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ワークショップで、スプーンを作ってきました!

先日、grafさんが主催するワークショップ、
「つくってわかる?ツールのルーツ!」に
参加してきました。

20141209012427.jpg

grafさんと言えば、以前のWEBマガジン(記事
でもご紹介しました照明「waft」などを制作する、
大阪のクリエイティブユニット。(サイト

そのgrafさんが主催する
「つくってわかる?ツールのルーツ!」は、
普段使用する道具が、「なぜ、そういう形を
しているのか?」を考えながら、物作りを
楽しむワークショップです。

今回のワークショップは、カトラリーを作る!と
いうことで、僕はスプーン作りに挑戦したいと
思います!

ワークショップ初心者で、不器用な僕でも、
無事にスプーンを完成できるのでしょうか?

期待と不安を抱えながら、
さっそくワークショップ、スタートです!

手順1 まずは木材選びから!

20141209014140.jpg

まず最初の手順は、スプーンの元となる
木材選びから。

今回、grafさんが持ってきてくれたのは、
チーク材、ウォールナット材、アルダー材など
いろんな木材がズラリ。

さて、この中から好きな木材を選ぶわけですが、
「カトラリーは、使用頻度が高い道具なので、
硬めで丈夫な木材を選んだ方がいいですよ。」と
アドバイスをいただきました。

そこで僕は、丈夫な木材として有名な
ウォールナット材を選ぶことにしました。


ウォールナット材とは

アメリカ、カナダに生息する、クルミ科の木。
チーク、マホガニーと並び、世界三大銘木と
称される、木材です。
「家具材のロールスロイス」と呼ばれるほど、
高級な木材で、とても人気があります。

手順2 鉛筆で下書きします。

20141209020245.jpg

次に、選んだウォールナット材に鉛筆で
デザインの下書きをします。

せっかくのオリジナルスプーンなので、
自分の理想を盛り込んだ、スプーンを作ろうと
思います!

デザインのテーマとしては、

  • 大好きなカレーを美味しく食べれるスプーン
  • 手が小さいので、持ち手はコンパクトに
  • 綺麗な曲線のある、丸いデザイン


こんな事をテーマに、下書きをしていきます。

曲線を何度も書き直しながら、やっと完成!
プロダクトデザイナーになった気分で、
既に、めちゃ楽しいです^^

手順3 電ノコで、木材をカット!

20141209044332.jpg

次に電動ノコギリを使って、下書きデザインに
沿って木材をカットしていきます。

綺麗なカーブになるように、ゆっくり慎重に
切断していきます。

手順4 彫刻刀で彫っていきます!

20141209045343.jpg

次に彫刻刀を使って、カットした木材を
彫っていきます。

小学生の工作の授業以来でしょうか??
久しぶりの彫刻刀の扱いに、少し緊張しながらも
黙々と彫って、彫って、彫り続けます。

20141209051700.jpg

20141209051727.jpg

20141209052325.jpg

彫刻刀でスプーンを彫っていると、木材にも
柔らかい箇所と、硬い箇所があるのに
気が付きました。

柔らかい箇所には、刃が入りやすく、
削りやすいのですが、硬い箇所を削ろうとすると
力が必要に。
無理に削ろうとすると、メキッっと
木皮が剥がれてしまいます...

grafさんに相談すると、「木目に逆らわず、
木目の流れに沿って削ると、やりやすいよ。」と
図を描いて、ご教授いただきました。

教えてもらった通り試してみると、なるほど。
刃の進み方がスムーズですね。

疲れたので、一休み。

20141209064708.jpg

気がつけば、スタートから既に2時間が経過。
長時間の運動?に、バテてきたので、
ここで、コーヒーブレイクを。

リセノでもオリジナルブレンドを作って
もらっている、「サーカスコーヒー」の
いい香りが、体を癒してくれます。

ここでようやく、折り返し地点のようです。
ふっー。先は長いですね。

手順5 サンドペーパーで滑らかに!

20141209065702.jpg

さぁ、気合を入れ直して、再開です。

彫刻刀で彫り続けたので
だいぶ、スプーンぽくなってきました。

ここからは、彫刻刀を置いて、サンドペーパーに
チェンジです。

ゴツゴツした表面を、磨いていきます。

20141209070035.jpg

サンドペーパーは、荒い → 細かい の順で
磨くのが基本。

今回は、80番 → 150番 → 220番と
3種のサンドペーパーで、表面を仕上げました。

きめが細かい220番で磨くと、表面はもう
つるつるに。いい感じに仕上がってきました。

手順6 仕上げに、オイル塗装!

20141209071915.jpg

ここまで来れば、ゴールまであと少し!

サンドペーパーで磨ききった後は、
仕上げにオイルを塗っていきます。

「木材の生えていた向きに沿って、
中心からオイルを染み込ませると、
オイルの染み具合が良いよ。」と
grafさんに教えてもらいました。

つまり、木の中心には水分が通る
小さな空洞があるそうなのですが、
そこにオイルを染み込ませると、
その空洞を通って、隅々まで行き渡るそうです。

オイルを塗り終わると、こんな感じに!

20141209073243.jpg
※手前のスプーンが、僕の作品です。

オイルを塗ると、色がグッと深くなります。

手前と奥、同じウォールナット材から作った
スプーンですが、随分と色が違いますね。

木は色や表情に個体差があるのと同様に、
同じ木でも、中心と外側で表情が異なります。

※中心の方が年数が経っているため、
 色が濃く、硬くなります。

遂に、完成ーっ!

ここまで来るのに、約4時間。
遂に、オリジナルスプーンが完成しました!

20141209075143.jpg

出来上がった感想は、予想以上の
クオリティのスプーンが作れて大満足です。

自画自賛ですが、取っ手の曲線が綺麗です。笑

自分の手に馴染むように、
何度も握って試し、また削ってを繰り返した
こだわりのポイントです。

サイズも、自分の口のサイズを図りながら
作ったので、ちょうどいいサイズになりました。

カレー専用のスプーンとして、活躍しそうです!

後日談

後日、オリジナルスプーンを使って、
実際にカレーを食べてみました。

20141209083952.jpg

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実際使ってみると、取っ手部分がもう少し
長い方が良かったなー。と、反省もありましたが
少し使いづらいスプーンに、
さらなる愛着を、感じました^^

まとめ

人生初のワークショップに参加しましたが、
「物作りって、楽しいな!」というのが
率直な感想です。

今回作ったスプーンを使ってみると、取っ手が
短くて、手が汚れやすい事に気付きました...

カレーの様な、汁気のある食べ物は、
取っ手が長いほうが便利だなぁと、
実際に作って使って気付く、発見がありました。

まさに、「つくってわかる?ツールのルーツ!」
のテーマである、「なぜ、そういう形をして
いるのか?」を体感できた、貴重な機会でした。

僕の様な初心者を、丁寧に教えて
いただいた、grafのスタッフさん達、
どうも、ありがとうございました!

また、参加させてくださいね!


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