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「動線への配慮」で快適に。
家具レイアウトの失敗を無くす2つのステップ

こんにちは、やまさきです。

今回のマガジンは、
家具のレイアウト(=配置)に関するお話です。

日々、インテリアのお悩みに触れる中で
快適なお部屋の肝は、レイアウトにあるなぁ...
と、改めて感じています。

20220606201412.jpg
STYLING BOOK No.145-01

私も経験がありますが、

「新しい家具が想像より大きい...部屋が狭くなった」
「何をするにも動きにくく、落ち着かない」

なんてことが起こると
悲しいかな、快適な暮らしからは
遠ざかってしまいますよね...!

そんな失敗を回避するために
レイアウトは、次の2つのステップで
決めていくことをお勧めします。

  1. 動線を除き、家具を置けるスペースを確認する
  2. スペースに収まるレイアウト・家具を選ぶ

今回は、リビングダイニングを例に
解説していきますが、ワンルームの方にも
応用いただける内容です。

快適な暮らしのヒントとして
お役立ていただけると嬉しいです^^

暮らしの「動線」って?

20220604223246.jpgSTYLING BOOK No.063-12

本題に入る前に、まずはレイアウトの軸になる
「動線」についてお話します。

動線とは、空間の中で
「人や物が移動する線」のことです。

インテリアにおいては、
「ドアからドア」
「ドアから掃出し窓(ベランダ)」などの
通り道が、主要な動線です。

動線の幅は、体格による個人差がありますが
最低でも60cm以上が必要と言われます。

20220604223638.jpg

人と人が頻繁にすれ違う動線には、幅110~120cm程度、確保できると安心です。

一見広いお部屋でも、動線が不十分だと
移動のたびにストレスが生じ、
窮屈に感じることも。。

逆に言えば、コンパクトなお部屋でも
動線が十分に確保できると、
窮屈さ・過ごしにくさを感じにくいです。

この点を考慮して、本題である
リビングダイニングのレイアウトを
一緒に考えてみましょう!

【 ステップ1 】
動線を除き、家具を置けるスペースを確認しましょう。

20220604223434.jpg▲ 1LDKの間取り

動線は、生活に必要な通り道のため
基本的には、その上に物を置くことができません。

ということで、まずは動線を除いて
どのくらいスペースがあるか?を
確認してみます。

例えば、上の間取りの
リビングダイニング(9畳)から
移動の動線(幅60cm)を除くと、
家具を置けるのは、黄色で示したスペースです。

20220604223551.jpg

黄色の部分 = 約6畳分のスペースに、
家具を置くことができます。

もうひとつ、別のリビングダイニング(12畳)で
同様に考えてみましょう。

こちらの場合、階段やドア、掃き出し窓への
動線を確保すると、家具を置けるのは
黄色の部分 = 約3.5畳 + 3畳のスペースです。

20220604224628.jpg▲ 左側:約3.5畳 右側:約3畳

9畳、12畳と聞くと
大きなソファーやダイニングが置けるかも?と
思ってしまいそうですが...!

実際に家具が置けるスペースは、
案外コンパクトだな~と分かります。

間取り図を見るときは
畳数や、壁の長さに加えて、

「キッチンへの通路だし、ここは頻繁に通りそう」
「洗濯は、ここを通ってベランダに出るな」

など、実際の暮らしを想像し
動線を除いたスペースを知ることが、
成功への第一歩です!

【 ステップ2 】
スペースに収まるレイアウト・家具を選びましょう。

家具が置けるスペースが分かったら
そこに収まるレイアウト・家具を
検討していきます。

例として、先程のリビングダイニング(12畳)の
レイアウトを考えてみましょう。

家具のサイズは、ご家族3人暮らしを
想定して考えます。

20220604225027.jpg

ステップ1の通り、間取りから動線を差し引くと
家具が置けるのは、3.5畳 + 3畳のスペースです。

現状、ソファーとダイニングが
動線エリアにはみ出しているため
移動には、少し支障がありそうです。

そこで、ダイニングテーブルを
3人だとかなり余裕がある「幅160cm」から、
3人で丁度よい「幅135cm」に変更します。

さらに、通路に飛び出していた
ソファーの向きを変え、黄色の四角内に収めます。

20220604225146.jpg

こちらのレイアウトだと
無事、動線を確保できます。

お部屋の入り口から、階段
ソファー、ダイニング、ベランダと
どこへ移動するのもアクセスがよく
動線を遮るものがありません。

移動がストレスフリーなだけでなく
空間の見通しが良くなり、
変更前よりも、広く感じられます。

20220604225222.jpg
▲ Before

20220604225629.jpg▲ After

余談ですが、ソファーなどの大きな家具は
お部屋の中央にレイアウトすると、
やや圧迫感が出やすいです。

見通しの良さを優先する場合には、
壁付けのレイアウトをお勧めします。

もし、中央に設置する際は
背もたれが60~70cm以下の
低めのデザインがお勧めです。

20220606173246.jpg3人掛けソファー folk/BR

背もたれが高いソファーと比べると
見通しを損ねにくく、圧迫感を軽減できます。

「動線」への配慮を忘れずに、快適に暮らせるレイアウトを。

20220604164844.jpg3人掛けソファー folk/NA

動線をもとに、家具の配置を決める方法を
ご紹介いたしました。

最後に、2つのステップをおさらいです。

  1. 動線を除き、家具を置けるスペースを確認する
  2. スペースに収まるレイアウト・家具を選ぶ

この流れで家具を決めていただくと
少なくとも、サイズにまつわる大失敗は
回避できます。

ただ、ステップ2において
自分に合った家具がどれか?を選ぶのは
正直、悩むポイントですよね..!

人数・使い心地・デザインから
家具を選ぶ方法は、過去の特集やマガジンにて
たっぷりご紹介しています。

暮らしにあったインテリアの選び方
リビングの基本
ダイニングの基本

また、実店舗プロサポートにて承る
3Dコーディネートサービスでは、
お客様の間取りや、お部屋での過ごし方をもとに
最適なレイアウトをご提案しています。

今回のステップで解決できないお悩みは
ぜひお気軽に、ご相談くださいませ。

最高のレイアウトが見つかるよう
我々、インテリア好きのスタッフが
喜んでお手伝いいたします^^

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