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照明「oil parch pendant」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

こんにちは。ヤマモトです。

Re:CENO productに、新たにペンダント照明が
仲間入りします。

オレンジ色の柔らかな光でお部屋を照らすシンプルな
照明ですが、レザーが光っているような独特な意匠と、
生活を便利に、快適に変えるような工夫を隠し入れて
います。

本日のマガジンでは、この照明のコンセプト設計を
紐解いていこうと思います。

20190218-opp-06.jpg

ナチュラルヴィンテージなインテリアに合う
「カーフレザー」のような意匠

この照明の最大の特徴は、独特の意匠と質感を持った
シェードにあります。

ひとことで言うと、まるで「レザー」のように見える
のが特徴です。

20190218-opp-03.jpg

ぱっと見た感じはまるでレザーのように見えるのです
が、
このシェードは、実は「紙」で出来ています。

紙自体にカーフ(仔牛)のしわのようなランダムな
エンボス(凹凸)加工を施していて、その加工により
レザーのようなしわに見せています。

20190218-opp-01.jpg

特性の紙に、独自調合のオイル塗装

20190218-opp-23.jpg

このエンボスを施した特性の紙に、リセノでは
オリジナルで塗装を施しています。

それも3種類のオイルを独自に調合し、手作業で
何度も塗り重ねる塗装をしています。

「紙に印刷して色を入れる」というのは一般的ですが、
「紙にオイルで塗装」というのは、家具屋ならではの
発想でしょう。

1点ずつ手作業で塗装していくのは、なかなか手間の
かかる作業ですが、印刷ではのっぺりとした均一な
印象しか出ないのに対し、手で塗りこむと独特の陰影
が出来て、下のようなムラのある仕上がりになります。

2019_02_15_9286.jpg

この手間をかけて、紙がまるでレザーのような意匠を
もつ独特のシェードに仕上がります。紙自体がオイル
の塗装に耐える強いものというのもポイントです。

照明は点灯しているときの美しさはもちろんのこと、
日中は消灯しているので、そのときの美しさも
実はとても重要です。

Re:CENO productの家具のような「海外の田舎」の
インテリアの様な「いなたい空間づくりにおいて、
目線にくる部分に、昼夜問わずしっくりくるような
照明を作りたかったのです。

紙をシェードにするのは、なかなかに難しい。
独自の仕様を考案しました。

「なーんだ。ただの紙か」

と思われるかもしれませんが、紙をシェードに
仕立てるには、実は細かな苦労があります。

通常、シェードは布などで出来ていることが多いの
ですが、布であれば素材自体に柔らかさがあるので、
シェード布を上下の円形のフレーム部分に巻きつけ
て、固定ができます。

20190218-opp-24.jpg

これが今回のように紙だと、紙自体が固いため、
自由に折り曲げることができず、また、折りジワも
ついてしまうので、フレームに巻きつけて固定する
ことができません。

和紙のように「薄く、軽い」素材であれば、のりで
固定も可能なのですが、この場合フレームを細かく
通したりする必要があり、シンプルな美しいデザイン
にはなりません。
(提灯を思い出してもらえると分かりやすいです)

今回の紙は、厚いぶん重みがあり、提灯の手法も使えません。

こんな理由で、紙をシェードに利用するのは簡単そう
に見えて、実は案外実現が難しいのです。

今回も「レザーのような紙ペンダント」という
コンセプトまでは早かったのですが、この部分をどう
解決するかに、とても時間がかかりました。

解決策は、フレームを無くして浮かせる。

さて、課題を解決するために、あれやこれやと
工夫をこらすのが、リセノの製品づくりです。

今回もサンプルを作っては直し、作っては直しを
繰り返しました。自作のサンプルも、今回は特に
たくさん出来上がりました。

(ちなみにリセノのスタイリングにちょこちょこと
 登場するこのデスクライトも、この時にできた試作品です。)

20190218-opp-17.jpg

当初は、一般的なシェード製作手法である「のり」で
フレームと紙シェードの固定を試しましたが、
出来上がってすぐは良いものの、使っていくうちに
照明の熱でのりの固定が弱まり、シェードがフレーム
から外れて、落ちてしまいます。

どうにかフレームとシェードを留められないかと
レザーで巻いたり、鋲を打ったりといろいろと試し
ましたが、なかなか思い描くようなすっきりとした
デザインにならず、どうもイメージが違います。

悪戦苦闘の末に思いついたのが、「いっそのこと
留めにくいならば、フレームを無くしてしまおう」
というアイディア。

フレームを無くして、ネジでシェードを固定する
という前例のない方法を試してみたのです。

20190218-opp-02.jpg

シェードの内側から上下4箇所のネジで固定することで
本来はあるはずの円形のフレーム自体を無くすことに
成功しました。

外側から見えるのは、金色のマイナス真鍮ネジのみに
なり、すっきりときれいな意匠に。

上下の円形フレーム自体を無くしながらも、ネジで
しっかりと固定することで、きれいな円形を保つこと
が出来たのです。

20190218-opp-15.jpg

上下の円形フレームをなくすことで、
影がなくなり、より独創的なシェードに。

上下の円形フレームをなくしことで、もうひとつ
メリットが生まれました。

それは、上下のシェード影が無くなることです。

下の画像でわかるように、通常のシェードであれば
上下にフレームがあり、そこが光を通さず、
影になってしまいます。

20190218-opp-18.jpg

これが、今回は上下4箇所のネジで留めることで円形の
フレームがなくなったので、上下の影も無くなりました。

20190218-opp-07.jpg

照明の端から端まで、すべて光っています。

ほんのわずかなポイントですが、これにより、まるで
宙に浮いているかのようなすっきりとした光を放つ、
より美しいペンダントライトに仕上がりました。

生活シーンに合わせて、実用的に。
「調色・調光電球」のLED電球を採用しました。

20230525195955.jpg

さらに以前から個人的に自宅で使っている
スマート電球をいよいよ取り入れました。

スマート電球とは、調光・調色が出来たり、
GoogleやAmazonのデバイスと連携して声で操作
できたりする次世代的な照明です。

明るさの調整

20230525200058.jpg

専用のアプリと連携させるだけで、スマホで
明るさや色味を調整することが可能です。

タイマー機能もあり、大変便利です。

いくつか使用イメージをご紹介します。

普段使いはこれがオススメ!
色味 [オレンジ] × 明るさ [明るい]

20190218-opp-09.jpg

明るさ100%だと、60W相当×3灯=180Wほどの明るさ
を取れるので、上の画像のようにかなり明るさを取れます。

オレンジ色の素敵な空間です。

まったりとした落ち着いた夜に。
色味 [オレンジ] × 明るさ [暗い]

20190218-opp-20.jpg

色味をオレンジ色のままに、明るさをぐっと下げると
より落ち着いた明かりを演出できます。

週末に自宅でお酒を傾けたり、DVDを見たりといった
まったりとしたい時に最適。

寝室にも良い感じです。

20190218-opp-11.jpg

やる気を出したい時に最適!
色味 [ホワイト] × 明るさ [明るい]

20190218-opp-12.jpg

リビングやダイニングで仕事や勉強をしたい時には
しっかりとやる気を出す「白色」がおすすめです。

普段は「白色」のいわゆる蛍光灯のような明かりでは、
素敵なインテリアシーンとはいえないですが、必要な
ときだけ変えられるのというは、とっても便利です。

ソケットは、オリジナルコードの
1灯・3灯タイプを選べます。

ちなみに調光・調色のスマート照明を、より柔軟に
使っていただけるように、ソケットは、1灯と3灯を
選んでお買い求めいただけるようにしています。

リビングやダイニングなどの明るさの最大を確保したい
場所には「3灯」がおすすめ。

逆に、寝室などのそれほど明るさを求めない
落ち着いた空間には「1灯」がおすすめです。

2019_02_15_9303OIL-PARCH-PENDANT_ソケット(3灯).jpg

2019_02_15_9304OIL-PARCH-PENDANT_ソケット(1灯).jpg

ソケットは、シェードの意匠に合わせて、
ブラウンのねじねじコードと組み合わせて、
オリジナルで作りました。

20190218-opp-04.jpg

電球のストレスを無くし、柔らかな光を。
布シェードを標準装備です。

また、より快適にお使いいただける工夫として、
シェードの下部には、電球が直接目に入らないように
布シェードを付けています。

直接に電球が目に入るというのは、意外とストレスが
かかるものです。

布シェードを付けることで、電球が直接目に入らない
とともに、布越しの柔らかな光が下に向けていくよう
にしています。

20190218-opp-13.jpg

20190218-opp-14.jpg

というわけで、リセノ初のオリジナル照明。
いよいよ発売いたしました!

20190218-opp-00.jpg

というわけで、苦労をして製作したオリジナルの
ペンダントライトが、いよいよオンラインで発売
となりました。

オンラインショップの販売ページはこちら

東京・京都店でも展示していますので、気になる方は
ぜひとも店舗にて、シェードの風合いやスマート照明
の使い心地などを試していただければと思います。

20190218-opp-08.jpg

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