
公開日 2022年12月26日(月)
更新日 2025年03月28日(金)
【蚤の市で見つけた偏愛品】
ひときわ小さな小引き出し
「小引き出し症候群」というのはボクが勝手に
考えた言葉ですが、古いものが好きな方なら
きっとピンとくる人もいるだろうと確信しています。
小引き出しというのは、文字通り小さな引き出し。
いろんな人のお部屋で見かけるものですから、
ついつい欲しくなってしまうのも仕方のないお話で。
ただ、同じものはなかなか存在しないし、どこで
出会えるかも定かではないので、
自分好みの1つを
探し始めると、その旅路はとても長いものになります。
そんな事もつゆ知らず、せっかくなら書類の
整理に使える「A4が入る小引き出し」と欲を
かいたものですから、まるで果てがありません。
平成生まれの「A4」を、昭和育ちの小引き出しが
知る由もなく、「なんか、たまたま入った」
という奇跡を探すルーティーンが続く日々。
そんな「小引き出し症候群」を終わらせたのは、
蚤の市で出会った、ひときわ小さな小引き出しでした。
経年でしか得られない深い飴色と、
愛しさすら感じる絶妙なサイズ感。
A4どころか、B5すら入らない。
でも、そんなことはどうでも
良くなってしまいまして。
「古いものには、使い勝手よりロマンを求めよ」
一期一会の旅には、そんな教訓が必ずあるものです。