公開日 2022年02月15日(火)
更新日 2023年02月26日(日)
コーヒーマイスターが教える豆の選び方
〜ブレンド、シングルオリジンの違い編〜
こんにちは、コーヒーマイスターのはまだです。
今回からコーヒー豆の選び方を
3回にわたって解説していきます。
初回は、ブレンドとシングルオリジンの違いについて。
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コーヒーショップの棚には
たくさんの種類の豆が置いていて
それぞれ〇〇ブレンドや産地などが
記載されていますよね。
僕も知識がない頃は、ブレンドって何?
シングルオリジンって何?という感じでしたし、
お店の人も親切に教えてくれるわけでもないので、
恐る恐る「とりあえずブレンドで」と、
コーヒーショップ特有の緊張感に呑まれ、
選択肢のない注文を繰り返したものです。
そんな経験から、コーヒー豆を頼む際、
自信を持って注文ができるように、
基礎的なお話をしていこうと思います。
まずはブレンド、シングルオリジンの違いを知ろう!
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徐々に詳しくなってくるにつれて、
ブレンドとは、様々な産地のコーヒ豆を
それぞれの特徴を活かしながら
うまくまぜ合わせることで、
「味のバランスが取れたコーヒー」
ということを理解してきました。
いわば、お店の特徴がわかる
看板商品というところです。
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では、シングルオリジンはというと、
ブレンドの逆という見方で良いとは
思いますが、かなり奥深い世界。
いろんな豆を混ぜることなく、
単一品種という意味で使われることが多いわけですが
本来は、農場や農園、生産者までの
トレーサビリティ(追跡可能性)が求められます。
つまりは、土地や気候、農場、
生産者の努力によっても味は変わる、
というところまで注目しましょうというわけです。
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わかりやすく例をあげると、
同じりんごでも
「○県にある○農家のあの人にしか、
ここまでの味は出せない」
といったようなイメージです。
つまり、シングルオリジンは、単一品種で
「生産地特有の風味があるコーヒー」
ということがわかりました。
ストロベリーのような、紅茶のような、
なんていう特徴的な表現が公式に存在しているくらい、
びっくりな世界。

【引用】SCAAの新しいコーヒーフレーバーホイールを日本語に翻訳してみた
味の表現を標準化するための、
フレーバーホイールと呼ばれるものまであります。
まるで、味の表現が多様なワインの世界のよう。
補足ではありますが、
ストレートとシングルオリジンの違いは?
とよく耳にすることがあります。
産地のみではストレート。
生産者まで明確になっているのが
シングルオリジンという認識で大丈夫です。
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話はそれましたが、
まとめると
複数の産地の豆を使用し、甘みや酸味といった
味のバランスが取れたコーヒーが
「ブレンド」
単一の産地の豆を使用し、産地特有の個性的な風味を
より強く感じられるコーヒーが
「シングルオリジン(ストレート)」
ということでざっくりと
違いが分かりましたでしょうか。
コーヒーは嗜好品なので一概に、
高級=美味しいと感じるわけではありませんし、
もちろん、ブレンド、シングルオリジンのどちらか
片方が優れている、というわけでもないんです。
マイスターおすすめの注文方法をご紹介
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僕の場合は、まずおすすめのブレンド豆を購入し、
お店の味やそのお店が目指している
方向性が自分の好みに合っているか、
なんとなく照らし合わせます。
そして、そのお店が気に入ったならば、
豆の風味をよりダイレクトに感じられる、
シングルオリジンの豆を試していく
というような流れです。
なので、注文する際は、
定番のブレンド+気分によって変えるシングルオリジン
というような形でバランスよく注文します。
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たくさん飲み比べることで、
好きな味の傾向がより明確になってくると思うので、
たまには定番以外のものを試して欲しいなと思います。
ということで、基本的なブレンドと
シングルオリジンの違いを知ることで
注文時の不安が少し解消されたのではないでしょうか。
コーヒーをより楽しむための、
足がかりになれば良いなと思います。
リセノのスタッフに飲み比べしてもらいました!
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今回は最後に「 晴れのち、キッチン」
でお馴染みの岡カメラマンにブレンドと
シングルオリジンの飲み比べをしてもらいました。
おか)
最近、はまださんにおすすめされて
自宅でコーヒーを飲み始めたので、
すごく楽しみです!
左 ディモンシュブレンド / 右 エチオピア シングルオリジン
今回は僕が大好きなカフェ、
ディモンシュさんのオリジナルブレンドと
シングルオリジンのエチオピアでの飲み比べ。
ちなみに条件が揃うように、
以前紹介した、コーヒーの入れ方
で2種類とも抽出を行います。
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使用するのは、リセノでも取り扱いのある
HARIOのドリッパーV60。
僕はこのドリッパーをよく使用しますが、
スッキリクリアな味わいが楽しめます。
ブレンド、シングルオリジン共に抽出完了。
はま)
じゃあまずは、ブレンドから。
おか)
うん、すごくおいしいです!
飲み慣れたというか、安心できるコーヒー!
甘みもありながら、ほど良い苦味も感じて
本当に飲みやすい!
はま)
そうだよね。僕もほっとする感じっていうのが
よくわかる!豆の特徴もほのかに感じるよね!
味のバランスが取れている分、
どんなシーンにも合わせられる安定感がある感じ。
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はま)
では、続いてシングルオリジンのエチオピアをどうぞ。
おか)
私の知ってるコーヒーじゃない!どちらかとえいば、
紅茶っぽさもあるし、フルーツのような甘味かも。
ブレンドよりも個性的ですね!
はま)
そうそう!さすがだね!
コーヒー豆は本来、これくらい特徴のあるもの
なんだけど、深い入りのブレンドが「ザ・コーヒー」
のイメージだからかなり衝撃だよね。
おか)
確かにコーヒーのイメージが変わるかも!
私も自宅でコーヒーを飲むようになったので
まず、ブレンドをたくさん飲んでから、
シングルオリジンに挑戦してみます 笑
はま)
岡さんが言ってくれたように、
個性的だからこそ、いろんな種類を飲み比べたりと、
コーヒーの特徴を楽しむのがおすすめかな!
でも今回の豆はちょっと個性的すぎたかな〜笑
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ということで、豆の選び方
「ブレンドとシングルオリジンの違い編」
いかがでしたでしょうか。
次回は「焙煎による味の違い編」です。
お楽しみに〜!















編集部 江上
制作部 清水
カメラマン 岡
福岡店店長 立脇
リセノランチ部
元京都店 羽織