神奈川県　O様邸

コーディネート概要

ブラウンカラーをベースとした、ヴィンテージ感のある意匠のアイテムをセレクトし、ブラックをポイントに効かせて、スッキリと引き締まった、かつ落ち着きを感じるコーディネートに仕上げました。

快適なお仕事環境を守りながらも、日々の疲れを癒してくれるような、ゆったりとした寛ぎ時間をご提案いたします。

レイアウト

掃き出し窓側にダイニングとグリーンを配し、寝室との間にリモートワークスペースを設けました。

キッチン側の壁沿いには高さ182cmの【 シェルフキャビネット silta 】をレイアウトし、収納力を確保しています。

なお、キッチン収納の配置については、冷蔵庫と向かい合わせになる位置をご検討いただいておりましたが、パウダールームへの引き戸にかかってしまうため、冷蔵庫横が最適かと存じます、

現在は冷蔵庫に背を向け、リビング側に正面がくるよう配置いただいておりますが、お料理の際に、より使いやすいよう、冷蔵庫と横並びにしております。

懸念点として挙げられていたように、キッチン収納の幅分、リビングの場所を取りますが、ダイニングから家電が見えなくなることで、生活感を軽減します。

また、ダイニングからは、家電だけでなく、リモートワークスペースが視界に入りません。

窓辺から入る柔らかい光とグリーンに囲まれながら、キャビネットに飾ったお気に入りの雑貨を眺めて、ゆったりとお過ごしいただけるようなレイアウトとしております。

ちなみに、お部屋の入り口から寝室やバルコニーへの動線は、人1人が通るのに必要な60cm以上のスペースを確保しております。

行き来がスムーズかつ、余白で空間をすっきりと見せることができます。

▼ 「動線への配慮」で快適に。家具レイアウトの失敗を無くす2つのステップ

デスクは掃き出し窓にかかる状態でレイアウトしておりますが、窓一枚分の動線を確保しておりますため、バルコニーへの出入りにも問題ございません。

しかしながら、こちらのレイアウトでは、デスク横に本棚を配置することが難しく存じます。

現状と同じレイアウトにはなりますが、こちらの場合は、デスク横に【 R.U.S 基本セット【通常】 高さ91cm×幅47cm（シェルフボード44） 】を配置し、本を置くスペースを確保することが叶います。

配線の状況や本棚の優先度などを踏まえて、ご検討いただけますと幸いでございます。

こだわり光る私だけのアトリエ空間。癒しのリビングダイニング。

ダイニングには、ご検討いただいておりました【 1人掛けソファー WIRY 】と、【 カフェテーブル WIRY／BR 円形 】をセレクトいたしました。

【 1人掛けソファー WIRY 】は、中材にウレタンを使用したふんわりとした座り心地で、長時間座っていても快適。

お食事後も、コーヒーを飲んだり、読書をしたりと、まるでカフェのようにゆったりとお寛ぎいただけます。

カバーは、ヴィンテージ感が漂う「コーデュロイ生地：オリーブカラー」を選びました。

味わいがありつつも、主張は強すぎず、お部屋を落ち着いた雰囲気に仕上げてくれます。

大人1人が食事をするために必要なサイズは、1人あたり「幅60cm×奥行き40cm」、理想的なサイズは「幅70cm×奥行き50cm」といわれています。

直径70cmの【 カフェテーブル WIRY／BR 円形 】は、コンパクトながらも、食事をするのに十分なサイズ感です。

▼ 円形ダイニングを選ぶ前に知っておきたい！適切なサイズを選ぶ、2つのポイントとは？

1本脚のデザインで足元のスペースを広くとることができるため、お掃除ロボットの動線を邪魔しません。

また、一本脚なことで、見た目に圧迫感がなく、チェアーの出し入れがしやすいという点も魅力です。

チェアーを大きく引き出す必要がないため、省スペースで設置が叶います。

▼ 1K・9畳のお部屋を充実させたい！　わたしがカフェテーブル「WIRY」を選んで感じた魅力

▼【動画】お家でもカフェのような空間を。1人暮らしから2人暮らしにおすすめなカフェテーブル

また、ご来客の際などにお使いいただけるよう、【 ダイニングスツール folk 】を合わせました。

ペーパーコードを編んだ座面は、弾力がありつつも、しなやかな座り心地。

気分に合わせて座り心地をお選びいただけるのは、ミックススタイルの醍醐味です。

▼ 【動画】センスのいらないインテリア｜ダイニングチェアの選び方「ミックススタイリング」

また、スツールは、お料理中の腰掛や、脚立としてもお使いいただけます。

様々なシーンで活躍いたしますので、ぜひ1脚取り入れていただきたいアイテムです。

▼ 【動画】スツールの使い方と購入時のポイント｜【あったら、いいもの。スツール編】

コーディネート面としても、ブラックカラーのフレームが、テーブル・ソファーのアイアン部分と「レピテーション」することで、きゅっと引き締まった、まとまりのある空間に仕上がります。

▼ 【動画】センスのいらないインテリア｜「レピテーション（繰り返し）」を学びましょう。

ダイニングの「レピテーション効果」を強調するため、時計は、ブラックカラーが効いた【 掛け時計 アルネ・ヤコブセン STATION WALL CLOCK 】の21cmタイプをセレクトいたしました。

北欧デザイン界の巨匠、アルネ・ヤコブセンが手掛けたこちらの時計は、シンプルで上質なデザインのみならず、高い視認性で機能美にも優れています。

ダイニング下のラグマットは、【 AHAM RUG 】へのお買い換えをご提案いたします。

コットンの古布を使用した、ヴィンテージの雰囲気が漂う生地感に、中央のステッチ模様が目を惹くラグマットです。

トーンを抑えたアースカラーの配色は個性的なアクセントとして際立ちながらも、ベースは柔らかいベージュカラーですので、落ち着いた印象を与えます。

薄手で、毛足が短いため、掃除がしやすいのも嬉しいポイントです。

▼ ダイニングにラグマットを敷くとき、押さえておきたいポイントをご紹介します。
▼ 【わたしの愛用品】ダイニングにラグマットは敷かない派の私が、愛用しはじめた「AHAM」

ちなみにサイズは、200cm×140cmと、ダイニングがすっぽり収まる大きさ。

ラグマットを敷くことで、ダイニングスペースが「ゾーニング」され、ワークスペースや寝室とのスペースが切り分けられ、よりリラックスできる空間に仕上がります。

▼ お部屋にまとまりが無いと感じたら...簡単に取り入れられる「ゾーニング」を試してみませんか？

リビングダイニングの収納家具には【 シェルフキャビネット silta 】をセレクトいたしました。

高い収納力を兼ね備えながら、奥行き33cmというコンパクトなサイズ感で、動線を妨げることなく、リビングダイニングの空間を広くとることができます。

また、隠す収納と見せる収納のどちらも叶いますので、生活感のある日用品などはまるっと下段に隠し、グリーンやお気に入りの雑貨、本などを上段に飾りながら収納いただけます。

▼ 「silta cabinet series」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。
▼ 【お家で使ってみた。】リセノスタッフ3名が、新作「silta cabinet」をレビューします。
▼ 簡単にできる！「本棚」をおしゃれに飾るディスプレイのコツ

【 silta 】の魅力は、なんといっても、家具自体がフォーカルポイントとなるような美しい意匠。

ヴィンテージ品を思わせる、細部にまでこだわったデザインは、置くだけでお部屋の印象を上質な雰囲気に変えてくれます。

キッチン収納には、【 R.U.S 大容量収納／スライド棚付ドロワー 】を配置しました。

無機質になりがちなキッチン収納ですが、【 RUS 】は木目の美しいオーク材を使用した、あたたかみが感じられるデザインですので、リビングダイニングに置いていても浮くことなく馴染みます。

また、水分に強いウレタン塗装を施している点や、スライド棚があることから、炊飯器やケトルなど、蒸気の出る家電も置くことができ、気兼ねなくお料理をお楽しみいただけます。

穏やかな眠りを誘う、ベッドルーム

寝室は、すっきりとしたモノトーンカラーをベースに、個性が光るアイテムを散りばめ、リビングダイニングと世界観を統一いたしました。

生活感が出やすい寝室は、お客様のように、リビングダイニングとの区切りをつけたいとお悩みの方も多くいらっしゃいます。

動線の都合上、今回は家具の配置で区切りをつけることは難しくございましたが、アートやブランケット、クッションなどで寝室を彩ることで、生活感を抑えつつも、リラックスできる寝室に仕上げることができます。

▼ 1日の始まりと終わりを心地よく。快適な寝室の作り方とは？
▼【動画】センスのいらないインテリア｜寝室には、ブランケットを置きましょう。

寝室の天井照明には、レザーの様な質感で、ヴィンテージ感が漂う【 ペンダントライト Oilparch 】を吊るしました。

その味わい深いデザインは、点灯時はもちろんのこと、消灯時も美しく、お部屋の主役に。

通常、寝室やリビングには、通行時に頭をぶつけるなどの心配がない「シーリングライト」の取り付けを推奨しています。

▼ 【動画】センスのいらないインテリア｜リビングにはシーリングを。ダイニングにはペンダントを。

ただ、【 Oilparch 】は別途オプションでコードカットが可能でございますため、今回のようにコードを短くして、寝室のメイン照明としてお使いいただくことも可能です。

ナイトテーブルには、美しい木目のオーク材と軽やかなラタン素材を組み合わせた、ぬくもり溢れる【 ナイトテーブル RattanMix／BR 】を。

天板が広く、飲みかけのコップはもちろん、スマホや本、リップやハンドクリームなど、就寝前の時間を豊かにしてくれるアイテムをぽんと置いておくことができます。

ベッドをソファー代わりとして寛ぎスペースにされることもあるかと存じますので、その際に、サイドテーブルとしても活躍いたします。

▼ 【動画】センスのいらないインテリア｜ベッド横には、ナイトテーブルを置きましょう。
▼ 「RattanMix Night table」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

あたたかな灯りに包まれて、心やすらぐ時間を

ゆったりと落ち着いた空間づくりに欠かせないのは、照明計画です。

天井照明のほか、フロアライトやテーブルライトなど、光源の位置の異なる複数の照明を組み合わせることで、お部屋に味わい深い陰影が生まれ、リラックスできる空間に仕上がります。

▼ 居心地のいいお家は「照明」がつくる。具体的なテクニックを3つご紹介します。
▼ 【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方｜Vol.5 多灯照明で、お部屋を彩りましょう。

今回は、ダイニングのそばにフロアライトを、シェルフキャビネットとナイトテーブル上にテーブルライトを配しました。

ヴィンテージを思わせる彫刻のようなウッドスタンドに、天然素材を使用した、あたたかみのあるシェードが魅力の【 フロアライト GRASP 】。

ファブリックシェードを通したやわらかな光に心がほっと落ち着きます。

凛とたたずむ上品なデザインの【 テーブルライト COPYING 】は、シェードをお好みの角度に傾けることができます。

その個性的なフォルムは、美術館で見るアート作品のようです。

ぽってりとした可愛らしいデザインで、消灯時もオブジェとして楽しめる【 SIENI TABLE LIGHT 】。

充電式のコードレスタイプで移動も手軽にでき、場所を選ばずに設置できるという、優れた機能性を持っています。

真鍮のスムースダイヤルを回すと、無段階調光が叶いますので、シーンに合わせてお使いいただけます。

▼ 【動画】バイヤーおすすめアイテム ｜部屋中どこでも使える、コードレスのテーブルライト「SIENI」

柔らかな灯りに包まれながら、ほっと心安らぐ時間をお過ごしいただければと存じます。

担当：プロサポート　嶋本