
【にちにちこれ、好日】
挨拶をありがとう。
みなさんこんにちは。
新緑の山と草の香りが清々しい季節。
行楽日和だった先日は、
植物園でピクニックをしました。
ぶらり途中、
木を切り落として寝かせただけの、
遊具と呼ぶには簡素なゾーンを見つけると、
子どもたちはすぐさま反応。
なんでもない木でも遊びのツールとして
使いこなす彼女たちの才能を感じつつ、
近くに寄ると芳醇な木の香りが。
図らずもマイナスイオンが
摂取できてなによりな時間でした。
その後、牡丹や石楠花を鑑賞したり、
屋外のきのこ型の書庫をのぞいたりと
まったり過ごしアウトドアを楽しみました。
また、最近はライフワークとして、
外でのランニングに努めています。
自宅の目の前の河川敷を走り、
朝ぼらけの美しさと澄んだ空気が、
至福の時間を与えてくれます。
GWの帰省中はわたしの父の家と、
夫の実家を2泊ずつ、
いずれも和歌山の片田舎を、
ハシゴして過ごしていました。
そこでも雨が降った最終日以外は、
早朝ランニングを行いました。
何十年も繰り返し見ている道なりでさえ、
普段の車の移動では気づかなかった
肉眼でみる景色や空気の香り、
鳥や虫の声がフレッシュに思います。
そして、
その時に特に印象的だったのが、
通りすがりの方が必ず挨拶をくれる事です。
正面からやってくる熟年のおじさまと
目が合うな...と思いながらまごついていた所、
対面距離が3メートルぐらいのところで、
大きい声で「おはようございます!」と。
会釈で済まそうとしたわたしは、
面食らったものの我に帰って
「っおはよざいます〜!」
と過ぎ去る手前に早口で挨拶を挟み込み、
その場は事なきを得ました。
その後も人とエンカウントする度に、
結局もれなく全員とおはようございますを
交わしていました。
しかも、みなさん明るくて笑顔。
同志を持ったようで嬉しかったのが1番。
常に後手だった自分の照れへの後悔が2番。
といった所感でした。
連日の帰省も終え、
地元に帰って河川敷を走る日々ですが、
知り合いでもない、あなた誰?という人には
挨拶どころか会釈すらすることはないし、
わたし自身も自ら挨拶をかける勇気もなく。
そもそも意識的に、
人の存在を無視するなんてザラだし、
そもそもそういうスタンス側だった癖に、
GW明けはギャップで寂しさを覚えてしまいました。
人口も情報も多いと、
必要な物以外はスルーしないとしんどい。
それが適応というものなのでそれは仕方ない。
仕方ないんだけれども、
ただ最近、自宅に引きこもりまくっている
反動のような気もしますが、
田舎の温かさが異常に沁みたこの頃でした。
何も知らないわたしに挨拶をありがとう...。
と一方的な重い感謝の念を抱いて、
また次の夏の帰省の間も
この足で駆け回りたいな〜と思った次第です。