
じめっとした季節にも。リネン生地を清潔に保つヒントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/livings/u77/2024-06-04.phpこんにちは。
商品部の関です。
今回は、リネンのシワについてです。
みなさまも、暮らしの中でリネン素材のアイテムを
何かしらお使いの方も多いかと思います。
軽やかな印象付けや、丈夫という観点からも、
天然素材の中でも人気なリネン素材。
しかし、リネンの特徴として、
「シワ」が少しつきやすいという点があります。
風合いという点で、少しクタッとした見た目は、
決してデメリットでは無いですが、
さすがにシワだらけというのは気になるところです。
そこで今回は、気になった際に、
手軽にシワを馴染ませる方法や予防策をご紹介します。
リネンカーテンを例に記載しますが、
リネン生地全般に言えることですので、ぜひ最後まで
お読みいただき、ご参考にしてみてください。
それではまず、リネン素材について、
簡単に触れておきたいと思います。
リネンは、フラックスという
亜麻科の植物の茎から作られる
天然の植物繊維の一種です。
通気性や吸水性、発散性も優れているので、
夏場などの汗ばむ季節から、実は保温性も高く、
冬場にも使える素材となります。
リネン素材についての詳細は、
下記の記事をご覧ください。
じめっとした季節にも。リネン生地を清潔に保つヒントをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/livings/u77/2024-06-04.php
身近なリネンアイテムとしては、寝具類、
シャツやエプロンなどの衣類がイメージされます。
リセノでも多数のリネンアイテムがあり、
ソファーカバーやクッションカバー、ブランケットに
カーテンなど幅広くご用意しております。
私自身、リセノで大人気のリネンカーテン Marや、
ダイニングソファー culumのカバーをリネン素材で
長年愛用しています。
ダイニングセットを変えてみて感じた、リアルな感想をお伝えします。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u12/2023-07-28.php天然素材で、使うほどに風合いが増し、
馴染みがでて愛着がわくという点において、
使い込み、育てるという事が、
リネン素材を使う楽しさの大きなポイントです。
洗濯直後で何も行ってないリネン生地のランチョンマット
では、今回の本題に入っていきますが、
リネン素材を使われている方で一度は感じたことが
あるのではという内容、それは、
リネン素材は、シワができやすい
ということです。
私自身、リネンシャツなどはあまり着ないのですが、
ランチョンマットなどは使っており、
気が付けばシワシワになっていることもしばしば。
ではなぜ、リネンはシワができやすいのでしょうか。
それは、繊維構造と特性が大きく関係しています。
リネンは、天然繊維の中でも特に硬く、
繊維が伸縮しにくいため、一度折りジワなどのクセが
つくと元に戻りにくいのです。
簡単に言うと復元力が弱いということです。
リネンの繊維は、水分を含むと膨らみ、
乾くと膨らんだ時の状態のまま元に戻ってしまいます。
つまりは、洗濯などをした場合、
乾ききる前に生地を伸ばしたりしないと、
シワがついたまま乾ききってしまうのです。
この繊維の膨張と伸縮が、
リネン素材のシワになりやすい理由です。
ですので、洗濯後にはシワを伸ばすなど、
ひと手間加えるだけで、シワ軽減が図れます。
リネン素材にシワがつきやすい理由が分かった所で、
シワぐせがつきやすい場所や使い方についてです。
衣類などであれば、どうしても肘や膝裏など、
生地が折れる場所にシワがつきやすくなります。
リネンカーテンについては、基本吊られているので、
あまり折れる場所は無いですが、
意外とあるのが掴みグセです。
掴みグセとは字のごとく、開閉時に掴む部分に、
掴んだクセがついてしまうという事です。
※男性の力で意図的に強く握った跡となります。
勢いよく強い握力で掴むことは少ないと思いますが、
このように意外と残っている場合があります。
また、タッセルを使って留めている場合、
グシャッと留めてしまうと、開けた時に少し
留めグセができている場合もあります。
カーテンは普段吊られているので、
自重で自然と伸びてはいますが、
クセづくと部分的に気になる所かもしれません。
では、リネンについてしまったシワや癖は、
どのように伸ばせるのでしょうか。
まず間違いないのは、
ドライクリーニングにお出しいただくことです。
先ほど触れた膨張と伸縮の作用により、
乾燥後に5~10%前後、生地が縮むこともあります。
そういった点含め、ご自宅での洗濯がご不安な場合、
自宅での手軽さとは少し異なるかもしれませんが、
専門店に出していただくことが一番安心です。
ご自宅でのお洗濯をされる場合は、
冒頭でご紹介した読み物内で触れておりますので、
そちらをご確認くださいませ。
続いては、ご自宅で行える手軽な方法です。
方法はいたって簡単。
シワが気になる箇所に霧吹きで水気を加え、
水分が含んだ状態で、少しピンと張るイメージで
形を整えるだけです。
あとはしばらく放置しておけば、
カーテンの自重も加わり、シワが軽減します。
左:シワがある状態 / 右:霧吹き後、3時間放置した後
広範囲であれば少し大変ですので、
先ほどご紹介した掴みグセや、留めグセなど、
部分的にシワが気になる場合には特に有効です。
しかし、広範囲でやりすぎると生地の膨張・伸縮で
部分的に見た目が損なわれる可能性がありますので、
注意しながら行いましょう。
霧吹きでも中々改善しない場合や、
シワの具合が激しい、広範囲の場合などは、
アイロンを使います。
カーテンをすべて外してアイロンがけをするのは
少し大変ですが、アイロンがけも可能です。
こちらは、リネンカーテンMarと同じ、リネン100%の
ランチョンマットを代用してご説明します。
アイロンがけに特別な事はありませんが、
下記の流れで行いましょう。
ポイントは、リネン100%であるかどうか。
異素材も入っている混紡の場合、
アイロンがけによって生地を傷める場合もある為、
アイテムの品質表示を確認の上、行いましょう。
左:アイロンをかける前 / 右:アイロンがけした後
このように、アイロンがけで
シワを伸ばすことができました。
まだ生地が熱いうちに動かすと、
またシワができてしまうので、
しっかり冷めるのを待ちましょう。
リネン素材のシワ改善、いかがでしたでしょうか。
それでは、今回のおさらいです。
リネン素材にシワがつきやすい場面や理由は、
リネンのシワを手軽に伸ばす方法は、
です。
途中でも触れましたが、リネンは天然素材の中でも、
特に風合いが楽しめる素材です。
風合いという部分で、クタっと感や多少のシワ感は、
むしろ楽しむ点でもあります。
使い込み、育てるという事を改めて意識し、
長く付き合っていただければ嬉しいです。
リセノスタッフが、リネンカーテンを使った
愛用品マガジンも、ぜひ合わせてお読みください。
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ありがとうございました。
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