公開日 2022年06月24日(金)
更新日 2023年02月21日(火)
リセノスタッフの休日
「杜のスタジアム」国立競技場に行ってきました。
こんにちは。
Re:CENO TOKYOの中野です。
東京店では、仕事のあいまに
スタッフ同士でいろいろな話をします。
最近購入した家具の使い心地や、
おもしろかった本や映画の感想、
休日に訪れたお店の写真...
素敵な仲間たちから日々刺激をもらい、
以前はインドア派だったわたしですが、
休日となれば、気になる場所へ
よく足を運ぶようになりました。
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つい先日は、ずっと前から訪れたかった
国立競技場の内部を見学へ。
きっかけは、建築好きな叔父に言われた一言でした。
「すごくよかったから、行ってみるといい。」
普段から物静かな叔父に、
なにかを勧められることなんて
滅多になかったため、
さっそくその場で見学予約。
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はじめて訪れる国立競技場は、以前から
ネットや雑誌で何度も見ていましたが、
やはり実物は圧巻の迫力でした。
この高揚感や満足感は、スマホ画面や
誌面の中では決して味わえないこと。
今回のマガジンでは、その感動を
ほんの少しでもお届けできればと思います。
6月初旬、晴れ。
「杜のスタジアム」国立競技場へ向かいます。
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東京都東部、新宿区に位置する「国立競技場」
周辺には新宿御苑、神宮外苑もあり、
都心でありながらも自然を感じられるエリアです。
この自然と調和するようにと、
「杜のスタジアム」という
コンセプトが掲げられています。
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いくつかある最寄り駅のうち、
今回は、JR千駄ヶ谷駅から向かいます。
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初夏の風を感じながら歩くこと、約5分。
神宮外苑の緑にとけこみながらも、
存在感を放つ国立競技場が見えてきました。
待ちに待った目的地を前に、向かう足取りも軽やかに。
いよいよ敷地内に入ります。
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言わずと知れた、
建築家・隈研吾さんが手掛けた国立競技場。
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無料で一般開放しているエリアもありますが、
今回はせっかくなので、フィールドや
展望デッキ、ロッカールームなど、
内部も見学できるツアーに参加しました。
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「どうやって作ったのかな」
「どんな構造になっているのかな」
「どんな目的があるのかな」
建築素人ではありますが、
いろいろ想像を巡らせては
調べることが楽しくて、
大きな建造物や建築物を眺めるのは、
昔からとても好きなことの一つです。
わたしが語り尽くせるものではないのですが、
今回は、個人的に感動した
5つのポイントをご紹介します。
その①
47都道府県の木材を使用した「軒庇(のきびさし)」
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まずは、なんといっても、
スタジアム外周に設けられた
「軒庇(のきびさし)」と呼ばれる部位。
47都道府県の木材を使用し、
縦格子状に360度ぐるりとつながっています。
一際大きい最上部は「風の大庇(おおびさし)」
と呼ばれ、スタジアム内に四季折々の風を
効率良く取り込むよう、設計しているのだそうです。
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日本全国から調達した木材は、
一番北側に北海道、南側には沖縄と、
方位に応じて地域順に並べられています。
作り手の粋で細やかなこだわりを知り、
一気に心を掴まれてしまいました。
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「東北の木材は、このあたりに使われているのか~」
と、ふるさとの岩手に思いをはせながら、
ぐるりと外側を一周。
この巨大建造物の一部になっていると思うと、
勝手ながら岩手県民を代表して、
ちょっと誇らしくなった瞬間でした。
その②
2万トンの大屋根を支える「木材と鉄骨の梁(はり)」
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ここが個人的に一番見たかった部分。
総重量2万トンの巨大な大屋根を支える、
木材と鉄骨の「梁(はり)」です。
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4階の展望デッキからは、
大屋根の裏側を間近で見ることができます。
頭上に木材と鉄骨がずらりと整列する眺めは
まさに壮観で、国立競技場の広さを改めて実感。
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ずっと眺めていると、ドーナツ型の
中央部分に吸い込まれそうな感覚です。
圧巻の迫力に、しばらくそこから
動けなくなってしまいました。
その③
木漏れ日の配色「すり鉢状のスタンド」
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すり鉢状になった3層のスタンドには、
視界を遮断する柱が一切ないのが特徴です。
分断されることなく360度つながっているので、
まるでスタジアムと自分が一体化したよう。
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観客席のシートは、木漏れ日をイメージした
「白・黄緑・グレー・深緑・濃茶」の5色の配色。
規則性のない、ゆらぎのある配色は、
まるで客席が人で埋まっているように見えます。
屋根を支えるたくさんの木材と、
常にスタジアム内に取り込まれる気持ちのいい風。
本当に杜の中にいるような、
不思議な感覚になりました。
その④
ちょっぴり選手の気持ち「トラック・フィールドエリア」
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木陰のようなスタンド席とは違い、
さんさんと明るい日差しが差し込むフィールドエリア。
普段は、陸上競技のトラックが見えるのですが、
この日は、サッカーの試合を間近に控えていたため、
全面が芝になっていました。
これはこれで、レアな国立競技場を体験できたと、
ちょっと得した気分です。
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選手の待機場所には、隈研吾さんデザインの、
行燈をイメージした照明が吊るされています。
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選手のロッカールームにもおじゃまを。
ロッカールームと聞いて、寒々しく
緊張感のある空間をイメージしていましたが、
木材と暖色の照明が印象的な、
温かみを感じる空間が広がっていました。
その⑤
1周850メートルの散歩道「空の杜」
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最上階部分には、
無料で一般開放されているエリア
「空の杜」があります。
1周、850メートルあるため、
お散歩するにはちょうど良い距離です。
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見学の余韻に浸りながら、
自分で見て・触れて・体験することって
こんなに楽しいことなんだなと、
当たり前のことをしみじみと考えた
850メートルのお散歩でした。
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
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「ツアーの所要時間は、約60分です。」
見学前、係員さんがおっしゃっていた一言。
終始、興奮気味のわたしは
すっかり時間を忘れ、気が付けば3時間も滞在。
その分、満足感はひとしおで、
マスク下の顔をほころばせながら、
電車に揺られて家路につくのでした。
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今回、わたしが知ることができたのは、
ほんの一部かもしれないけれど、
作り手のこだわりを垣間見ることができ、
大きく心を打たれた一日でした。
分野は違えど、
リセノにいらしてくださるお客様にも、
同じような気持ちになっていただけるよう、
作り手の思いも一緒に伝えられる
スタッフでありたいなと思います。
実店舗にご来店いただいた際には、
インテリアのことはもちろん、
みなさまの暮らしのこだわりや楽しみ方についても、
一緒にお話しできれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
基本情報
| 所在地 | 〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町10-1 |
| 電話番号 | 03-5843-1300 (国立競技場インフォメーション) |
| WEBサイト | https://www.jpnsport.go.jp/kokuritu/ ※ツアー日程はサイトをご確認ください。 |
| アクセス | JR総武線「千駄ヶ谷」駅・「信濃町」駅から徒歩5分 都営大江戸線「国立競技場」駅から徒歩1分 東京メトロ銀座線「外苑前」駅から徒歩9分 |










京都店 榎本
店舗MG 岩田
バイヤー 大場
BM 山本
元カメラマン 米本
元二子玉川店 鈴木
カメラマン 岡