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「folk伸長式ダイニングテーブル」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

BM 山本

こんにちは。ヤマモトです。

Re:CENO productに、新たにダイニングテーブルが
仲間入りします。

オーク材を使ったシンプルな伸縮テーブルですが、
例のごとく、細やかな工夫や使い方の提案を入れています。

本日のマガジンでは、このダイニングテーブルの
コンセプト設計を紐解いていこうと思います。

人の増減にフレキシブルに対応する
楕円伸長式ダイニングテーブル

2019_08_01_6119.jpg

今回発売するダイニングテーブルは、オーク突板天板と
オーク無垢フレームを使った伸長式仕様です。

家族や友人が集まっての食事する際に、フレキシブルに
可変し、人数の増減に対応するというコンセプトで
設計しました。

「フレキシブル=柔軟」という表現のゆえんは、
1つは伸長することで、テーブルの面積が広がること。

エクステンション天板を取り外すと、110cmの円形になり、

2019_07_31_5967.jpg

エクステンション天板を付けると、170cmの幅広の楕円形ダイニングになります。

2019_07_31_5951.jpg

もう1つのフレキシブル=柔軟性を感じられるポイント
は、楕円形にデザインしたことで生まれた「角R」。

この「角R」をうまく使った多人数への柔軟な対応力です。

本来「角」になる四方が、「角R」の円形になっている
ことで、テーブルを囲む様にチェアを配置でき、
長方形よりも多くの人が座れます。

2019_08_01_6095.jpg

四角形だと「長辺・短辺」という4つの辺ができるのに
対して、楕円はひとつのつながった辺として捉えること
が出来るので、より柔軟に人を受け入れることができ、
まさに「みんなで卓を囲む」スタイルになります。

四方の斜め部分って、なにげに一番リラックスする席
だったりして、個人的に好きだったりします^^

2019_08_01_6243.jpg

また、住宅というものは、面積効率を考えて作られて
いますので、住宅のインテリア製品は、圧倒的に
「四角形」が多いです。

キッチン、冷蔵庫、TVボード、ラグマット・・・。
角が多いのが、心理的な緊張感につながります。

日々の暮らしのアイテムの中で、角が丸いというのは、
それだけでも、空間の緊張感を緩和する心理的効果が
あります。

比較すると、長方形と楕円形では、こんなにも角が
あることの圧迫感は違います。

2019_07_31_6035.jpg

2019_07_31_6037.jpg

こんな心理的な意味でも、ダイニングに柔軟な印象を
与えてくれます。

「楕円形」「伸長式」という2つの意匠設計が、生活に
フレキシブルさと、空間にリラックスを与えてくれる
ように、今回のダイニングを設計しました。

北欧ヴィンテージ式を採用した
「脚の位置が変わる」伸長仕様

さて、今回のダイニングテーブルは伸長式ですが、
「伸長」の方式は、市販のテーブルの中でもそれぞれ
いくつかの仕様に分かれています。

主だった仕様は、3種類です。

1つは、バタフライ式伸長。
ウェグナーのCH006が有名です。

ch006.jpg

伸長部分の天板がパタッと折れる、シンプルな伸長仕様
ですが、伸長部分のある辺は、板が邪魔で利用できなく
なるのが、難点です。

もう1つは、スライド式伸長です。

latty120-blog-img3-thumb-694x694-33590.jpg

スライド式は、伸長する部分が、普段の天板の下に
隠れているので、使えなくなる辺が存在せず、機能性
に問題はありません。

しかしながら、ダイニングテーブルにすると、天板の
厚みが野暮ったくなるのと、何度もスライドしている
と、天板に擦り傷などがつきやすいのが難点です。

latty120-blog-img4-thumb-694x694-33591.jpg

上記2つの伸長仕様に対して、今回採用したのは
「エクステンション式」です。

中央に追加天板をプラスすることにより、全長を伸ばします。

2019_08_02_6254folk伸長ダイニング_ブログ_中板.jpg

この仕様は、北欧ヴィンテージのダイニングテーブルで
よく使われるのですが、大きな特徴として、伸長時に
脚の位置も一緒に外側に動きます。

2019_07_31_5990.jpg

2019_07_31_5984.jpg

脚が外に動くことで、長辺側に何人か座っても、
脚元をすっきりと使うことができます。

2019_08_01_6201.jpg

また、今回のような楕円形のテーブルの場合、3つの
仕様では唯一、伸縮時に円形になるのもポイントです。

同じ楕円形のダイニングテーブルを作る際に、
バタフライ・スライド式は伸縮時は四角形に対して、
エクステンション式は、円形になります。

2019_08_01_6056.jpg

3つの伸長仕様の中で、伸長時の実用性と美しさの点で
エクステンション式が最も素敵と、僕は思います。

エクステンション式の難点としては、使わない時に
天板の置き場所に困るということでしょうか。

置き場所に困るというのは、地味に嫌な点だとも思う
のですが、冷蔵庫横のスキマなんかにしまうのがいい
かなと思います。

2019_08_01_6248冷蔵庫横2.JPG

でも、実はこれもそれほど大きい問題ではないかなと。

というのは、僕自身の経験では、現実的には伸長した
ままにしておくことが多く、縮めて使うのは、用途が
変わった時かな?とも思っています。

例えば、ダイニングで使っていたのを書斎に移すとか、
人に譲るとか。

そういうライフスタイルやシーンの転換って、無い様で
実は意外とあって、そんな時にサイズを変えられるのは
「捨てる」という選択肢の前にひとつ加わるわけです
から、これが実は重要なポイントだったりします。

2019_08_02_6291folk伸長ダイニング_ブログ_書斎.jpg

奥行きは、すこし深めの110cm。
この距離感が、リラックスできるんです。

2019_08_05_0519★.jpg

このダイニングテーブルは、奥行き(直径)が110cmあります。

普通のダイニングは80cmくらいが多いですから、
ずいぶんと贅沢なサイズです。

僕は自宅では北欧ヴィンテージの115cmの楕円テーブル
を使っているのですが、この広めの奥行きは、対面の
人との距離が遠く、なにかとてもリラックスします。

飲食店なんかと違って、自宅のダイニングは空間自体が
狭いですから、対面の距離が近いと圧迫感を感じて、
友人が来た時なんかでも、なんだか外食のお店よりも
少し緊張感があり、結構疲れます。

素敵な飲食店と違って、家は明るいので、人をより
強く感じるのもあると思います。

だから、自宅のダイニングでは、できれば奥行きは
広めにとって、すこし人との距離をとった方が、楽に
過ごせたりします。

というわけで広めの設計にしたのですが、115cmという
のがあまりにも大きいかな?と思ったので、少しだけ
小さくして、110cmに設計しました。

このテーブルのサンプル完成後に、自宅でもしばらく
使ってみましたが、110cmはなかなかにしっくりと
良い感じです。

2019_08_05_0525.jpg

伸長すると、170cm。
少し大きいのが、良い感じです。

2019_08_02_6259folk伸長ダイニング_ブログ_横長カット.jpg

長い辺は、伸縮時は110cm/伸長時は170cmです。

1人あたりに必要な食事幅は60cmですから、2人だと
広め、3人だとちょっと狭めといった感じです。たまの
集まりの食事会なら、一人あたり57cmでも問題ない
かなと思います。

暮らしにあったダイニングの選び方

また、お子様は60cmもいらないですから、子供のいる
3人家族とかだと、2家族がちょうど対面に並べる感じです。

もちろん楕円形テーブルは参加人数がフレキシブルです
から、斜めに椅子を振ったりすれば、人数に確定的な
制限はありません。

2019_08_01_6238.jpg

180cmまで行くとかなり大きくなってしまうので、
170cmに留めておきました。

それでも割と大きいので、エクステンション天板の
オーダーカットも承ろうかと考えています。

現在のエクステンション天板を5cm刻みでオーダー
カットして、115cm~165cmでご家庭にあわせて
ご注文いただけるとかも面白いかなと考えています。

このあたりは、国内の職人さんと調整中なので、
しばしお時間ください。

天板も、脚も、丸みを。
お子様にもやさしい設計です。

2019_08_01_6199.jpg

天板や脚には、すべて丸みを帯びさせました。

お子様が万が一「コツーン!」とテーブルにぶつかった
りしたときにも、角が立っているテーブルよりも
いくらか安心と思います。

2019_08_01_6225.jpg

2019_07_30_5888.jpg

高さは、今回もこだわりの「68cm」に。
少しの低さが、リラックス感を生みます。

2019_07_31_6027folk伸長ダイニングナチュラル_ブログ_こだわりの高さ68cm.jpg

リセノプロダクトのダイニングテーブルといえば、
WIRYシリーズですが、こちらと同様に、高さを普通
のテーブルよりもすこし低めの「68cm」に設計しています。

通常のダイニングは72cmが多いので、4cmくらい低めです。

たかが4cmと思いますが、座ってみると、この4cmは
かなり体感が違います。テーブルの圧迫感が少ないので
リラックスして座れます。

通常のチェアーは座面高が42cmくらいが多いので、
差尺は26cmとなり、基本的な座りやすい差尺も
ほとんどのチェアでクリアできると思います。

感じていただかないとなかなか説明しづらいので、
お近くの方は、東京・京都のお店に足をお運びいただ
ければと思います。

もしくは、ダイニングをすでにお持ちの方は、チェアの
下に4cmくらいの本とかを置いて、相対的にテーブルが
低くなるようにして、ご自宅で簡易的に試してみてください。

結構、その差に驚かれると思います。

セットのチェアはまだありません。
お好きなチェアを自由にあわせてください。

folkwbr-5c-blog23.jpg

セットのチェアですが、今回の発売には間に合わず、
現在、製作中です。

といっても、まだ半年以上はかかりそう。デザインは
出来上がっていて、ベトナムやインドネシアなどに、
試作依頼中ではあります。

というわけで、現時点では、他のチェアーを合わせて
コーディネートをオススメしています。

folkwna-3c-blog21.jpg

シンプルなオーク材のダイニングですから、オークは
もちろん、チークなんかは、違和感なく合わせられる
と思います。

リセノで人気のラタンチェアはチーク材で、ナチュラ
ルカラーに合わせると良い感じです。

folkwna-3c-blog23.jpg

ブラウンカラーも、自然素材の良さと相まって、
味わいのあるダイニングに仕上げることが可能です。

20220916.jpg

また、北欧の名作チェアとも相性が良く、意匠的にも
ぴったりとフィットします。

20220916-2.jpg

「J39」ともよく合いますね。

folkbr-edt-blog14.jpg

また、僕の自宅では、そもそも合わせているチェアー
は、全部バラバラです。

素材やカラーは合わせながらも、別々のチェアーを
ひとつのテーブルにあわせて使うのも、とっても
おしゃれで、気に入ってます。

ぜひこの機会にチャレンジしていただければと思います。

2019年8月発売予定です!

folkwna-5c-blog1.jpg

というわけで、新作ダイニングテーブルのコンセプトと
設計のポイントを書いてみました。

Re:CENO productは、デザインの素敵さだけを追わない
というコンセプトを持っているので、今回のテーブルも
しっかりと暮らし方の提案まで含めた製品に仕上がった
と思います。

ちなみに写真の通りですが、カラー展開はナチュラルと
ミッドブラウンの2色で、8月発売を予定しています。
(実は、この撮影中に1点変更したいアイディアを
 思いついてしまい、そこをアップデートしてからの
 発売です。9月中旬お届けの予約にさせてもらいます。)

少しお待たせしてしまいますが、最後までこだわった
良いダイニングテーブルですので、ぜひ、ダイニング
選びに加えていただければと思います。

folk伸長式ダイニングテーブル

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