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「見せる収納」と「隠す収納」の基本と、
部屋別の選び方を解説します。

みなさんは、収納家具はどのような基準で選ばれますか?

「考えたこともなかった。」
「なんとなく買った。」
「手軽なものを、まずは買ってみた。」

などのご意見が多いかなと思います。

ソファーやダイニングなどのインテリアの主要家具は、
たくさん調べたり、たくさんのお店に行ったりして、
慎重に選ばれる方が多いです。

半面、収納家具を選ばれる際には、必要に迫られて、
あまり深く考えずに購入される方が多いのです。

今日のマガジンでは、収納家具の大きな分類である

 ・見せる収納
 ・隠す収納

の2つについて、その違いを紐解いていこうと思います。

この記事を読めば、自分の求める収納家具がどのタイプ
で、それによって、自然とお部屋がきれいに片付きや
すくなるという良い結果につながると思います。

選ぶ前に必ず知っておきたい
「見せる収納」と「隠す収納」の違い

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さて、さっそく「見せる収納」と「隠す収納」の違い
についてご説明していきましょう。

「見せる収納」の基本と、メリット・デメリット

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まずは「見せる収納」についてです。

「見せる収納」とは、2つの意味があり、

 1.収納している中身が「見える」収納方法
 2.置いているものを「見せたい」収納方法

という意味があります。

1.収納している中身が「見える」収納方法

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収納している中身が「見える」というのは、つまりは
「扉のないオープンタイプの収納」ということです。

分かりやすく言うと「本棚」がそれにあたります。

扉がないことによって、収納しているものを手に取り
やすく、全体を見渡しやすいのが特徴です。

中のスペースに、収納ボックスなどを入れることで、
おしゃれに小物を収納することもできます。

白い壁との対比で、木製の収納棚を用いることで、
棚自体もおしゃれな存在となります。

2.置いているものを「見せたい」収納方法

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「見せる収納」のもうひとつの意味は「置いているも
のを見せたい」という場合の収納方法です。

お気に入りのオブジェや書籍など、お部屋の飾りとし
て見せたいものを、見せる目的を併せ持った収納方法
です。

「魅せる収納」という表現をしたりもします。

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見せる収納とは、

 1.収納している中身が「見える」
 2.置いているものを「見せたい」

という収納方法で、扉のないオープンな収納のことです。

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オープンだからこそ手に取りやすいというメリットが
あり、また、お部屋のディスプレイとしての役割を同
時に担う収納方法のことなのです。

扉のない収納家具で、

 ・シェルフ
 ・本棚
 ・ラック
 ・カラーボックス

などが代表的なアイテムです。

見せる収納のメリット

  • 扉がなくオープンなので、収納しているものがすぐに分かる
  • ディスプレイなどによって、収納しているものがお部屋の装飾にもなる
  • 本などは日々目に入ることで、手に取るきっかけになりやすい
  • 安価に手に入る家具が多い

見せる収納のデメリット

  • 収納しているものが見えるので、お部屋が散らかって見えがち
  • 小物ひとつひとつにホコリがたまりやすく、掃除の手間が増える

「隠す収納」の基本と、メリット・デメリット

20230410-18.jpg

次に「隠す収納」についてです。

隠す収納というのは、扉が付いている家具の中にしまう
収納方法を指します。

扉があることで、中に入っているものが見えないのが
特徴で、郵便物や生活用品など散らかりやすいものた
ちを、隠しておくことで、お部屋を手軽にきれいな印
象に保つことができます。

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扉などで中が見えない収納で、最も代表的なのは

 ・クローゼット
 ・押し入れ
 ・パントリー

などですし、家具であれば、

 ・キャビネット
 ・チェスト
 ・ドロワー

などが代表的なアイテムです。

隠す収納のメリット

  • 収納しているものが見えないので、お部屋がすっきりと見える
  • 扉などのデザイン性により、家具の美しさを楽しめる

隠す収納のデメリット

  • 中に入っているものが見えないので、探す手間が増える
  • いつも目に入らないので、本など読まないままになったりすることも

やりがちな「見せる収納」の失敗と、
手間なく美しい「隠す収納」

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さて、ここからは多くのお客様宅を見てきた中で、
ついつい皆さんがやりがちな「見せる収納」の失敗例
と、それを回避できる「隠す収納」の成功例を、分か
りやすく解説していきます。

みんながやってしまう失敗は、収納場所として
「オープンシェルフ」を選んでしまうこと

20230406-15.jpg オープンシェルフを収納場所として使っている例

僕たちは、たくさんのお客様からインテリアのご相談
をいただき、ご自宅を拝見しています。

その中で美しくないお部屋の共通点を見つけました。

それは、

「オープン収納を選んでいるから、散らかって見える」

ということです。

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散らかって見えるお家は、こんな風にオープン収納か
ら、カラフルないろんな生活用品が見えているのです。

カラーボックスなどの「オープン収納」は、安価なこ
とも相まって、多くのご家庭が購入されています。

ただ、そうすると、上の写真のように本や生活雑貨な
どのアイテムがバラバラと常に見える状態になってし
まいます。

様々な生活用品は、売り場で目立つ様にデザインされ
ていますので、赤・青・黄など、色もカラフル。

インテリアの中で、非常に悪目立ちしてしまうのです。

20230406-16.jpg オープンシェルフに飾りながら収納している好例

オープンシェルフの本来の使い方は、飾りながら、
きれいに「見せる」という収納方法です。

お気に入りの雑貨や本などを、美しく並べることによ
って、インテリアのアクセントになるのです。

ですから、そもそも「生活用品の収納」の為にあるの
ではなく「見せながら納める」の為のものです。

この違いを認識されている方はとても少なく、それが
ゆえにお部屋が散らかった印象になるのです。

まとめると、

 オープンシェルフ   = 「見せたいものの為の収納」
 扉付きのキャビネット = 「隠さないといけないもの為の収納」

であり、同じ「収納家具」というカテゴリーであって
も、その用途は実は、まったく異なるのです。

手間なくきれいに収納するためには
「キャビネット」などの隠す収納を。

20230406-17.jpg

ですから「生活の様々なアイテムを収納する場所」と
しての用途には、扉のついた「隠す収納」を選択する
のが、正解です。

隠す収納にするだけで、一気に片付いた印象にする事
ができます。

20230406-46.jpg

上の写真を見ても、印象の違いは、一目瞭然です。

そして、上の写真の隠す収納は、実は扉を開けると、

20230406-18.jpg

こんな感じで、オープンシェルフに入れていたものを
雑多に入れ込んだだけです。

それでも、扉を閉めてしまえば、とてもきれいに見え
ますから、それで、暮らしの中では散らかった様子は
一切見えず、お部屋は美しく見えます。

20230410-09.jpg

これが「隠す収納」の良さなのです。

とても基本的なことを書いている様ですが、実は多く
のご家庭で「見せる収納」と「隠す収納」の違いをし
っかりと認識されておらず、散らかった印象を放置し
ているのです。

【動画】センスのいらないインテリア|収納は「見せる2:隠す8の法則」を理解しましょう。

ですから「美しいお部屋」を実現するためには、必ず
「隠す収納」を選ぶことがとても大事です。

そのためにも、今回の収納家具は、ぴったりなのです。

お部屋別に「見せる収納・隠す収納」の
おすすめをご紹介します。

さて、見せる収納と、隠す収納がそれぞれどのような
特徴を持つかを解説してきました。

この章では、お家の中の代表的な部屋において、見せ
る収納と隠す収納のどちらか「向いているか」を解説
していきます。

リビングには「隠す収納」が最適

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リビングには、隠す収納がおすすめです。

長い時間をゆったりと過ごす場所ですから、散らかった
状態だと、気持ちが落ち着きません。

また、リビングはお家の中でも広い面積を占めますの
で、こまごましたものが見えると、インテリア自体が
安っぽい印象になってしまいます。

出来る限り目に入るものを隠し、大きめのゆったりと
した収納家具を入れることにより、お部屋自体を広く
優雅に見せる効果が得られます。

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ダイニングには「隠す収納」が最適

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お家の中で、中心の場所にあるダイニングには、
隠す収納がおすすめです。

お部屋の中心にあるということは、必然的に日々の
生活用品が集まりがち。

郵便物や、爪切りなどの生活用品などなど、こまごま
としたものを、手に届きやすい場所に置くのが生活を
しやすいからです。

そのような生活用品がばらばらと見えない様に、隠す
収納を導入して、しまっておくことによって、雑然と
した印象を感じない様にできるからです。

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「お気に入りのアイテムを、ダイニングにいろいろ飾りたい。」

という方には、見せる部分がついた収納家具を導入し
たり、棚上を使って見せることもできるので、そのよ
うな家具もおすすめです。

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テレビを置くための棚として活用するのも良いですね。

寝室には「隠す収納」が最適

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寝室には、隠す収納が最適です。

タオルやパジャマ、着替えなどをしまっておく場所が
必要な寝室では、「見せる」よりも「しまう」ことが
多いでしょう。

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引き出しのついた、いわゆる「タンス」は洋服などを
整理していれやすいので、寝室には特におすすめです。

3段以上の引き出しが付いたものを選びましょう。

来客がある場所でもありませんので、見せることより
も、大容量の収納家具を取り入れて、しっかりと整頓
された状態を保つことで、心身ともにリラックスでき
る寝室となります。

また、寝室は来客者に見られることも少ない部屋です
ので、クローゼットでは洋服が入りきらない場合には
ハンガーの付いたラックなどを導入しても良いでしょう。

キッチンには「見せる収納」が最適

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キッチンには、見せる収納が最適です。

食器や家電、調理器具など、忙しい日々のなかで、
すっと取り出せて、すっと戻せるという「機能性」が
キッチンでは特に重要視されます。

ですから、基本的に手の届く範囲は、扉で中が見えな
い様では、使いづらさを感じてしまいます。

ですから、キッチンは見せる収納を基本として考え、
お菓子の袋や、買い置き品など見せたくないような
ものをしまえる隠す収納部分が付いているものを選ぶ
と良いでしょう。

食器棚は基本的にオープンと、クローズの両方を兼ね
備えた設計になっているものが多いです。

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書斎や、個人の部屋には「見せる収納」が最適

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書斎や、個人の部屋には、見せる収納がおすすめです。

個人の部屋は、人にどういわれようと、自分だけの城。
個人の心の満足がもっとも重要な部屋です。

自分のお気に入りの雑貨や本、小物類などは、扉の中
にしまいこんでしまうよりも、いつも目に入る場所に
あってこそ、活きてくるものです。

ですから、プライベートな空間のお部屋には、見せる
収納を導入して、自分だけの部屋に作り上げていきましょう。

玄関には「隠す収納」が最適

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玄関は、靴をしまうための「隠す収納」が最適です。

靴は匂いの原因にもなりますので、扉付きの収納を
配置する様にしましょう。

腰高程度の収納家具を配することで、棚上にカギを置
いたりと活用することができます。

ワンルームには「隠す収納」が最適

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ワンルームにお住いの方には、隠す収納がおすすめです。

ワンルームは、ひとつの部屋にソファーやテーブル、
ベッドなどすべての家具が集まってきます。

見せる収納にしてしまうと、必然的に雑多な印象を
感じてしまいます。

ただでさえ、ワンルームは収納が少ないことが多く、
モノがクローゼットの外にあふれがち。

ですから、隠す収納を1つ足すことで、お部屋全体の
収納力も飛躍的に大きくすることができ、きれいな印
象を、より保ちやすくなります。

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ワンルームは面積が狭いため、上部の空間をうまく
活用するのも、収納力UPのポイント。

その場合も、しっかりと隠す収納を担保しつつ、上部
に抜け感のあるシェルフが付いているものを選ぶと
良いでしょう。

TPOに合わせて「見せる・隠す」収納選びを。

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さて、今回は「見せる収納」と「隠す収納」の違いに
ついて紐解いてきました。

インテリアコーディネートをする中で、ソファーや
ダイニングなどと比べて、どうしても後回しになりが
ちな「収納家具」ですが、お部屋を美しくするうえで
とても大事だということがお分かりいただいたかと
思います。

大事なことは、

 ・見せたいものは、しっかり見せる
 ・隠したいものは、しっかり隠す

と、しっかり意識をもって、切り分けることです。

そうすることで、日々の片づけのストレスは大幅に
減りますし、美しいインテリアコーディネートを実現
することもできるでしょう。

ぜひみなさんのインテリア選びの一助になればと思います。

動画でも解説していますので、ご参考に。

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