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【 福岡店ができるまで。】
Re:CENO FUKUOKA 2022年4月15日 OPENです!

こんにちは。やまもとです。

2022年4月15日 11:00に「Re:CENO FUKUOKA」を
オープンいたします。

京都店のオープンが2013年8月、
東京店のオープンが2015年7月ですから、
それ以来、約7年ぶりの新店となります。

今日のマガジンでは、明日オープンとなる福岡店の様子
を、いち早くレポートしていこうと思います。

場所は、赤坂・けやき通り。
ちょうど、けやきも緑を付け始めました。

20220414-26.jpg

あらためて、お店の場所をご紹介しておきます。

場所は、福岡中央区。
天神から1駅のところにある「赤坂」というエリアです。

「けやき通り」という大きなけやきの木に囲まれた
通りに面した場所で、近隣にはヴィンテージや新興
のマンションが点在していて、昔ながらの空気と
新しい活気が入り混じったエリアと感じています。

近くには大濠公園という大きな池のある公園があり、
スワンボードを漕いでいる人あり、ランニングしたり
犬のお散歩をしたり、とっても緩やかな空気の流れる
エリアです。

20220414-22.jpg

京都・東京の出店もそうですが、中心の賑やかな
エリアではなく、少し離れた落ち着いたエリアに
出店するのは、毎回のことです。

少し離れたエリアの方が、人が少なくて、気持ちが
落ち着くんですよね。僕たちらしいなと思っています。

リセノを訪れるお客様は、ほとんどすべての人が
サイトを見て、興味を持ってご来店いただくので、
繁華街の人の多いところにある必要がないのも、
出店エリア選定の理由になっています。

今までで最も上質な
「ナチュラルヴィンテージ」空間に仕上げました。

20220414-04.jpg

まずは、内装からご紹介します。

内装は、僕たちが提唱しているインテリアスタイルの
「ナチュラルヴィンテージ」スタイリングにフィット
する空間に仕上げています。

「ナチュラルヴィンテージ」という言葉は造語で、

「シンプルでナチュラルな内装をベースに、
 トーンを抑えた統一感のある家具を配し、
 ヴィンテージ感のあるアクセントアイテムを
 ミックスすることで、落ち着いた印象を与える
 インテリアスタイリング」

と定義しています。

ぼくたちは、2019年より「ナチュラルヴィンテージ」
という言葉を作り、独自のスタイリングの世界観と
ルールを提唱しています。

ナチュラルヴィンテージスタイリングについては、
マガジンや、動画にて多数紐解いていますので、ぜひ
そちらを合わせてご覧いただければと思います。

「ナチュラルヴィンテージ」スタイリングのメリットと、実践ポイントを紐解きます。
ナチュラルヴィンテージの作り方
ナチュラルヴィンテージ コーディネートレッスン

福岡店も、このナチュラルヴィンテージのお部屋を
表現できる様に、内装デザインを仕上げています。

それでは、実際に見ていきましょう。

上質さを求めた「レジ意匠」

20220414-13.jpg

ナチュラルヴィンテージスタイルは、定義がシンプル
ですので、上質なきれいめにも仕上げることが出来ます
し、すこし男っぽくかっこいい印象に仕上げることも
できます。

2020年にリニューアルした京都店は、ナチュラルヴィ
ンテージの中でも、ダークブラウンを多く使った
少し男っぽい印象を感じるような内装にしました。

2020_06_01_4299.jpg 京都店 入口と室内ドア

2020_06_01_4068.jpg 京都店 雑貨棚

今回の福岡店では、その反対にダークブラウン色は
使わずに、上品さを感じさせる内装を目指しました。

その特徴的なアプローチのひとつが、レジです。

僕たちが「ヴィンテージレッド」(造語です)と呼ん
でいる、アンティーク家具などによく見られるような
「赤みのあるブラウン」色を採用しています。

20220414-25.jpg

レジを、北欧アンティーク家具の様な落ち着いた色味
にすることで、お店全体にすこしアカデミックな印象
を与える様にしています。

より「落ち着き」「静」といった大人の雰囲気を
まとったフォーカルポイントになっていると思います。

20220414-23.jpg

また、表面は「リブ仕上げ」にすることにより、より
洗練された印象を訴求しています。

「リブ」とは、凸凹した縦のラインのことです。

デンマークの首都コペンハーゲンにある放送局の音響
効果の向上のため壁面材に使用されたことが、リブの
建築利用のはじまりと言われています。

この北欧ソースの意匠である「リブ」を取り入れる
ことで、古き良き北欧のイメージを足しています。

とても上質で、良いアクセントになったと満足しています。

20220414-14.jpg

また、レジ前のエリアを見上げてみてください。
オーク材で作った「天井ルーバー」を配しています。

これは、僕が2013年頃にデンマークに出張で訪れた際
に、イルムスというインテリショップで使われていた
意匠が印象に残っていて、ずっとやりたかった内装です。

天井は「白色」が一般的ですが、天井にナチュラルや
ブラウンなどの白よりも深い色を入れることで、
視覚効果で、お部屋に落ち着きが生まれます。

このルーバーも、そんな視覚効果を求めたものですが、
天井全面がウッドの深いカラーだと、同時に重さも
感じてしまいます。

ですから、ルーバーにすることで、すこしの抜け感を
演出しながらも、落ち着きをプラスするといったような
ことをしています。

ルーバーのカラーは、レジと同じくヴィンテージレッド
でも良かったのですが、もうすこし軽やかさが欲しか
ったので、ナチュラル色を選択しています。

これからお家を建てられたり、リノベーションなどの
ご予定がある方は、参考になるテクニックですので、
ぜひルーバーにも注目してもらえればと思います。

シンプルな「オーク床と建具」

20220414-31.jpg

床は、いつも通りのオークの床材に、クリア塗装です。

ニッシンイクスさんの「150幅」という、すこし太めの
オーク床材を採用しています。

床はシンプルなオークが一番です^^

20220414-16.jpg

建具も、ナチュラルなオーク材でシンプルな内装に
仕上げています。

20220414-17.jpg

ナチュラルヴィンテージスタイルは、シンプルな賃貸
などでも再現性が高いように、内装などの要素を加え
すぎないのを、ひとつのポイントにしています。

ですから、今回の福岡店でも、特別な仕様を入れるの
ではなく、建具をインテリアの要素のひとつとして
捉え、やりすぎないようにしています。

「大谷石」を使った雑貨棚

20220414-08.jpg

この柱を配した雑貨棚も、福岡店の見どころのひとつです。

大谷石(おおやいし)というテクスチャーを使っています。

大谷石(おおやいし)は軽石凝灰岩で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材である。
柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。
現在も蔵の壁面などに使われている。 (Wikipediaより)

最近、住宅や店舗の内装でもよく使われている大谷石
は、上質な雰囲気を訴求できますので、一度使ってみ
たかったところ、ちょうどアクセントとして使える柱
が店舗の中央に躯体としてあったので、貼ってもら
いました。

大谷石は「URBAN RESEARCH DOORS」さんの店舗
外観で使われているので、ショッピングモールなどで、
みなさんも見たことあるかもしれませんね。

今回は、この大谷石を「目地なし/馬乗り貼り」と
いう貼り方を選びました。

20220414-02.jpg

目地 = 石 と 石 を貼る間の隙間のこと
馬乗り張り = 互い違いになるように貼ること

です。

「どうしようかな?」と、みんなで悩んだのですが、
最終的には目地なしを選択しました。

とてもきれいな柱意匠に仕上がっています。

ヴィンテージ家具や、雑貨を空間の
「アクセントアイテム」に。

20220414-01.jpg

さて、ここまで書いてきましたとおり、内装は「レジ」
と「柱」にディテール感を入れ、その他の部分は
シンプルに仕上げています。

ナチュラルヴィンテージの基本スタイル通りですね。
テクスチャーは入れても、1面だけというイメージです。

ですので、ナチュラルヴィンテージのお部屋作りと
同様に、アクセントアイテムを追加していくことで、
空間にディテール感を加えていきます。

ここで提案しているのが、新品の家具を中心に、北欧
などのヴィンテージ品をミックスするスタイリングです。

20220414-18.jpg

家具のほかにも、蚤の市などで買ってきた雑貨を配する
ことで、ヴィンテージとしての味わいをさらにプラス
します。

20220414-11.jpg

20220414-12.jpg

ヴィンテージ品をスパイス的に足してあげることで、
シンプルすぎず、味わいのあるインテリアに仕上がります。

これで、内装は可能な限り仕上げながらも、空間とし
ては、趣きを感じる落ち着いた空間にすることが
できます。

ここに、リセノのオリジナル家具を合わせて、
コーディネートをしています。

リセノのオリジナル家具は、ナチュラルヴィンテージ
に合うように落ち着いたデザインに仕上げています。

20220414-21.jpg

木材は、オークやアッシュといった木目の美しい材を
ナチュラル・ミッドブラウンといった色を中心に
仕上げています。

20220414-10.jpg

ファブリックも、グレーがかったリネンなどの素材感
の良いものを使っています。

20220414-28.jpg

また、レジ前のエリアには、岡山県の家具ブランド:
ELDさんのテーブルとチェアを、名作バブルランプと
合わせて、美しく表現しています。

リセノのオリジナル家具とともに、ヴィンテージ家具
や、国内外の名品家具を合わせてスタイリングすること
で、よりナチュラルヴィンテージの世界観を拡張して
表現しています。

---

このようなアプローチで、ナチュラルヴィンテージの
空間をつくり、家具や雑貨アイテムを配しました。

ナチュラルヴィンテージでは、アクセントカラーを
入れずに、トーンや色を絞ることで、より落ち着いた
統一感を生みだしています。

また、アクセントアイテムを差し込むことで、
シンプルすぎて退屈にならないように仕上げています。

ナチュラルヴィンテージは、落ち着いた印象があり、
トレンドに左右されず、シンプルさもあるので飽きずに
長く愛せるスタイリングと僕は考えています。

家づくりの参考にもしていただけるお店に仕上がった
と思います。

ゆっくり、じっくりお選びいただける様に
いくつかの工夫を入れました。

さて、そんな上質なナチュラルヴィンテージ空間に
仕上がった福岡店。

リニューアルにあたって、よりゆっくり、じっくりと
家具・インテリアをお選びいただけるように、いくつか
工夫をしました。

こちらもひとつずつご紹介していきます。

東京・京都店で大変好評いただいている
「カフェスタンド」を、福岡店にも作りました。

20220414-03.jpg

東京・京都店でとてもご好評いただいております
ショップ内カフェも併設しています。

京都のサーカスコーヒーさんに作っていただいた
オリジナルブレンドのコーヒーや、季節ごとにかわる
オリジナルドリンクを提供していきます。

20220414-19.jpg

コーヒーは、丁寧なハンドドリップで一杯ずつ入れて
お出ししますので、かなり美味しいです^^

2020_06_01_4156.jpg

東京・京都と同じく、基本はテイクアウト形式ですが
店内が込み合っていない時は、店内展示の家具に座っ
て、家具で過ごす時間を体感いただきながらお飲み
いただいても、大丈夫です。

コーヒーを飲みながら、ゆっくり・じっくりと家具
をご検討いただければと思います。

Re:CENO CAFE STAND

「相談席」と「子供用エリア」を併設。
お子様連れでもゆっくりとご相談いただけます。

20220414-06.jpg

店内奥には、座ってゆっくりとご相談いただける専用
席をご用意しました。

リセノでは、3DやWebサイトを見ながら、じっくりと
ご相談いただく場合がとても多いので、今回の店舗
リニューアルに伴って、さらにゆっくりとご相談いた
だける様に、相談専用席を設けました。

20220414-15.jpg

また、お子様連れのお客様も多くご来店いただくの
ですが、子供はなかなかじっとできないと思いますの
で、ゆっくり相談するのって結構難しいですよね。

そんな問題をすこしでも解決できればと、ご相談席の
隣には、カウチソファとTVをセットで置いています。

20220414-07.jpg

TVには、AmazonPrimeを入れていますので、お子様の
好きなアニメなどを流して、お子様にご機嫌に過ごし
ていただいている間に、ゆっくりとご相談いただけ
たらいいなと思っています。

外観も上質に仕上げました。

20220414-29.jpg

けやき通りから見ると、半地下のようになっている
店頭には、ナチュラルカラーのウッドを配することで、
さわやかな意匠に仕上げています。

また、軒天にこだわりがちなリセノですが、今回は、
マホガニーという樹種を使い、京都店と比べて、
こちらもさわやかな女性的な意匠にしています。

20220414-24.jpg

軒天は、普段はあまり見ない場所ですが、住宅設計の
際にも、それほど価格は高くなく、雰囲気はかなり
出るので、お勧めです。

食器や雑貨アイテムたちも
たくさん揃えました。

20220414-09.jpg

福岡店は、京都店・東京店に比べて、お店のサイズが
大きく、食器や、雑貨アイテムも多数展示しています。

リセノの食器や、雑貨は、ナチュラルヴィンテージの
世界観を家具とともに引き立てるアイテムのみを厳選
しています。

ぜひ生活アイテムも、ゆっくりとご覧いただければな
と思っています。

たくさんの夢をのせて。
みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。

20220414-27.jpg

京都・東京・福岡のスタッフが、直接・間接ふくめて
それぞれに力を合わせて、みんなで福岡店を作りあげました。

僕自身は、若い頃に熊本県に3年ほど住んでいたこと
もあり、福岡にもよく遊びにきていました。

その頃から、九州は特別に思い入れのある土地であり、
たくさんの刺激と成長を与えてくれた場所です。

その思い入れのある場所に、自分のお店を出せること
に、万感の思いです。

大好きな土地にお邪魔して、根を張っていきます。

たくさんのお客様に、たくさんお買い上げいただく
ことよりも、お客様ひとりひとりに、インテリアの
楽しさを感じていただけるお店にしていきたいと
思っています。

もちろん、ある程度は売れてくれないと困るんです
が、ネットを主にご利用いただいているお客様も
たくさんいらっしゃるので、そのお客様たちに実際
に見て、聞いて、相談いただける場所になればと
思っています。

最初のうちは、店長以外のスタッフは、拙い部分も
多いと思いますが、スタッフも精一杯インテリアを
学んで、実践して、お客様とともに楽しんでいこう
と思います。

最後になりましたが、福岡店出店にあたり、内装を
手掛けていただきましたストックデザインラボ様を
はじめとした施工会社様、本当にありがとうございました。

細やかな要望についても、いつも笑顔で真摯に対応い
ただいたおかげで、自分たちも驚くような上質な
お店に仕上げることができました。
この場を借りて、深くお礼を申し上げます。

また、オリジナル製品の製作にご協力いただきまし
た各社様、商品を卸していただいております各社様
本当にありがとうございます。
商品の良さが伝わる様に、大切に販売していきます。

その他にも、今回の出店に関わってくださった
多くの皆様、本当にありがとうございました。

また、株式会社Flavorのスタッフのみんな、とても
良いお店に仕上がったよ。
たくさんの協力をありがとう!

より多くの笑顔が生まれるお店になる様に、
引き続き力を貸してもらえると嬉しいです。

そして、最後に、リセノをご愛顧いただいているお客様。

創業から15年、お客様にお買い上げいただき、
お褒めの言葉も、お叱りの言葉もたくさんいただき、
そのたびに、少しずつ学びながら、お店を改善して
きたからこそ、今回の福岡を出せるまでに会社を
成長させて来られました。

この場をお借りして、最大限の感謝を申し上げます。
ありがとうございます。

これからも、リセノを末永く宜しくお願いいたします。

それでは、みなさま明日のオープンのご来店を
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

宜しくお願いいたします。

Re:CENO FUKUOKA

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