
「スイーツかな?」と思われるかもしれませんが、実はれっきとした「和食メニュー」です。
https://www.receno.com/pen/eat/u68/2024-08-20.php公開日 2025年10月14日(火)
こんにちは。料理家の松山たけしです。
夏から秋にかけて旬を迎える、イチジク。
実は「フルーツ」として食べるだけでなく、
食事として調理すると、イチジクの可能性が
グッと広がることをご存じでしょうか?
イチジクの甘さは、
砂糖のような「わかりやすい甘さ」ではありません。
どこか発酵に近い、そんな甘さです。
以前は、ピーナッツバターと味噌を合わせたソースで
イチジクを和えるレシピをご紹介しましたね。
「スイーツかな?」と思われるかもしれませんが、実はれっきとした「和食メニュー」です。
https://www.receno.com/pen/eat/u68/2024-08-20.phpイチジクと味噌・乳製品の相性がいいのは、
この「発酵っぽさ」に理由があるように思います。
つまりイチジクは、
食事としてのポテンシャルがとても高い果物なんです。
ということで今回は、
イチジクと山椒のフリットのレシピをご紹介。
ぜひご家庭でお試しください。
フルーツを使った天ぷらやフリット。
時おり見かける料理ですが、
中でも一番相性がいいのはイチジクだと思います。
果汁がふくらみ、香りがふわっと立ち上がり、
サクッとした食感で、中はとろ~り。
甘すぎず、なんとも奥行きのある味わいです。
「フルーツを揚げる」って、
なかなか勇気がいるかもしれません。
でも、一度味わえばヤミツキです。
熟れすぎたイチジクは崩れやすいので、少し硬めのものを選びましょう!
そのままでもおいしいですが、
ここにスパイスの「香り」をプラスします。
フルーツとスパイスハーブの組み合わせって、
本当に楽しいです。
個人的に好きな組み合わせは、
「いちご」に「カルダモン」、「りんご」に「シナモン」、
「桃」に「クローブ」、「ぶどう」に「ローズマリー」、
「バナナ」に「バジル」...。
どれも感じたことのない、ハッとするおいしさです。
そしてイチジクに一番合うスパイスは、
山椒だと思っています。
山椒の青い香りと、ピリっとした刺激のアクセントで、
果実の甘さの奥を涼しい風が通り抜けるような感覚に。
できれば初夏に下処理して冷凍させておいた
実山椒を使いたいところですが、
もちろんお手軽に粉山椒でもOKです。
想像以上のおいしさが、気軽にできてしまいます。
こちらのフリットは、
イチジクの色合いも魅力的です。
皮付きで半分にカットしたものを揚げて、
仕上げに断面を見せるようにさらにカットすれば、
見た目も美しい秋の一品の完成です。
① イチジクを皮ごと半分にカットします。
② ボウルに卵黄を入れ、水、塩を加え、軽く混ぜます。
③ さらに薄力粉を加え、トロッとするまで混ぜます。
このとき、しゃばしゃばすぎるようでしたら、粉を足してください。
④ 油を180℃に熱し、
衣をまとわせたイチジクを揚げます。
⑤ 泡が細かくなり、衣がほんのり色づいたら上げます。
(おおよそ1~2分ほど)
⑥ 油をよく切り、半分にカットして盛り付けます。
仕上げに刻んだ山椒をひと振りすれば、完成です!
イチジクのほどよい甘味と、山椒の香りが
相性バツグンな秋の一皿。ぜひ一度お試しください。
フルーツをデザートとしてしか使わないのはもったいない! 夏にぴったりのひんやり冷たいマリネをご紹介します。
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イチジクは食事としてのポテンシャルがとても高いフルーツです。香りと彩りが豊かな秋のフリットをお楽しみください。