Web Magazine

「見せる収納」と「隠す収納」の基本と、
部屋別の選び方を解説します。

みなさんは、収納家具はどのような基準で選ばれますか?

「考えたこともなかった。」
「なんとなく買った。」
「手軽なものを、まずは買ってみた。」

などのご意見が多いかなと思います。

ソファーやダイニングなどのインテリアの主要家具は、
たくさん調べたり、たくさんのお店に行ったりして、
慎重に選ばれる方が多いです。

半面、収納家具を選ばれる際には、必要に迫られて、
あまり深く考えずに購入される方が多いのです。

今日のマガジンでは、収納家具の大きな分類である

 ・見せる収納
 ・隠す収納

の2つについて、その違いを紐解いていこうと思います。

この記事を読めば、自分の求める収納家具がどのタイプ
で、それによって、自然とお部屋がきれいに片付きや
すくなるという良い結果につながると思います。

選ぶ前に必ず知っておきたい
「見せる収納」と「隠す収納」の違い

20230413-3.jpg

さて、さっそく「見せる収納」と「隠す収納」の違い
についてご説明していきましょう。

「見せる収納」の基本と、メリット・デメリット

rusreco43-1.jpg

まずは「見せる収納」についてです。

「見せる収納」とは、2つの意味があり、

 1.収納している中身が「見える」収納方法
 2.置いているものを「見せたい」収納方法

という意味があります。

1.収納している中身が「見える」収納方法

20220728-043.jpg

収納している中身が「見える」というのは、つまりは
「扉のないオープンタイプの収納」ということです。

分かりやすく言うと「本棚」がそれにあたります。

扉がないことによって、収納しているものを手に取り
やすく、全体を見渡しやすいのが特徴です。

中のスペースに、収納ボックスなどを入れることで、
おしゃれに小物を収納することもできます。

白い壁との対比で、木製の収納棚を用いることで、
棚自体もおしゃれな存在となります。

2.置いているものを「見せたい」収納方法

20230413-2.jpg

「見せる収納」のもうひとつの意味は「置いているも
のを見せたい」という場合の収納方法です。

お気に入りのオブジェや書籍など、お部屋の飾りとし
て見せたいものを、見せる目的を併せ持った収納方法
です。

「魅せる収納」という表現をしたりもします。

-----

見せる収納とは、

 1.収納している中身が「見える」
 2.置いているものを「見せたい」

という収納方法で、扉のないオープンな収納のことです。

211-1.jpg

オープンだからこそ手に取りやすいというメリットが
あり、また、お部屋のディスプレイとしての役割を同
時に担う収納方法のことなのです。

扉のない収納家具で、

 ・シェルフ
 ・本棚
 ・ラック
 ・カラーボックス

などが代表的なアイテムです。

見せる収納のメリット

  • 扉がなくオープンなので、収納しているものがすぐに分かる
  • ディスプレイなどによって、収納しているものがお部屋の装飾にもなる
  • 本などは日々目に入ることで、手に取るきっかけになりやすい
  • 安価に手に入る家具が多い

見せる収納のデメリット

  • 収納しているものが見えるので、お部屋が散らかって見えがち
  • 小物ひとつひとつにホコリがたまりやすく、掃除の手間が増える

「隠す収納」の基本と、メリット・デメリット

20230410-18.jpg

次に「隠す収納」についてです。

隠す収納というのは、扉が付いている家具の中にしまう
収納方法を指します。

扉があることで、中に入っているものが見えないのが
特徴で、郵便物や生活用品など散らかりやすいものた
ちを、隠しておくことで、お部屋を手軽にきれいな印
象に保つことができます。

20220906-012.jpg

扉などで中が見えない収納で、最も代表的なのは

 ・クローゼット
 ・押し入れ
 ・パントリー

などですし、家具であれば、

 ・キャビネット
 ・チェスト
 ・ドロワー

などが代表的なアイテムです。

隠す収納のメリット

  • 収納しているものが見えないので、お部屋がすっきりと見える
  • 扉などのデザイン性により、家具の美しさを楽しめる

隠す収納のデメリット

  • 中に入っているものが見えないので、探す手間が増える
  • いつも目に入らないので、本など読まないままになったりすることも

やりがちな「見せる収納」の失敗と、
手間なく美しい「隠す収納」

20230410-21.jpg

さて、ここからは多くのお客様宅を見てきた中で、
ついつい皆さんがやりがちな「見せる収納」の失敗例
と、それを回避できる「隠す収納」の成功例を、分か
りやすく解説していきます。

みんながやってしまう失敗は、収納場所として
「オープンシェルフ」を選んでしまうこと

20230406-15.jpg オープンシェルフを収納場所として使っている例

僕たちは、たくさんのお客様からインテリアのご相談
をいただき、ご自宅を拝見しています。

その中で美しくないお部屋の共通点を見つけました。

それは、

「オープン収納を選んでいるから、散らかって見える」

ということです。

20230406-44.jpg

散らかって見えるお家は、こんな風にオープン収納か
ら、カラフルないろんな生活用品が見えているのです。

カラーボックスなどの「オープン収納」は、安価なこ
とも相まって、多くのご家庭が購入されています。

ただ、そうすると、上の写真のように本や生活雑貨な
どのアイテムがバラバラと常に見える状態になってし
まいます。

様々な生活用品は、売り場で目立つ様にデザインされ
ていますので、赤・青・黄など、色もカラフル。

インテリアの中で、非常に悪目立ちしてしまうのです。

20230406-16.jpg オープンシェルフに飾りながら収納している好例

オープンシェルフの本来の使い方は、飾りながら、
きれいに「見せる」という収納方法です。

お気に入りの雑貨や本などを、美しく並べることによ
って、インテリアのアクセントになるのです。

ですから、そもそも「生活用品の収納」の為にあるの
ではなく「見せながら納める」の為のものです。

この違いを認識されている方はとても少なく、それが
ゆえにお部屋が散らかった印象になるのです。

まとめると、

 オープンシェルフ   = 「見せたいものの為の収納」
 扉付きのキャビネット = 「隠さないといけないもの為の収納」

であり、同じ「収納家具」というカテゴリーであって
も、その用途は実は、まったく異なるのです。

手間なくきれいに収納するためには
「キャビネット」などの隠す収納を。

20230406-17.jpg

ですから「生活の様々なアイテムを収納する場所」と
しての用途には、扉のついた「隠す収納」を選択する
のが、正解です。

隠す収納にするだけで、一気に片付いた印象にする事
ができます。

20230406-46.jpg

上の写真を見ても、印象の違いは、一目瞭然です。

そして、上の写真の隠す収納は、実は扉を開けると、

20230406-18.jpg

こんな感じで、オープンシェルフに入れていたものを
雑多に入れ込んだだけです。

それでも、扉を閉めてしまえば、とてもきれいに見え
ますから、それで、暮らしの中では散らかった様子は
一切見えず、お部屋は美しく見えます。

20230410-09.jpg

これが「隠す収納」の良さなのです。

とても基本的なことを書いている様ですが、実は多く
のご家庭で「見せる収納」と「隠す収納」の違いをし
っかりと認識されておらず、散らかった印象を放置し
ているのです。

【動画】センスのいらないインテリア|収納は「見せる2:隠す8の法則」を理解しましょう。

ですから「美しいお部屋」を実現するためには、必ず
「隠す収納」を選ぶことがとても大事です。

そのためにも、今回の収納家具は、ぴったりなのです。

お部屋別に「見せる収納・隠す収納」の
おすすめをご紹介します。

さて、見せる収納と、隠す収納がそれぞれどのような
特徴を持つかを解説してきました。

この章では、お家の中の代表的な部屋において、見せ
る収納と隠す収納のどちらか「向いているか」を解説
していきます。

リビングには「隠す収納」が最適

20230427-49.jpg

リビングには、隠す収納がおすすめです。

長い時間をゆったりと過ごす場所ですから、散らかった
状態だと、気持ちが落ち着きません。

また、リビングはお家の中でも広い面積を占めますの
で、こまごましたものが見えると、インテリア自体が
安っぽい印象になってしまいます。

出来る限り目に入るものを隠し、大きめのゆったりと
した収納家具を入れることにより、お部屋自体を広く
優雅に見せる効果が得られます。

20230118-9.jpg

ダイニングには「隠す収納」が最適

20230427-32.jpg

お家の中で、中心の場所にあるダイニングには、
隠す収納がおすすめです。

お部屋の中心にあるということは、必然的に日々の
生活用品が集まりがち。

郵便物や、爪切りなどの生活用品などなど、こまごま
としたものを、手に届きやすい場所に置くのが生活を
しやすいからです。

そのような生活用品がばらばらと見えない様に、隠す
収納を導入して、しまっておくことによって、雑然と
した印象を感じない様にできるからです。

20230510193814.jpg

「お気に入りのアイテムを、ダイニングにいろいろ飾りたい。」

という方には、見せる部分がついた収納家具を導入し
たり、棚上を使って見せることもできるので、そのよ
うな家具もおすすめです。

20220906-011.jpg

テレビを置くための棚として活用するのも良いですね。

寝室には「隠す収納」が最適

octa110ch-blog-img1.jpg

寝室には、隠す収納が最適です。

タオルやパジャマ、着替えなどをしまっておく場所が
必要な寝室では、「見せる」よりも「しまう」ことが
多いでしょう。

octa110ch-blog-img4.jpg

引き出しのついた、いわゆる「タンス」は洋服などを
整理していれやすいので、寝室には特におすすめです。

3段以上の引き出しが付いたものを選びましょう。

来客がある場所でもありませんので、見せることより
も、大容量の収納家具を取り入れて、しっかりと整頓
された状態を保つことで、心身ともにリラックスでき
る寝室となります。

また、寝室は来客者に見られることも少ない部屋です
ので、クローゼットでは洋服が入りきらない場合には
ハンガーの付いたラックなどを導入しても良いでしょう。

キッチンには「見せる収納」が最適

20220902-02.jpg

キッチンには、見せる収納が最適です。

食器や家電、調理器具など、忙しい日々のなかで、
すっと取り出せて、すっと戻せるという「機能性」が
キッチンでは特に重要視されます。

ですから、基本的に手の届く範囲は、扉で中が見えな
い様では、使いづらさを感じてしまいます。

ですから、キッチンは見せる収納を基本として考え、
お菓子の袋や、買い置き品など見せたくないような
ものをしまえる隠す収納部分が付いているものを選ぶ
と良いでしょう。

食器棚は基本的にオープンと、クローズの両方を兼ね
備えた設計になっているものが多いです。

20220902-03.jpg

書斎や、個人の部屋には「見せる収納」が最適

_6_247A0225.jpg

書斎や、個人の部屋には、見せる収納がおすすめです。

個人の部屋は、人にどういわれようと、自分だけの城。
個人の心の満足がもっとも重要な部屋です。

自分のお気に入りの雑貨や本、小物類などは、扉の中
にしまいこんでしまうよりも、いつも目に入る場所に
あってこそ、活きてくるものです。

ですから、プライベートな空間のお部屋には、見せる
収納を導入して、自分だけの部屋に作り上げていきましょう。

玄関には「隠す収納」が最適

20220906-014.jpg

玄関は、靴をしまうための「隠す収納」が最適です。

靴は匂いの原因にもなりますので、扉付きの収納を
配置する様にしましょう。

腰高程度の収納家具を配することで、棚上にカギを置
いたりと活用することができます。

ワンルームには「隠す収納」が最適

20230427-58.jpg

ワンルームにお住いの方には、隠す収納がおすすめです。

ワンルームは、ひとつの部屋にソファーやテーブル、
ベッドなどすべての家具が集まってきます。

見せる収納にしてしまうと、必然的に雑多な印象を
感じてしまいます。

ただでさえ、ワンルームは収納が少ないことが多く、
モノがクローゼットの外にあふれがち。

ですから、隠す収納を1つ足すことで、お部屋全体の
収納力も飛躍的に大きくすることができ、きれいな印
象を、より保ちやすくなります。

20230510174010.jpeg

ワンルームは面積が狭いため、上部の空間をうまく
活用するのも、収納力UPのポイント。

その場合も、しっかりと隠す収納を担保しつつ、上部
に抜け感のあるシェルフが付いているものを選ぶと
良いでしょう。

TPOに合わせて「見せる・隠す」収納選びを。

20230407123321.jpg

さて、今回は「見せる収納」と「隠す収納」の違いに
ついて紐解いてきました。

インテリアコーディネートをする中で、ソファーや
ダイニングなどと比べて、どうしても後回しになりが
ちな「収納家具」ですが、お部屋を美しくするうえで
とても大事だということがお分かりいただいたかと
思います。

大事なことは、

 ・見せたいものは、しっかり見せる
 ・隠したいものは、しっかり隠す

と、しっかり意識をもって、切り分けることです。

そうすることで、日々の片づけのストレスは大幅に
減りますし、美しいインテリアコーディネートを実現
することもできるでしょう。

ぜひみなさんのインテリア選びの一助になればと思います。

動画でも解説していますので、ご参考に。

みんなの保存数:17

暮らしにあったアートの選び方

バイヤーがご案内する収納選び

リビング家具特集
リセノ初の書籍出版
リセノ初の書籍出版
日々
センスのいらないインテリア
ナチュラルヴィンテージを知る
インテリアを学ぶ
インテリアを楽しむ
リセノのこと
特集
人気の連載

「収納の基本」の最新記事 4件

2024年3月08日(金)
みんなのエッセイ

【整理収納のヒント手帖】「部分的」ミニマリストという考え方

「減らすもの」と「減らさないもの」の切り分けについて、考え方と具体例をご紹介します。

maho 13
2024年2月07日(水)
収納の基本

一人暮らしにおすすめの収納棚は? お部屋の広さ別の選び方をご紹介

一人暮らしのコンパクトなお部屋にも置ける「正しい収納棚の選び方」を知って、インテリアと整理を両立したお部屋を目指しましょう。

福岡店 濱田 10
2024年2月16日(金)
みんなのエッセイ

【整理収納のヒント手帖】省スペースでも大丈夫。キッチン収納のアイデア5選

北欧式整理収納プランナーのmahoさんが自宅で実践している「キッチン収納」アイデアをご紹介します。

maho 9
2024年3月29日(金)
みんなのエッセイ

【整理収納のヒント手帖】ストックしておくと便利な「収納アイテム」を3つご紹介します。

余分に持っておいてもストレスがなく便利な収納グッズは、とても頼りになる存在です。

maho 4

「収納の基本」の人気記事 4件

2018年3月20日(火)
収納の基本

圧迫感の心配なし!背の高い家具を上手に取り入れる、2つのポイントとは?

背の高い家具を置いても、不思議とスッキリ!なお部屋をつくるコツをご紹介します。

お客様係 山崎 323
2020年1月31日(金)
収納の基本

知ってたら得する、みんなの「 かご 」の使い方

実際に、お家で活用してる収納術。東京店スタッフ全員に聞いてみました。

編集部 江上 199
2019年4月19日(金)
インテリアを学ぶ

たったこれだけ!見せる収納を作る、3つのコツ「基本編」

意識するだけで、グッとまとまりやすい空間に早変わり。見せる収納を楽しむための、簡単な技をご紹介します。

編集部 江上 195
2020年5月08日(金)
ディスプレイの基本

見せる収納を作るコツ。ちょうどいいバランスは?

見せる部分と、実用性。メリハリをつけることがポイントです!

編集部 江上 83

インテリアを学ぶ、楽しむ、好きになる。
『Re:CENO Mag』