原因となります。

木材は加工後も周辺の湿度に合わせ、
水分を吸収・放出しています。

よく見聞きしますが、「木は呼吸している」
という事は、こういうことを指します。

乾燥期など、周囲の空気が乾燥すると、
木材内部の水分が徐々に失われ、
木材が収縮してヒビや割れが発生するという事です。

人間に例えると、唇が乾燥するとひび割れる
という事と同じと思えば分かりやすいでしょう。

ヒビや割れの発生を防ぐ予防策とは?

それでは、ヒビや割れは無垢材に発生しやすく、
どういった理由でなるかが分かった所で、
それをどう防ぐかという部分です。

下記、詳細を見ていきます。

配置場所に気を付ける

table_crack_repair_tips16.jpg

今回は分かりやすくダイニングテーブルを例に
お話いたしますが、レイアウト、つまりは
家具の配置場所に気を付けるという事です。

例えばダイニングテーブルを置く部屋は、
概ねLDK(リビングダイニングキッチン)や、
DK(ダイニングキッチン)になるでしょう。

そして、お部屋の中でも乾燥しやすい場所、それは、
エアコンの風が直撃する場所です。

table_crack_repair_tips17.jpg

ここも人間に例えると、ずっとエアコンが付いた
部屋にいると、乾燥しますよね。

無垢テーブルの場合もダイレクトに影響を受け、
過度に乾燥しますので、エアコンの風が当たる場所は、
できる限り避けましょう。

また、窓際などで直射日光が当たる場所
注意が必要です。

table_crack_repair_tips18.jpg

窓に近い場所に置くことは多々あるかと思いますが、
直射日光が直撃しないよう、
カーテンなどで工夫しましょう。

日中陽が当たり温度が上がると膨張し、
夜になり冷えると収縮する。

このサイクルを続くと、膨張⇔収縮が繰り返され、
ヒビや割れに繋がります。

湿度を意識する

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乾燥が良くないという事は、逆に言えば、
過度に乾燥させなければいいという事です。

上記の配置場所に気を付けつつ、
特に乾燥しやすい時期には、加湿器などを使い、
お部屋の湿度を保つようにしましょう。

湿度の目安は、50%前後にすることで、
予防に繋がります。

ヒビや割れが入ってしまった際の対応方法とは?

ここで改めてにはなりますが、対策を図り、
日頃から予防を行っていても、必ず無垢材が割れない
という事ではない事は、理解しておきましょう。

今までにも何度か触れておりますが、
天然素材・木材を使用するという事は、
ある程度その特性を理解する必要があります。

一旦何もせず様子を見る

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本題に戻りますが、もしヒビや割れを発見した場合、
まず何をするかという部分ですが、
一旦何もせず様子を見るが、1つの正解です。

上記でも触れましたが、木は膨張と収縮を
繰り返しています。

そしてヒビは、木材が収縮した際に発生しますので、
また膨張すればヒビもまた収まる可能性があります。

自身も、無垢のダイニングテーブルを使用しており、
軽微なヒビが入っていた時期もありますが、
あまり気にせず使い続け、いつの間にかヒビも収まり、
どこにあったかも覚えていない程です。

軽微なヒビぐらいであれば、あまり気にせず、
湿度を意識して使い続けて様子を見てみましょう。

自宅でできる補修方法とは?

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それでは最後に、自宅でできる補修方法を
ご紹介いたします。

先ほどもお伝えした通り、軽微な場合は湿度を意識し、
ある程度暖かい季節になるまで
様子を見てみるのが良いでしょう。

少し大きめなヒビや、使用に差し支えが
発生する場合は、自宅でも補修が可能です。

30分程あれば、メンテナンスが可能ですので、
その流れを見ていきましょう。

今回は、無垢のダイニングテーブルで、
側面からヒビが入ったものを使用します。

① 必要なメンテナンスグッズを用意します。

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まずは、お手入れに必要なアイテムを用意しましょう。

  • 木工用パテ
  • ヘラ
  • 補修ペン
  • 布巾
  • マスキングテープ

木工用パテや補修ペンは、ご家庭にないと思いますが、
ホームセンターやAmazonなどで安易に手に入ります。

補修ペンは、1色だけではなく、
色味違いを数本用意しておくと良いでしょう。

② パテを埋める前にマスキングテープで養生します。

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それではまず、天板を一度拭いた後、
ヒビが入った部分の両サイドに、
マスキングテープを沿うように貼り付けていきます。

オイル塗装仕上げのテーブルの場合は、
ヒビ周りが平滑になるよう、テープを貼る前に、
紙やすり#240辺りで軽く表面を慣らしておきましょう。
(今回はウレタン塗装ですので、行いません)

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ヒビが入った部分を覆う事ができれば、
次の工程に進みます。

③ ヒビや割れの隙間にパテを埋めます。

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次に、ヒビの部分にパテを埋めていきます。

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こちらは、塗るというより隙間を埋めるという具合に、
パテを使って伸ばしながら隙間に入れていきます。

細い線のヒビの場合などは、
つまようじ等を使ってもいいでしょう。

表面だけではなく、隙間の中に入れ込むように
一度で無理な場合は、2度塗りなど行い、
しっかりと伸ばしながら埋めてください。

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パテを塗り終えたら、乾燥しきるまで少し待ちます。

乾燥すればマスキングテープを剥がし、
表面を布巾で拭き、平滑に整え、最後の工程です。


④ 補修ペンで色味の仕上げを行います。

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最後の工程は、パテで埋めた箇所を、
天板の木色に合うように、補修ペンを使って
仕上げを行います。

この時、表面の木色より少し濃い色で、
木目に繋がるように塗ると自然な仕上がりになります。

数本色味違いの補修ペンを用意しておくと、
この段階で微調整ができ、何度か試しながら、
自身が気にならない程度に仕上げましょう。

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いかがでしょうか。
ヒビの部分はほとんど見えなくなりました。

色味を揃えると、肉眼でもぱっと見分からない程に
補修が叶いました。

こちらでパテ埋めは一通り完了です。

補足 蜜蝋を使って補修も可能です。

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パテ以外にも、蜜蝋を使っての補修方法もあります。

詳細については、こちらをご覧ください。

天然木の特性を理解し、適切なお手入れを行いましょう。

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天然木に発生するヒビや割れについて、
いかがだったでしょうか。

内容的には意外とシンプルではないでしょうか。

何度も触れますが、個人的には人間に例えると
イメージしやすく、いつもお店でお客様に
お伝えする際はそのようにお伝えしておりました。

それでは最後にまとめておきます。

▼木材にヒビや割れが入る原因とは、

  • 過度な乾燥・急激な温度変化

▼ヒビや割れの発生を防ぐ予防策とは、

  • 配置場所に気を付ける
  • 湿度を意識する

▼ヒビや割れが入ってしまった際の対応方法とは、

  • 一旦放置し、様子を見る

▼自宅でできる補修方法とは、

  • 必要なメンテグッズを用意しよう。
  • パテを埋める前にマスキングテープで養生しよう。
  • 割れの隙間にパテを埋めよう。
  • 修正ペンで目立たなく仕上げよう。

です。

一度購入すると、中々買い換えない家具において、
日頃のお手入れやメンテナンスは、長く良い状態を
保つためには必要不可欠です。

無垢のテーブルでオイル塗装の物は、
オイルを塗る事も非常に重要ですので、
可能な限り行うようにしましょう。

味わい深さや愛着もより湧きますので、
育てる感覚で家具に寄り添いましょう。

また、お手入れの動画も順次リリースしていますので、
お困りごとがあった際は、一度覗いていただけると
嬉しいです。

自宅でできる家具のお手入れ集

木材のメンテナンスアイテムはこちらから。

それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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