公開日 2022年10月25日(火)
更新日 2025年07月12日(土)
木が人に与える3つの要素とは?
木製家具から温もりを感じる理由について紐解きます。
こんにちは。
Re:CENO TOKYOのナカガワです。
この度、新しくWebマガジンに仲間入りしました。
これからどうぞ、よろしくお願いします。![]()
まずは、簡単な自己紹介となりますが、
私は、休日の度に、自転車に乗ってカフェ巡りを
しています。
そんな休日も、ここ、といった決まりはなく、
なんとなくその日の気分で街へ出かけています。
東京のおすすめカフェなどは、
また別の機会にご紹介させていただきますね。
いろいろなお店に足を運ぶようになって、
ついつい長居してしまう場所には、
共通点があることに気づきました。
それは、温もりを感じる空間であること。
どうしてそう思うのか、
過去に訪れたカフェを振り返ってみると、
お気に入りの空間には、内装やインテリアに
木を用いていることに気づきました。
それからは、木の魅力について、
本や、先輩スタッフから情報を得ながら、
勉強するようになりました。
そこで、今回のマガジンのテーマでは、
なぜ「木」を用いると人はリラックスできるのか、
解説していきます。
木が温かみを与える理由①
温かい空気を溜めてくれる木の性質

ここからは、少し専門的なお話も関わりますが、
木が温かみを与える理由には、
「熱伝導率」が関係しています。
例えば、室内で金属製品やコンクリートを触ると
冷たく感じることがありますが、
反対に木は温かく感じます。
その理由として木の中は、
木部細胞内に空洞が多く、空気を含んでいるため、
熱を伝えにくい層ができています。
伝えにくいということは、
触れた部分に空気が溜まるため、
体温によって温かく感じる、というわけです。
一般的には、「木の温かみ=見た目の温かみ」
というイメージがありますが、
実際には「暖かさ」という点でも「温かみ」を
感じられるんですね。
木が温かみを与える理由②
規則性は保ちながらも均一ではない木目
![]()
木目の代表例である柾目と板目(FAMダイニングこたつテーブル)
木には、木目と色、それぞれの特徴があります。
木目は、年輪や木部細胞の不規則な並びを指し、
皆さまがよく耳にする、柾目や板目がその1つです。
ここでは、簡単な説明となりますが、
木の断面によって異なる木目は、
ある程度の規則性は保ちながらも
決して均一ではないために、
視覚的に緩やかな刺激を与えてくれます。![]()
木目を交互に合わせたfolkベッド
ちなみに、リセノの家具は、
柾目と板目を交互に配した家具が多いのですが、
これは、単一な木目による素っ気なさや、
逆に過剰な荒々しさを感じさせない
上質な印象を与える工夫でもあります。
また、木の色は赤や黄色など
暖色系に当てはまるために温かさを感じるほか、
紫外線を吸収しないことで目に刺激が少ない、
という特徴もあります。
木目について、ご興味のある方は、
下記マガジンも併せてお読みください。
板目?柾目?節あり?家具選びは<木目>にも注目しよう!
木が温かみを与える理由③
安らぎを与える自然由来の香り
![]()
山や森林を訪れた際、
思わず深呼吸をしたくなるあの香りは、
「フィトンチッド」という物質によるものです。
この「フィトンチッド」は、
昔から様々な日用品や医薬品に使用されています。
身近なものだと、「植物精油」にも含まれており、
アロマテラピーもこの効用を利用した療法です。
効能は、
消化不良、不安、神経痛、不眠症、貧血など幅広く、
香りを楽しみながらも、
症状の改善に一役買っているのです。
これらの効果から、落ち着きを求める寝室には、
温もりを感じる木製家具や、
自然由来の香りを感じられるアイテムを
取り入れてみてはいかがでしょうか。
木が与える3つの要素は、
人にぬくもりと安らぎ(リラックス)を与えます。
![]()
ここまで挙げたのは、
いずれも人の五感に関わる影響でした。
その他、木には防音や防腐など
住宅や家具に欠かせない役割もあります。
次回は、実際に私がおすすめする
「木で安らげる」場所を
ご紹介したいと考えていますので、
楽しみにしていただけたらと思います。![]()
最後に、
リセノが提唱する「ナチュラルヴィンテージ」では、
シンプルな内装でも、木製家具との組み合わせで
素敵なお部屋に仕上がります。
お部屋づくりに関して、
何から手を付けたら分からない、という方は、
ぜひ、店舗またはオンラインのプロサポートへ
お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。















リセノ制作部
BM 山本
編集部 江上