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更新日 2025年05月18日(日)

【シンプルを極めるレシピ】
いつもの食卓を彩る「人参炊き込みご飯」の作り方

こんにちは。料理家の松山たけしです。

同じ材料、同じ調味料、同じ分量でも、
ちょっとした「作り方の違い」で、
仕上がりの味は大きく変わってきます。

料理って、奥が深いものですね。

carrot_rice_recipe (1).jpg

今回ご紹介するのは、
「人参の炊き込みご飯」

試しにレシピを検索してみると、
鶏肉や顆粒だしを使うものがたくさん出てきました。

もちろんそれでもおいしいのですが、
この連載のテーマは「シンプルを極めるレシピ」。

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今回は、「人参そのものの美味しさ」を
できるだけ自然なかたちで引き出すレシピに
挑戦してみます。

「切り方」と「水分の扱い」で、
人参をもっとおいしく。

carrot_rice_recipe.jpg

今回のレシピの主役は「人参」。

切り方、下ごしらえ、火の入れ方など、
色々なパターンを試し、ようやく正解を見つけました。

ずばりポイントは、
切り方水分の扱い方です。

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人参は皮付きのまま、
粗めのおろし金で千切りにします。

いわゆる「人参しりしり」や、
「キャロットラペ」のようなサイズ感です。

おろし金は、チーズグレーターの粗い面や、
人参しりしり専用のスライサーというのも
販売されていますので、それらを使いましょう。

千切りにすることで繊維がほどよく壊れ、
食感がやわらかくなります。
生でも食べられるくらい口当たりが良くなるのです。

carrot_rice_recipe (7).jpg

千切りにした人参に塩を振ってよくなじませ、
しばらく置いておくと水分が出てきます。

この水分を、しっかりと絞ってください。

そしてここで出てくる「しぼり汁」
実はすごく重要です。捨てずに取っておきましょう。

この「しぼり汁」は、人参の香りや旨味が詰まった
自然の「だし」のような存在で、
これでご飯を炊くとおいしく仕上がるのです。

人参はご飯が「炊き上がった後」に。

carrot_rice_recipe (13).jpg

さらに「炊き方」についてもワンポイント。

人参の「しぼり汁」と一緒にご飯を炊くのですが、
絞った人参は炊き上がった後に入れましょう。

「人参も一緒に炊けばいいんじゃないの?」
と思われるかもしれません。

ですが、最初から人参を入れて炊くと、
火が入りすぎて水っぽくなったり、
人参本来の香りが飛んでしまったりするのです。

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人参は炊き上がってから入れた方が、
色もきれいに仕上がります。

色々と研究した結果、こちらの作り方が、
人参の味を最大限に活かした炊き込みご飯です。

ぜひ作ってみてくださいね。

材料(2合分)

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  • お米 2合
  • 人参 60g(皮付きのままでOK)
  • 塩 2g
  • 昆布 ひとかけ
  • 酒 大さじ1
  • 薄口醤油 小さじ2

作り方

それでは最後に、作り方のご紹介です。

① 炊飯器で炊く場合

1. 人参の下ごしらえ

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人参は皮付きのまま、
粗めのおろし金で千切りにします。

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塩を振って混ぜ、
10分ほど置いて水分を引き出します。

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水気が出たら、手でぎゅっと絞ります。

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「しぼり汁」も後ほど使いますので、
取り分けておきましょう。

2. 炊く

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炊飯器の内釜にお米を入れ、
先ほどの「しぼり汁」と水を計2合分注ぎます。

昆布、酒、醤油を加え、炊飯スイッチを押します。

3. 仕上げ

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ご飯が炊き上がったら、①で絞った人参を加えます。

よく混ぜて、5分ほど蒸らせば完成です。

② 土鍋で炊く場合

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米を洗い、30分ほど浸水させておきます。
その後、ざるに上げて水気を切ります。

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「しぼり汁」と水を合わせて360mlに調整し、
昆布、酒、醤油を加えます。

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土鍋に蓋をして強火にかけ、
沸いたら弱火にして10分、
その後に火を止めて10分蒸らします。

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人参を加えて混ぜ、少し蒸らせば完成です。

いつもと同じ材料でも、
作り方をほんの少し工夫するだけで、
驚くほどおいしい炊き込みご飯に仕上がります。

ぜひ一度お試しください。

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