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ラタン収納家具「R.U.S Rattan cabinet」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

こんにちは。ヤマモトです。

人気のオリジナルユニットシェルフ「R.U.S」に
新しい組み合わせパーツを追加します。

新パーツ「ラタンキャビネット」は、大容量の収納力
を持ち、見た目にも安定感があり、水や汚れにも強く
したことで、キッチンにも最適な仕様になりました。

今回は、この新パーツ「ラタンキャビネット」につい
て、企画経緯とコンセプト設計を紐解いていこうと
思います。

R.U.Sに「大容量収納タイプ」が仲間入り。
下置き仕様で、安定性も抜群です。

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ユニットシェルフ「R.U.S」は、2017年の発売から
5年以上が経つリセノを代表する製品です。

「ユニットシェルフ R.U.S」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

現在(2022年12月)時点で、累計出荷数30,000セット
を突破し、たくさんのお客様宅で活躍してくれています。

R.U.Sシリーズは、棚とフレームを自由に組み合わせる
ことで、お部屋やTPOに合わせて、使い方を可変させ
られるのが魅力です。

最近では、コロナの状況を受けて、

「もともとは収納棚として使っていたけど、リモート
 ワークにあたって、今はデスクとして使っています。」

なんてお声もたくさんいただいています。

20220902-6.jpg

そんな風に、お家のいろんな場所や、状況に応じて、
使い方を変化させられる事で人気の「R.U.S」ですが
時々、こんなお声をいただきます。

「線の細いアイアンが気に入っているけれど、小さい
 子供がいるから、倒れてしまわないか不安です。」

というお声です。

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確かにR.U.Sの骨組みとなるアイアンは、繊細さを訴求
するために、出来る限り細く設計しました。

もちろん、脚が細いことによる転倒の危険が無い事は
確認済ですし、ご不安な方に向けて、転倒防止フック
もお付けしています。

カスタマーサポートや、店頭にてご相談いただく際に
も、そのように転倒には問題がないことをお伝えして
いるのですが、お客様曰く

「分かってはいるけれど、子供が小さいので、
 どうしても不安な気がしてしまう。」

とのことでした。

20220902-03.jpg

この相談を受けて「なるほど。」と思いました。

「大丈夫」と頭では分かってはいるけれど、小さなお
子様がいらっしゃるご家庭では、見た目から来る不安
を感じてしまうもので、それは理屈じゃないんだと、
理解できました。

そこから、どのようにこの「心理的不安感」を払拭し
ていただけるかを考えはじめたのです。

20220902-04.jpg

華奢なアイアンを太くすることはできますが、それで
は、せっかくの美しい意匠性が損なわれてしまいます。

転倒防止パーツをさらに強化することも考えましたが、
それも、RUSが本来持っている「賃貸でも使える」
というコンセプトを崩してしまいます。

そんな中、もうひとつの特徴的なお声をいただきました。

「キッチン収納として使っているけれど、食器や用品
 が増えてきたから、もっとたくさん収納できる様な
 パーツも発売してほしい。」

「キッチンで使っているんだけど、ポットの水が垂れ
 たままにしてしまうと、塗装が剝げてしまう。」

というお声です。

20220908-04.jpg

これらの「不」も同時に届いていたことによって、
良い答えが閃きました。

「そうか! じゃあ、大容量でたくさん収納できる様に
 キャビネットを作って、それを土台として、R.U.S
 を支えてもらう役割を担ってもらおう。」

「あと、水にも強くするために、塗装も強化しよう!」

この様に「心理的な不」と「実質的な不」の2つを同時
に解消する製品を作ることで、より多くのお客様に
喜んでいただこうと、新たな企画が始まったのでした。

キッチンに「ナチュラルヴィンテージ」を。
「ラタン扉」で自然素材の良さを感じられます。

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このような経緯でスタートしたR.U.Sの新パーツ企画。

お客様のお声をヒントに

「床に直置きすることで、見た目にも安定感を感じる
 ことができ、大容量の収納も実現するキッチンにも
 使えるキャビネット」

というコンセプトができました。

そして、どのような収納が良いかを考える中で、
いくつかの試作品を作りました。

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オーク材の木目を活かした「引き出し」を配した
ドロワーキャビネットや、

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炊飯器などの蒸気物に便利な「スライド棚」が付いた
キャビネットや、

20221129-8.jpg

引き出しと、扉を組み合わせた収納など、さまざまな
タイプを試作しました。

20220906-005.jpg

その中で、こちらも試作として作っていた「ラタン扉」
の収納が、とても素敵に思えました。

ナチュラルヴィンテージスタイルは、自然素材を
お部屋の「アクセントアイテム」として取り入れる
ことで、お部屋に「味わい」をプラスします。

20220728-046.jpg

これまでも、オープン収納に「自然素材の味わい」を
加えるためにラタンを取り入れた収納を作ったり、

20220616-001.jpg

サイドテーブルにラタンを取り入れたり、

20220627-002.jpg

ナイトテーブルにラタンを取り入れたりと、様々な
オリジナルプロダクトに自然素材の「ラタン」を
配してきました。

ラタンが入ることで、お部屋に「自然素材の味わい」
をプラスすることができ、上品・上質なインテリアに
仕上げることができるからです。

その流れで

「キッチンにもラタンを使った収納とかがあると、
 素敵じゃないかな。」

と、なんとなく思っていました。

ちょうどその頃、本屋さんでインテリアコーナーの
本を探していた時に、一冊の本に目が留まりました。

20221129-7.jpg

そこに映っていた自然素材を使った収納が、とても
美しかったのです。

「なんて上質で、上品で、味わい深いんだろう。
 やっぱり扉に自然素材が入っていると素敵だ。」

と感じた僕は、ラタンを貼った扉をもつ収納パーツを
作ることを決めたのです。

20220908-15.jpg

ちなみに余談ですが、前述の試作品である

 ・引き出しキャビネット
 ・スライド式キャビネット
 ・引き出し+扉キャビネット

についても、製品化すべく試作を重ねていますので、
来春くらいにはご覧いただけるかなと思っています。

今回のラタンキャビネットと、他のキャビネットを
組み合わせることで、さらに利便性が高まると思います。

「ウレタン塗装」で、汚れや水にも強い。
キッチンでも安心してお使いいただけます。

20220908-05.jpg

さて、意匠デザインは決まりました。

次に「キッチンで使いやすい様、水に強く。」という
課題についての解決です。

これについては、勝算がありました。

リセノのたくさんの製品開発の中で「ウレタン塗装」が
水に強いことは、しっかりと分かっていました。

以前は「テカテカしたのが嫌だ」という理由で、長い
間ウレタン塗装を多用するのは避けてきていましたが、
今は工場との連携で「艶消し/導管開き」というマット
な仕上がりのウレタン塗装方法を、僕たちは使えます。

この塗装を使うことで、水に強いR.U.Sを作ろうと
考えたのです。

20220908-04.jpg

さっそく試作をしてみたところ、ばっちりと水をはじ
いてくれ、これによりキッチン周りでも、気兼ねなく
使えるR.U.Sが完成したのです。

気になる「てかり」も、従来品と見分けがつかない
ほどのマットな仕上がりです。

20221129-9.jpg

ちなみに完成した「ラタンキャビネット」はとても
美しく、リセノの新オフィスのキッチンにも採用しました。

休憩室に大きなキッチンを作ったのですが、そこに
ラタンキャビネットを並べた姿は、壮観です。

20221129-3.jpg

このキッチンは、2カ月に一度、みんなでお昼ご飯を
食べるという「社食」のために作りました。

先日、第1回を開催したのですが、そのときにも
とても美しく、安定感のある使い心地でした。

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社員50名以上の食器を収納していますが、使い勝手も
よく、収納した姿も美しいです。

R.U.Sの組みあわせパーツではありますが、
「単体」でもお使いいただけます。

20221129-1.jpg

さきほどのリセノのオフィス写真でもお分かりの通り
この「ラタンキャビネット」は、アイアンフレーム
無しの単体でもお使いいただけます。

床置きの自立式ですので、アイアンフレームが無くて
も良いのです。

高さ90cmの収納として、単体でも美しいです。

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また、R.U.Sシリーズと組み合わせて使うことで、
パーツと自由に組み合わせて、最適な大型収納として
使うことができます。

20221212192048.jpg

アイアンフレームと合わせて使う際には、専用の補強
パーツを合わせてご利用いただきます。

この補強パーツを使うことで、ラタンキャビネットと
アイアンを一体化させて、安全にお使いいただけます。

キッチン以外にも、いろんなシーンで。
リビングや、ダイニング、玄関にも。

さて、この様に「キッチンでの不」を起点として作り
上げたラタンキャビネットですが、キッチン以外の
場所でも使いたくなるデザインに仕上がりました。

キッチン以外の使用例もご紹介しておきます。

ダイニング

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スペースに合わせて、他パーツと組みあわせながらの
「サイドボード」としての利用も、おすすめです。

お部屋の中の「フォーカルポイント」としても、ダイ
ニング横のサイドボードがあるとお部屋が華やぎます。

アートをあしらったり、照明を置いたり、ディスプレ
イをしたりと、ダイニング横のサイドボードはお部屋
を素敵に見せるのに、大きな効果を発揮してくれます。

【動画】センスのいらないインテリア|「フォーカルポイント」を学びましょう。

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ダイニングにテレビを置きたいという方も多いと思い
ますので、小型のテレビを置くための場所としても、
ちょうど良いと思います。

リビング

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リビングの収納としても、窓際などに2台並べたりする
ことで、とてもきれいな収納になります。

水にも強いですから、植物を置いたり、花瓶に花を
活けたりと、天板上もいろいろと楽しめそうですね。

玄関

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玄関用の収納としても、使えそうです。

中の靴をしっかりと隠しながら、通気性の良いラタン
ですから、匂いの対策にもなりそうです。

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---

こんな風に、お部屋のいろんな場所にフィットするの
が、R.U.Sシリーズの最大の特徴です。

引っ越しの際や、模様替えの際にも、いろんな場所で
使えるので、捨てずに、長くお使いいただけると思います。

「ナチュラル」と「ミッドブラウン」の
2カラーを発売します。

20220908-13.jpg

ちなみにカラー展開につきましては、R.U.Sの他パーツ
と同様に、ナチュラル色と、ミッドブラウン色の2色を
発売します。

20220906-016.jpg

ミッドブラウンは、ナチュラルと比べて、ヴィンテー
ジ感が強いイメージです。

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ナチュラルヴィンテージのお部屋作りの中でも、
濃いめの「ヴィンテージ寄り」がお好みの方にぜひ
お迎えいただきたいなと思います。

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ナチュラルは、ナチュラルヴィンテージのお部屋作り
の中でも、北欧寄りのさわやかなお部屋作りを目指す
方に、ぜひお選びいただければと思います。

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こだわりを詰め込んだ「R.U.S ラタンキャビネット」
2022年12月9日より発売します。

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というわけで、新たに発売する「ラタンキャビネット」
の企画経緯とコンセプト設計を紐解きました。

R.U.Sの組み合わせとして、使い勝手と安定感が良く、
見た目も上質です。また、単品としても様々な場所に
フィットしてくれると思います。

弊社のオフィスでも採用したように、複数を並べると
さらに素敵ですし、造作のキッチンよりもかなり格安
で作れると思いますので、リノベーションや新築の際
にも、ぜひ。

京都・東京・福岡の店舗にもすでに導入済ですので、
ぜひお店で実物をご覧いただければと思います。

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