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一人暮らしの照明選びで、
空間を素敵に仕上げるコツとは?

こんにちは。
商品部 照明コンサルタントの関です。

今回は、一人暮らしの照明選びについてです。

照明は、暮らしに欠かせないアイテムですが、
お部屋を快適・素敵に仕上げるために、
どう取り入れるかは、あまり知られていません。

特に、一人暮らしを始める際など、
「初めて照明を自分で選ばなくてはならない」
という場面では、悩まれた方も多いでしょう。

かくいう私も、その一人でした。

そこで今回は、一人暮らしを始められる方に向けて、
照明の適切な選び方や、お部屋を快適・素敵に
仕上げるテクニックなどをご紹介いたします。

既に悩んでいる、これから考えないといけない
という方は、ぜひご参考にしていただけると幸いです。

それでは、さっそく進めていきましょう。

一人暮らしの空間を快適にする照明計画とは?

20220727142105.jpg

さて、既に一人暮らしの方や、されていたという方は、
最初に照明計画を立てられておりましたでしょうか?

照明って、どう選べばいいんだろう?
事前に確認しておくと良い3つのポイントをご紹介します。

以前、上記の記事を執筆いたしましたが、
今回は、一人暮らしにフォーカスした内容です。

私自身、もう10年ほど前にはなりますが、
一人暮らしを初めて始める時は、正直、
そこまで深く考えていませんでした。

「オシャレな感じの照明をつけていればOKでしょ!」

と、いった具合でした。

しかし、色々インテリアや照明について学び、
お部屋を作る形になると、空間づくりにおいて、
照明は一番と言っていいほど、重要な要素です。

照明以外をどんなに素敵に仕上げても、
照明一つで、大きく印象を変えてしまいます。

「オシャレな感じ」だけでは、勿体ないのです。

ここまでで、こう書いていると、

「難しそうだし、上手く取り入れられないかも、、」

と、ご不安に思われるかもしれません。

しかし、下記の3つのポイントをおさえれば、
どなたでも快適で素敵な照明空間が作れます。

  1. 必要な明るさ
  2. 多灯照明
  3. 配置場所

今までにも、このポイントの重要性はお伝えして
きましたが、特に一人暮らしの場合に意識した方が
良い部分を交えながら、ご説明いたします。

3つの照明ルールを意識し、取り入れよう。

3.jpg

ではまず、一人暮らしと世帯暮らしの違いを
簡単に比較しておきましょう。

一人暮らし世帯暮らし
(同棲含む)
人数1人複数
部屋数少ない多い
点灯時間

コントロールできる
(自身が使用する時間のみ)

コントロールできない
(自身以外も使用するため)

ざっと簡単にですが、
このような部分が異なります。

広い空間や間取りに、一人暮らしをされている場合も
あるかと思いますが、概ね、コンパクト目な
畳数・間取りの方が多いのではないでしょうか。

上記の表を簡単に要約すると、
一人暮らしは、照明計画が行いやすい。
という事です。

世帯暮らしになると、複数の人数が同じ空間を
利用しますので、そこを考慮した計画が必要です。

ですので、一人暮らしの場合は、ご自身が快適に
過ごせるように考えればいいので、
照明計画も組みやすくなります。

今からご紹介するルールを守れば、必ず、
素敵で快適な空間に仕上がります。

一つ一つポイントを見ていきましょう。

① お部屋に必要な明るさは「1畳 = 15~20W」

asa.png

まずは、明るさの部分です。

リセノでは、お部屋に必要な明るさを下記のように
定義しています。

1畳 = 15W ~ 20W

この明るさは、本を読めるほどの明るさで、
柔らかく、落ち着いた空間づくりに適しています。

ですので、この数式をお住まいの畳数に当てはめます。

例えばですが、

6畳 = 90W ~ 120W
8畳 = 120W ~ 160W
10畳 = 150W ~ 200W

といったように、考えれば良い訳です。

しかし、ここは光の捉え方に個人差がある為、
明るいお部屋にしたいという方は、1畳 = 30W
で、お考えいただいても構いません。

そして、色温度(ライトの色)は、
電球色(オレンジの光)を推奨しています。
最近は、便利な「スマートLED」
簡単に調光・調色できるようになったので、
シーンや用途で使い分けてみてください。

暮らしに「スマート電球」を取り入れましょう。

また、色温度についても、下記にて
詳細にご案内しておりますので、ご参照ください。

LEDの色温度・明るさ・演色性について知り、正しく選びましょう。

② 照明は、天井照明だけにしない。

20221123211431-thumb-autoxauto-q98.png

続いては、照明の数です。

こちらも明確な定義を設けており、
照明を、天井照明1つだけにしない。
という事です。

「天井照明だけあれば十分じゃない?」

と思われるのも分かりますし、
私自身も、昔はそうでした。

しかし、実際に複数照明を設置すると、
快適さに加え、空間の見え方がこんなに変わるのか
というぐらい、お部屋の印象が変わります。

「なぜ、天井照明だけではダメなのか?」

という部分は、強く明るい天井の光だけになると、
お部屋全体がのっぺりとした印象になり、
美しくありません。

お部屋に「明るいところ、暗いところ」
あることで、美しい陰影のリズムが生まれ、
空間に奥行きを感じさせてくれるからです。

追加ポイントとしては、
照明は足し算の意識を持ち、
あれば快適になる・素敵になる場所
天井照明以外を配置しましょう。

この部分については、後半にてテクニックを
ご紹介いたしますので、最後までご覧くださいませ。

③ 置き型照明の配置場所を作る。

1-b.jpg

上記の天井照明だけにしないというルールを
行うにあたり、置き型照明の、
配置場所を考えないといけません。

天井照明以外の照明となると、

  • フロアランプ
  • テーブルランプ
  • ブラケットライト

などがあり、ブラケットライトは
壁面に設置する照明ですので、賃貸の場合など、
少し設置面でのハードルが高くなります。

ですので、比較的取り入れやすい、
フロアランプとテーブルランプを取り入れましょう。

設置場所としては、フロアランプの場合、

linenna-fl-2-thumb-694x694-93309-thumb-autoxauto-q98.jpg

  • ソファーの横
  • テレビボードの横
  • ベッドの横 など

テーブルランプの場合、

delicia-tl-blog1-thumb-autoxauto-q98.jpg

  • デスク・テーブルの上
  • テレビボード・収納棚の上
  • オープンシェルの中 など

このような場所に配置しましょう。

しかし、一人暮らしでの1Rや1Kの間取りでは、
そのような配置場所の余裕が無いという場合も
大いに考えられます。

そういった場合でも、諦めるにはまだ早いです!

リセノオリジナルの大人気コードレスライト、
SIENIなど、小型で場所を取らないものを1つでも
お部屋に取り入れましょう。

20220914160648.jpg

一人暮らしでもできる、照明テクニックを駆使しよう。

さて、3つの照明ルール、
ご理解いただけましたでしょうか。

意識するポイントが分かれば、
そこまで難しい部分ではないかと思います。

そして、最後の項目では、
今までの項目を踏まえ、一人暮らしでもできる、
照明テクニックを2つご紹介いたします。

多灯照明は、高低差をつけて配置する。

20201124121504.jpg

先ほど②でご紹介いたしました、
フロアランプやテーブルランプを配置する際には、
光源(光を発する部分)の高さを意識しましょう。

と言いますと、先ほどお話しした
「なぜ天井照明だけではダメなのか」に繋がります。

配置場所に高低差があることで、
陰影のリズムが生まれやすいのです。

イメージとしては、

高 = 天井照明
中 = フロアランプ
低 = テーブルランプ

という配置です。

また、明かりがある場所によって、
お部屋に及ぼす効果や、心身への影響度も違います。

高さ別で、見ていきましょう。

高い場所:空間を広く見せる効果

5-b.jpg

明暗の部分では、明るい方が広く感じますので、
天井が明るいと、お部屋を広く見せる事ができます。

ここではポイントとして、
照明の形状を意識してみましょう。

例えば、シーリングライトやペンダントライトの場合、
シェード(傘)部分が、

  • 光が上にも抜ける形状かどうか?
  • 透過性がある素材かどうか?

を見ておくと良いでしょう。

形状については、配光という、
簡単にご説明すると、各方向に対する光度(光の強さ)
の事を指します。

6.jpg

例えばこちらのように、矢印の方向に光が向かい、
天井に光があたる場合、天井が明るくなるに加え、
その反射で、お部屋全体も明るくなります。

ちなみに、上記のような場合は、
全般拡散配光と呼ばれ、広範囲を照らしてくれます。

逆に、シェードに抜け感が無いものなどは、
スポット的な要素が強くなります。

b-tom-blog7-thumb-autoxauto-q98.jpg

こちらは、直接配光と呼ばれます。
良し悪しは特に無く、メリット・デメリットは、
使用シーンや用途によりますので、一人暮らしでの
コンパクトな間取りであれば、全般拡散配光を
取り入れた方が、広さ演出にも繋がります。

7.jpg

傘付きのペンダントライトの場合は、
直接配光が多くなりますが、シェード上部が
抜けている物は、半直接配光と言われ、
上部も少し明るくなります。

透過性については、シェード本体が光を通し、
ペンダントの場合、上下だけでは無く、
中間部分も明るくなる物の方が、シェードから
ほわっとした優しい光も出て、おすすめです。

111.jpg

シーリングライトの取り付け・外し方について、
ご自身では難しいという方へ、安全な方法の記事を
ご用意しておりますので、下記ご参照ください。

引っ掛けシーリングとは? 
種類の違いや取り付け方法を解説
シーリングライトの正しい外し方とは?
安全に照明を取り外す方法

中間の場所:空間のメリハリ作りに効果的

中間の高さの場合は、フロアランプなどが
目線の高さに来るような配置になります。

20220217165253.jpg

この場合、簡単なテクニックとしては、
壁際に配置するという事です。

先ほどの天井部分と同様、光が壁に反射し、
光の明暗が生まれ、空間にメリハリが生まれます。

また、高い場所でも触れたとおり、
配光と透過性も、フロアランプでも意識しましょう。

その中でも、配光に近い所で、フロアランプの
用途について、事前に想定しておきましょう。
イメージとしては、

  • 空間全体の補助照明として
  • ソファー横などでの、手元補助灯として

などで、少し分かれてきます。

空間全体であれば、フロアランプの配光も、
全般拡散型の方が良く、
手元補助灯であれば、スポット的な直接配光の方が
視認性も高く用途に合ってきます。

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ここは、用途に応じたフロアランプのデザインを
見つけるようにしましょう。

低い場所:落ち着きや、リラックス感の演出

最後は、低い場所の照明です。

個人的には、特にこの低い位置の照明は
取り入れていただきたい箇所です。

こちらは、感じ方の部分が大きいのですが、
本当に落ち着きを感じることができます。

800800.jpg

このように、低い位置に光源が来ることで、
上部のアイテムの影が、天井や壁にシルエットとして
映し出されます。

何故落ち着くかという明確な理由もあり、これは、
太陽と人間の関係性にあります。

なんとも規模の大きな話に聞こえますが、
太陽は東から西に沈みますよね。

マジックアワーと呼ばれる、日没すぐ頃の、
空一面オレンジの時間帯は、すごく心穏やかに
落ち着いた時間を過ごされた事はないでしょうか?

太陽が沈み、低い位置に暖色の光源が行く事により、
本能的に安らぎを感じという事です。

逆を言えば、太陽が日中登っている間は、
活発に活動する時間ですので、安らぎよりかは、
動くモードに脳がなってしまいます。

ここには、光の色も大きく関わってきますので、
そちらは、下記で詳細に触れております。

知っておきたい、3つの電球の違い。
「白熱球」「蛍光球」「LED」を上手に使い分けよう!
【動画】<照明選びの基礎知識>白熱電球とLED電球の選び方を解説します。

ダクトレールもアレンジには重宝します。

dsvsb.jpg

2つ目のテクニックは、
ダクトレールを使用する事です。

先ほどご紹介した、置き型照明の部分であったように、
床に配置場所が無いという場合もありえます。

ダクトレールが標準で付いていないという場合も、
簡易式ダクトレールという、簡単に後付けできる
器具がございます。

その場合、ダクトレールに、スポットライトを
複数取り付け、照らす場所を変えることで、
光の抑揚をコントロールすることができます。

その場合、グレアと呼ばれる、
直接、光が目に入るとまぶしさを感じないよう、
光のあて先をしっかりと考慮しましょう。

素敵で快適になる照明計画を行い、
人を招きたくなるお部屋を作りしましょう。

20230412195244-thumb-autoxauto-q98.jpg

以上、一人暮らしでの快適な照明計画、
いかがでしたでしょうか。

「なんだかんだ難しいな、、」

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
空間として、例えば学校やデパートなど、
天井真上から煌々と光り輝く中では、
リラックス感や安らぎという感覚は得られません。

ちょっと薄暗いバーやカフェ、ホテルなどは、
光が空間内に点在し、煌々と光っていない事が
多いと思います。

つまりは、そういう事なのです。

日々の暮らしの中で、無意識にみなさまも
安らぐ空間を体感しているのです。

それを、自宅で再現するだけという風に思えば、
難しいという考えも減ってくると思います。

それでは、最後にまとめておきます。

一人暮らしの場合でも、照明計画で大事なのは、

  1. お部屋に対して、必要な明るさを把握する。
  2. 多灯照明にする。
  3. 照明を適切な場所に配置する。

多灯照明のテクニックとしては、

  1. 光源位置を高中低に設定し、光の抑揚を演出
  2. 傘(シェード)の形状と配光を意識する。
  3. ダクトレールなどでのアレンジ方法もあり。

です。

一人暮らしで、照明計画がこれから、というかたは、
今回の内容を実践いただければ、必ず、
素敵な空間作りに繋がります。

ぜひ行っていただければ幸いです。

それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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