
【くちぶえエッセイ】春が来て、
お部屋も心もリニューアル
寒い日々からようやく抜け出して、
ついにこたつを片付けました。
これを気に、お部屋を見直そうと思います。
長年ソファーがなかったわが家。
部屋が狭くなるし、掃除もしづらそうで、
私がずっと反対していました。
でも主人が「やっぱりあるといいんじゃない?」と、
何度も言うので、渋々ながら導入することに。
大きいサイズは抵抗があったので、
選んだのは、3人家族にはコンパクトな
コーナータイプ1.5人がけサイズ。
結果的に、私が一番気に入ってしまいました。
食後や夕方のちょっとした空き時間。
スマホを見たり、お茶を飲んだり、
気づけば私は、このソファーに座っています。
座面の硬さも絶妙で、深く沈みすぎず、
たくさんのクッションに
もたれられるので、姿勢が楽。
何より、リネンの風合いが心地よくて。
春の空気にぴったりの素材でした。
そしてこちらは、主人がDIYしたTVボード。
細かい作業が好きな人で、
色んなこだわりを詰めこんでいるらしい。
下段のスペースでは、
ディスプレイを楽しんだり、
素敵な本が並んでいます。
しまい込んでいると、本もなかなか
読まなくなってしまいますので、
目のつくところにオープンに置いてあることで、
自然と本を手に取る回数が増えました。
もうひとつのDIYは、
キッチンカウンター下の収納。
扉を付けてくれたおかげで、
普段使いの細かいものを
さっと隠せてすっきり。
見た目が整うと気持ちも整って、
台所に立つのも不思議と楽しくなります。
庭にしっかりと目を向けたのも、
この春がはじめてでした。
去年までは「そのうち...」と
後回しにしていたミモザやユーカリ、
シマトネリコ。
背丈を追い越すほどに成長していて、
さすがに放っておけなくなって。
今年、ようやく重い腰を上げて、
剪定に挑戦しました。
カットしたミモザは、
捨ててしまうのがもったいなくて、
小さな花瓶に活けました。
ダイニング、トイレ、寝室...。
家のあちこちに飾ると、
空間がふんわり明るくなる。
気づけばその黄色を見るたび、
ちょっとだけ気持ちが
持ち上がっている自分がいました。
娘はこの春、
小学3年生になりました。
甘えん坊なところは相変わらずだけど、
ランドセルを背負って玄関を出る後ろ姿に、
ふと「たのもしさ」を感じる日も。
最近は玄関のドアを閉める前に、
振り返って「ママ、行ってきます!」と
大きな声で言ってくれる。
それだけで朝の空気がちょっと
明るくなる気がします。
私はというと、
仕事復帰してから丸一年。
最初は毎日が手一杯で、気づけば夜...
という日も多かったけれど、
ようやく少し肩の力が抜けてきました。
全部完璧じゃなくても、
「まあいいか」と思える余白があると、
日々ってぐっと楽になるのだと感じています。
そして、ずっと後回しにしていた
庭や門柱まわりも、今年中に
少し整えたいと思っています。
急がず、焦らず、自分たちのペースで。
「ここがこうなったら、もっと暮らしやすいかも」
という気づきを拾いながら。
リニューアルって、
大げさなものじゃなくてもいい。
小さなアップデートを
積み重ねていけたらと思っています。
お部屋を片付けたり、
庭に手をかけたり。
暮らしを整える時間は、
自分自身と向き合う時間でもあります。
バタバタする毎日でも、
整った空間に戻ってこれると思えるだけで、
心が軽くなる。
そんな場所を、これからも少しずつ
作っていきたいです。
庭の剪定も終わって、
部屋も少しずつ整ってきた。
気持ちよさそうにくつろぐ娘を見ていると、
ソファーも導入して
ほんとうによかったと思います。
こうして少しずつ、私たちの暮らしも、
春と一緒に形になっていく気がします。