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フェザーソファ「AGRA」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

こんにちは。ヤマモトです。

Re:CENO productから、新作ソファをリリースします。
folkソファ以来、実に2年半ぶりの新作ソファです。

リセノのオリジナルソファは過去に2シリーズを発表し、
2015年にNOANA、2017年にfolkとそれぞれ特徴的な
ソファを製作し、多くのお客様にご支持をいただいて
います。

そして今回のソファは、両者の製作で学んだノウハウを
掛け合わせた集大成のような「過ごし心地」を叶えた
ソファです。

「過ごし心地」と表現しているのは「座り心地」と
ともに「もたれ心地」や「姿勢」「過ごし方」にまで
踏み込んだ設計をしているからです。

本日のマガジンでは、この最高の「過ごし心地」を
もつソファの企画経緯とコンセプト設計を紐解いて
いこうと思います。

やっぱり床に座りたくなる人へ
「あぐらをかける」ソファを作りました。

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和室がメインであった昭和の時代から、洋室がメイン
の家づくりになった現代では「リビングが家の中心」
であり、また「リビングの中心はソファ」です。

ソファはサイズが大きく、過ごす時間も長いので、
見た目的にも生活的にも、暮らしの中心的な存在です。

ダイニングで食事を終えた後は、快適なソファに
座ったり寝転んだりして、ゆっくりとオフタイムを
過ごすのは癒しの時間ですよね。

そんな「リビングでソファに座って過ごす」が当たり
前の時代ですが、意外と「床に座りたい時がある」と
いう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

僕自身がまさにそうで、もともと子供の頃は床に座って
の生活だったので、今でも、ついついソファを
背もたれにして、床に座ったりしちゃいます。

床に座って、あぐらをかいて、TVゲームして...という
のが、なんだかとっても落ち着くんですよね。

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ただ、いつも床に座っているのも、あれですよね。
見た目的にも、衛生的にもよろしくありません。

というわけで、そんな自身の経験をもとに設計をした
のが、今回発売する「AGRA(あぐら)ソファ」です。

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100cmという贅沢な奥行きのほとんどを座面にする事
で、ソファの上であぐらをかけるほど、広々とした
奥行きを確保できる様に設計しました。

また、背もたれもクッションを複数並べるスタイルに
して、体をクッションにうずめる様にもたれることが
できます。

ソファ全高も低くしていて、まるで床に座っている
ような心地を表現するソファに仕上がりました。

もちろん「男性があぐらをかける」ほど奥行きが豊か
という設計ですので、女性ならお姉さん座りでさらに
余裕がありますし、子供ならソファにおもちゃや絵本
を広げて遊べます。

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〈包まれるような過ごし心地〉の秘密(1)
フェザーをたっぷりと詰め込んだ「特大座クッション」

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さて、あぐらをかけるほどの贅沢な座面広さが大きな
特徴のひとつですが、それだけではありません。

広々とした座面を実現する過程で生まれた
「まるで包み込まれるような心地」も大きな特徴です。

座クッションは左右に2つ並んでいて、1つあたりが
90cm×98cmと特大サイズです。

比重の異なる2種類のウレタンを贅沢に使用し、さらに
上下からフェザーで挟み込んでいます。上下から挟んで
いるのは、ひっくり返しても使える様にです。

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90cm×98cmと大きなサイズなので、座った時に体の
形に合わせて、クッション内のフェザーや中の空気が
外に逃げる余地があります。

この余地により、耐圧に合わせてクッションが変形し、
体を優しく受け止めてくれるので、柔らかく包み込む
ような座り心地を実現しています。

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ちなみに、小さなサイズの座クッションの場合は、
フェザーや空気の逃げ場がないので、比較的硬めの
座り心地にすることができます。

NOANAソファは、まさにその仕様なので、フェザー
ながらもコシのある硬めの座り心地です。

このあたりはお好みに合わせて、お選びいただければ
と思います。(ぜひ東京・京都店に足をお運びください!)

〈包まれるような過ごし心地〉の秘密(2)
反発と柔らかさが体を支える「背クッション」

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座クッションにより、快適な座り心地を実現しています
が、続いては背クッションのこだわりのご紹介です。

背クッションは、60cm×60cmサイズのクッションを
5つ標準装備して、ソファの背もたれにしています。

中身は、フェザーとシリコンフィルの混合仕様。

シリコンフィルとは、柔らかさと弾力性を持った
化学繊維で、復元性に優れています。

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フェザーは天然素材のため、柔らかさはありますが、
その分フェザーだけでは、比較的「くったり」として
コシが出ず、クッションのボリュームが維持できません。

そこで、シリコンフィルという化学繊維をフェザーと
混ぜ入れることで、フェザーの柔らかさと、反発力の
ある底当たり感のないクッションが出来上がります。

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フェザーとシリコンフィルを混ぜ合わせることにより
柔らかでボリュームのある快適なクッションになるのです。

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座クッションの柔らかさと、背クッションにうずもれる
感覚は、なんとも言えない至福の過ごし心地です。

海外ソファのような洗練された意匠を。
自由レイアウトの5つのクッション

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意匠的な特徴としては、背もたれはシンプルで背の低い
フレームにし、背もたれの役割をクッションに委ねて
います。

海外のソファに稀に見られる設計で、これにより、
たくさんのクッションにうずもれる何とも言えない
気持ちのいい過ごし心地を生み出します。

クッションはあえてシンプルな意匠にしてあるので、
45cmサイズの織り柄のあるデザインクッションを
合わせると、さらに素敵だったりします。

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また、反発力の高いコシのあるクッションに背もたれの
機能を任せることで、本体の背もたれを低くすることに
成功しています。

これにより、100cmという奥行きのあるソファで
ありながら、部屋の圧迫感を大幅に減らしています。

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ソファは、高い背フレームで体を支える方が楽ですが
見た目的には野暮ったく、また圧迫感が生まれます。

また、逆に低いフレームであれば、圧迫感は減り、
スタイリッシュな見た目になりますが、体の支えが
少ないので、座り心地は悪くなりがちです。

その点を解決すべく、フレームを低くし、クッション
で支えることにより、低いながらも体を確実に支えて、
快適な座り心地を実現しているのです。

そのまま寝落ちすると思います。
ひじ掛けをなくした幅180cm×奥行き100cm

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奥行き100cmは、シングルベッドと同じサイズです。
また、ひじ掛けも無くしているので、幅も180cmを
まるまる使い切ることができます。

クッションを枕にすれば、広々と横になれます。
疲れたお父さんの日曜日のお昼寝にも最適ですし、
子供たちなら2~3人が並んで寝ることもできます。

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ちなみに座面を最大に広げるために、ひじ掛けはない
仕様に仕上げました。

ひじ掛けがないので、ソファ横にサイドテーブルを
置くと、飲み物などを置いてDVDなどを楽しむのに
最適です。

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奥行きも通常のソファよりも広めなので、小さめの
リビングに採用いただく際には、リビングテーブルを
なくしてしまって、サイドテーブルを必要な時だけ
持ってきて、飲み物とお菓子を置いて なんていう
使い方が最適だと思います。

リビングテーブルを思い切って無くすことで、
リビングはかなり広く感じられます。

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張地はフレンチリネンで、使うほどに柔らかく。
カバーリング仕様で、清潔にお使いいただけます。

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そして、フルカバーリングの生地は、リセノプロダクト
で初採用の「リネン(麻)100%のファブリック」です。

原料から紡績まですべて北フランス:フランドル地方
にて行われた上質なリネン生地を採用しました。

厳しく選別された良質な麻を丁寧に紡いだ生地は、
強度があり、とてもしなやか。

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太番手のざっくりしたリネンらしい生地でありながら、
独特のタンブラー仕上げで、触り心地の良い素材に
仕上げられています。

長く使っていくうちに味が出ていきますので、長く
楽しんで使っていただけると思います。

余談ですが、この生地も国内製品を、中国へわざわざ
持って行き、縫製を行って、再度国内へ入れるという
非常にややこしいことをして、価格を抑える努力を
しています。

ですので、市場価格以上のクオリティを出せていると
思います。

ルンバやワイパーで、掃除も楽々。
座面下は12.5cmとっています。

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Re:CENO productでは、お客様よりいただくお声を
基に、普段の生活にしっかりとフィットするように
設計を心がけています。

その1つとして、ソファの下は埃がたまりがちなので、
家族の健康を考えて、ソファ下の掃除を頻繁にしたいと
いうお声をたくさんいただいています。

というわけで、座面下は12.5cmをとって、ルンバが
ばっちり通るようにしています。

このくらいの高さがあれば、クイックルワイパーも
掃除しやすいので、普段の掃除のついでにソファ下も
忘れず掃除するルーティンになると思います。

フレーム材は、美しいアッシュ材を採用。
使うほどに味わいが出てきます。

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フレームには美しいアッシュ材を使用し、オイル塗装
で仕上げています。

オイル塗装で経年変化していくので、長く使うほどに
味わいを増していきます。

後ろ姿はNOANAソファと同様に格子デザインにして
いるので、部屋の中央に配置するようなレイアウト
でも、美しい姿を楽しめます。

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こだわりを詰め込んだソファ。
2020年2月26日より予約発売を開始します。

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というわけで、新作のAGRAソファのコンセプトと
設計のポイントを書いてみました。

Re:CENO productは、デザインの素敵さだけを追わない
という方針を持っているので、今回のソファもお選び
いただきたいお客様の生活での利用シーンをイメージ
した特徴のある製品に仕上がったと思います。

ちなみに今回は、フレーム/ファブリック/サイズとも
に、まずは1種類のみの展開です。

お客様からのご要望が多ければ、さらにサイズ展開や
カラー展開、ファブリック張替えなどにもご対応して
いこうと思います。

2月26日にオンラインにて予約販売を開始します。
東京店・京都店にはそれぞれ来週には展示を開始でき
ると思います。

実際の製品をお客様へお届けできるのは、3月下旬を
予定しています。

ぜひ、ソファ選びに加えていただければ幸いです。

Re:CENO product|3人掛けソファー AGRA

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