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【わたしの愛用品】イッタラ「アアルトベース」はなぜ名作か?使って分かった生け方とサイズ選び

こんにちは、カメラマンの辻口です。

ずいぶん前になりますが、妻の誕生日に
何を贈ろうかと迷った年がありました。

兵庫県立美術館の「アアルト展」で飾られてた
フラワーベースに後ろ髪を引かれていたのを思い出し、
選んだのが、イッタラのフラワーベース
「アルヴァ・アアルト」。

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世界中で「アアルトベース」の名で
親しまれている、北欧の名作です。

いたく気に入ってもらえて、
しばらくすると、今度は違うサイズを
自分でお出迎え。

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そんなわけで、いまは我が家に
2つのアアルトベースが並んでいます。

今回は、この「アアルトベース」が
なぜ贈り物になるような名作なのか、そして
使ってみて分かった「おすすめの飾り方」に
ついて、お話ししていきます。

一生モノのフラワーベース。
「アアルトベース」は、なぜ名作なのか?

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インテリアの世界には「名作」と呼ばれ、何十年、
何百年と愛され続けるものがありますが、
「フラワーベース」というカテゴリーで
名作と呼ばれるものはそう多くないと思います。

フィンランドでも、贈りものの定番なんだとか。

名作と呼ばれるアイテムには必ず背景があり、
その歴史が面白く、記事を書いてみたり、
実際に我が家へ迎えてきたりしました。

7aaltvase.jpg

そして、やはりこのフラワーベースにも
名作と呼ばれる理由がある、と使ってみて
よく分かりました。

3つに分けて、お話ししていきます。

① アルヴァ・アアルトの「ラフスケッチ」

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まず、このフラワーベースが生まれた経緯から。

デザインしたのは、高名な建築家であり、
ファニチャーデザイナーとしての
顔もあわせ持つアルヴァ・アアルト。

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フラワーベースには、その偉大な
デザイナーの名前がそのままつけられています。

1936年の秋、今ではガラス・陶器ブランドとして
広く知られている「イッタラ」が、パリ万博へ
出品するガラス作品を公募していました。

アアルトベースは、アルヴァ・アアルトが
パリ万博へ応募した、5点の案の1つ。

それは、クレヨンと鉛筆で描かれたラフスケッチの
ようなものだったそうで、当初はフラワーベース
として描かれたものではありませんでした。

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このデザインの由来は「衣装のドレープ」や
「湖の形」「水たまり」と諸説ありますが、
アルヴァ・アアルトは明確に言及しておらず、
想像を楽しむ余地を残しています。

こうした「プロダクトの出自」だけで話が膨らむのは、
名作と呼ばれるものに共通する点です。

② 量産品では作れない「かたち」

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「アアルトベースの魅力」は、なんといっても
このアアルトのラフスケッチから生まれた
「有機的な曲線」ですよね。

この「有機的な形」に人が魅力を感じるのは、
お部屋の中にあるものが、基本的には
「無機的な形」をしているからだと思います。

大抵のものは量産に適した形、つまり「直線」や
「四角」や「丸」の定型しやすい形で作られます。

そういうものに囲まれて生活しているからこそ、
例えば「植物」や「空の模様」や「波のうねり」と
いった意図のない「有機的な形」に惹かれるわけです。

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この「アルヴァ・アアルトの創造」から生まれた
曲線をプロダクトとして生産するのに、かなりの
試行錯誤があったんだとか。

薄い鉄板を曲げた型ではエッジが立つので、
最終的にたどり着いたのが「木で作った型」でした。

しかし、1000℃を超えるガラスを木の型に
吹き込むので、使うたびに焼けていき、
作るのに3〜4日、使えるのは2日ほど。

1954年に鋳鉄の型へと変わったそうですが、
現在も1つ作るのに職人7人がかりで
30時間以上かかるそうです。

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作りやすさより美しさを取ってきたからこそ、この
フラワーベースは名作として生き残ってきたのだと
納得させられます。

③ 「道具」としての、使いやすさ

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しかし、これだけ個性的な形をしているので
最初は「ちょっと上級者向けっぽい」という
イメージがありました。

ただ、実際に使ってみると
「実はむしろ使いやすい」ということが
分かってきます。

理由は、この曲線がお花を支える
「支点」になるからです。

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お花をフラワーベースに飾るとき、お花は
「底や側面」、そして「もたれかかる口の部分」の
2か所で支えられています。

この2つの支点を、アアルトベースの曲線が
受け止めてくれるわけです。

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これが、例えば口の広く空いた真円の
フラワーベースだと、お花を支える場所がなく、
バラけてしまいます。

紐やゴムで茎を束ねれば、お花の動きは作りやすく
なりますが、アアルトベースはお花を束ねなくても
そのままでバランスよく飾りやすい。

こうした「見た目だけでなく道具として使いやすい」
というところも、名作の共通する美点です。

組み合わせて飾りたい、
「高さ25.1cm(251mm)」タイプ。

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ここまで、アアルトベースの魅力について
お伝えしてきました。

リセノで扱っているのは、
高さ25.1cm(251mm)と、
高さ16cm(160mm)の2サイズです。

せっかく2つとも持っているので、ここからは
それぞれのおすすめの飾り方と、サイズ選びについて
お話していきます。

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まずは「高さ25.1cm(251mm)」から。幅と
奥行きがどちらも約15.5cmで、接地面が小さく
縦に伸びるぶん、思っているより狭い場所にも
置けるサイズです。

① お花の組み合わせと、生け方

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縦に伸びたかたちには、上へ向かって
広がっていくお花がよく似合いますが、
おすすめは1本の茎が枝分かれして
先に複数の花がつく「スプレー咲き」です。

こうしたお花を、フラワーベースの口の広さと
同じくらいになる本数を用意すると、バサッと
生けるだけで自然と上に広がって、きれいな
三角形になります。

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また、同じように上が広がる形にまとめられた
ブーケも相性がよいですね。

トップが大きく広がるお花やブーケよりも、
茎から均等に広がっていくような「逆円錐形」の
お花が飾りやすいと思います。

② おすすめの飾り方

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縦に長いアイテムは、ディスプレイのときに
あると助かるアイテムです。

雑貨を並べて飾るとき、背の高いものがないと
どうしても平坦になってしまいますが、
キャビネットや棚の上にひとつ置くだけで、
高さの起点を作ってくれます。

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フラワーベースはそうした用途の代表ですが、
特に25.1cmサイズはディスプレイに
組み合わせやすいです。

アートやオブジェと組み合わせて、高さの
違うものを3点そろえて三角形をつくると、
ぐっとまとまって見えます。

単体でも様になる、
「高さ16cm(160mm)」タイプ。

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次は「高さ16cm(160mm)」サイズです。

25.1cmサイズに比べると、高さが抑えられ、
口がぐっと横に広いです。

幅は約19.5cm、奥行きは約18.5cmあるので、
置き場所が決まっているときは、まずそこに
収まるかどうかを確認するのがよいです。

① お花の組み合わせと、生け方

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こちらは上に伸ばすというより、ベースの口に
お花をもたれさせて、外へ流していくように
飾ると美しく決まります。

低くて横に広いぶん、そうすると
全体のバランスが取れる。

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このフラワーベースの象徴である曲線も、
16cmサイズのほうがより目立ちやすくなります。

お花は上に少しボリュームがあるものや、
枝垂れるような植物がおすすめで、重さで
自然と外へ流れてくれるので、こちらが
手を加えなくてもいい形になってくれます。

② おすすめの飾り方

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16cmは重心が低く、フラワーベース単体でも
バランスが取れているので、なにかと
組み合わせなくても、単体で置いても様になります。

我が家でよく置いているのはスツールや
サイドテーブル、それにダイニングテーブルの上。

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このフラワーベース1つで一気に雰囲気が華やぐので、
来客の際にもお花を入れて飾っておきたくなります。

お花がない日も、絵になる。

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最後に、アアルトベースの魅力として感じたのは、
「お花がなくても美しい」ということです。

忙しい暮らしの中で、毎日お花を用意するのは
けっこう大変ですし、空のフラワーベースが
家にあると、なんだか生活の余裕のなさを
感じてしまうことがあります。

でも、アアルトベースはお花を飾っていない
姿を見ても、罪悪感よりも持っていることへの
満足感がある。

そういう美しさがあります。

そんなフラワーベースはそれほど多くないなと、
日々インテリアの仕事をしていて感じます。

アアルトベースを
ずっと使い続けたい。

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アアルトベースの魅力や、おすすめの
飾り方についてお話してきました。

長く使えるものを選ぶと、暮らしのほうが
少しずつそれに合わせて変わっていくもので、
お部屋に花があることが多くなった気がします。

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ちょっとした光の変化や、飾るお花によって
変わる表情は、まだまだ飽きません。

ぜひ「一生モノ」のフラワーベースを
探されている方は、どこかで
手に取ってみてほしいなと思います。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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