神奈川県　I様 邸

コーディネート概要

ワークスペースと、くつろぎスペース、両方の実現を優先し、アイテムのサイズ・仕様にこだわってコーディネートいたしました。

お仕事の合間には、ホッとおくつろぎいただける空間となるよう、全体を落ち着いたナチュラルヴィンテージテイストにまとめています。

レイアウト

「デスクではお仕事の時間」「ダイニングではくつろぐ時間」と、暮らしにメリハリが生まれるレイアウトです。

せっかくお仕事用のチェアーをお持ちのため、レイアウトを工夫して、ぜひデスクの設置をご検討いただければと思います。

通路となる部分には、いずれも移動に必要とされる【 幅60cm 】以上を確保し、家事やお仕事、身支度の際にストレスが無いよう配慮いたしました。

今回の間取りでは、入口側から、ワークスペース、ダイニングスペース、寝室の順でご利用いただくのがお勧めです。

ワークスペース・ダイニングスペースの間の柱が、緩やかに空間を仕切り、お仕事中にはダイニングや寝室が目に入らず集中いただけます。

ダイニングスペースには「ソファーダイニング」を採用いたしました。

お食事後はそのままTVを見たり、本を読んだり、心地よくおくつろぎいただく様子をイメージしています。

奥のお部屋は寝室として、お持ちのシングルベッドをレイアウトいたしました。

ベッド脇には85cm程度ゆとりがあり、サイドテーブル・観葉植物・間接照明等を設置いただくスペースとして最適です。

リビング側からクローゼット、ベランダへ移動する動線も太く確保でき、過ごしやすいレイアウトと存じます。

ON・OFFの切り替えを支える、アイテム選びを。

一部屋の中で、お仕事する ⇔ くつろぐ のスイッチを、上手く切り替えられるよう、アイテムのサイズや仕様を工夫しています。

はじめに、お持ちのチェアーに合わせるデスクとして【 コンソールテーブル WIRY 】をお勧めいたします。

「幅80cm × 奥行き40cm × 天板高68cm」のWIRYは、ノートPCでの作業を、過不足なく行っていただけます。

▼ 幅・奥行をどう選ぶ？PC作業がはかどる、デスクの選び方とは。

ドアに近い位置への設置となりますが、デスクの奥行きをコンパクトにすることで、お部屋を出入りする動線にも、最大限配慮いたしました。

見た目としても、細くスタイリッシュなアイアンの脚部が、入り口における圧迫感を軽減してくれます。

ダイニング・ワークスペースの両立を優先しますと、お勧めは上記WIRYとなりますが、チェアーのサイズ・お仕事のボリュームによっては、コンパクトに感じられるかもしれません。

お手元のチェアにお掛けいただきながら、デスクの設置をイメージいただき、ご不安な点がございましたらお気軽にご相談くださいませ。

チェアーをお部屋に馴染ませる工夫につきましては、後ほどご紹介させていただきます。

続いてダイニングについて、こちらはデスクと同じシリーズの【 リビングダイニングテーブル WIRY 】【 カウチソファー WIRY （オリーブ：クリンプ）】をセレクトいたしました。

一般的にお食事に必要なスペースの目安は、1人あたり「60cm×40cm」と言われています。

「幅115cm × 奥行き80cm 」のダイニングテーブルWIRYは、上記目安と比較しても4倍程度広く、大人2～4人でお使いいただけるほど、スペースにゆとりがございます。

PC作業から開放された際は、とにかく広々とお食事を取って、スマートフォンや本、雑誌を広げて、リラックスタイムをお過ごしいただければと思います。

また、広い天板は汎用性が高く、暮らしの中の様々なシーンで活躍します。

先にご案内の通り、基本的にはデスクでのお仕事がお勧めですが、業務を進める中で、ふと集中力が途切れる瞬間もあるかと思います。

そんな時は、ノートPCをダイニングに移動して、コーヒーを飲みながら、一息入れて集中力を高める...という使い方も可能です。

天板下の棚板に、テーブルまわりで使うリモコン類、ティッシュなどを収納しておくと、天板上がいつでもスッキリとして、気持ちよくお使いいただけると存じます。

カウチソファー WIRYにつきましては、スタイリッシュな見た目と、お食事の際に姿勢を保てるような、程よい固さ・弾力のある座り心地が魅力です。

肘掛けが付属した「カウチ」タイプをお選びいただきますと、肘掛けに背中をあずけながら、ソファーの上で足を伸ばしてくつろぐことも可能です。

姿勢の自由度が上がるという意味でも、OFFの時間をよりお楽しみいただけると存じます。

ダイニングの正面と、キッチンそばの壁面には、収納兼TVボードとして【 ユニットシェルフ R.U.S 】をセレクトいたしました。

WIRYと相性のよいRUSは、木製パーツを自由に組み替えることができ、ご用途に合わせてフレキシブルに使える収納です。

今回のリビングにおいては、24インチのTVをソファーからご覧になる際、5cm刻みで棚板をちょうどよい高さにご調節いただけます。

お選びいただくパーツにより、見せる・隠すを使い分けることができますため、お仕事の書類やリビングで読みたい雑誌、キッチン雑貨など、お持ちのアイテムをスッキリと集約・収納くださいませ。

「ミッドブラウンカラー」と「天然素材」の質感で作る、ナチュラルヴィンテージ空間

ナチュラルヴィンテージな空間をつくる際は、木製家具をお部屋の内装と馴染ませること、天然素材のナチュラル・上質な質感を、豊富に取り入れることを大切にしています。

今回のお部屋では、床や建具がナチュラルカラー、キッチンがダークブラウンで、やや色のメリハリが強い印象にお見受けしました。

設置する家具を、中間色の「ミッドブラウン」にて統一することで、内装とキッチンの色差を中和し、空間全体に統一感を感じられ、落ち着いた印象になるよう意識しています。

続いて天然素材の質感について、先にご紹介したWIRY・RUSの天板には、いずれも節のあるオーク材を使用しています。

1点ずつ木目に個性があり、天然木の自然な風合いが、お部屋に上質さをプラスしてくれます。

その他、天然素材の質感を加えたいアイテムとして、面積の大きなカーテンは、リネン100%の【 Mar 】を。

ラグマットには、シャギー・凸凹・フリンジなど、コットンの多彩な表情を楽しめる【 POP CORN STRIPE RUG 】を。

クッションには、ウールとコットンを織り合わせた質感が魅力の【 WOOLEN 】をセレクトしています。

落ち着いた木製家具に、これらのファブリックアイテムの「ざらざら」「でこぼこ」とした質感が加わることで、お部屋がのっぺり・単一な印象にならず、表情豊かになります。

さらに、テーブルの脚・シェルフのフレーム・照明にはブラックのアイアンを選び、空間を引き締めるアクセントにいたしました。

ブラックのアイテムを、お部屋の高い位置・中間・低い位置に、散りばめて配置することで、レピテーションと呼ばれる、繰り返しの効果が生まれます。

チェアーのブラックだけが目立ちすぎる...という心配なく、お部屋に馴染ませることが可能です。

最後に、リラックス効果を高める工夫として、照明の多灯づかいをお勧めします。

天井照明1灯のみで空間を照らす場合、天井から均一な光が広がり、夜の時間はどうしても、のっぺりとした印象になります。

1灯ずつの光の量は少なくても、天井照明 + フロアライト + デスクライト の3灯を取り入れることで、多方向から光が重なり合い、空間に温かみや、奥行きを感じられます。

詳しいテクニックは、こちらのマガジンにてご紹介しておりますので、よろしければご参考くださいませ。

▼ 居心地のいいお家は「照明」がつくる。具体的なテクニックを3つご紹介します。

私自身もリモートワークをする中で感じていることですが、多灯照明は眩しさによるストレスが少なく、PC作業で疲れが溜まった両目にも、優しい空間になります。

お仕事の疲労が蓄積する夕方～夜の時間は、ぜひ多灯照明の柔らかい光に包まれながらリラックスいただき、毎日を元気にお過ごしいただく活力を、養っていただければ嬉しいです。

担当：お客様係　山崎