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センスのいらないインテリア【スタイリング編】|「ディスプレイ」の基本を知る。(前編)

「ディスプレイ」は、基本ルールを知れば難しくない。

2.jpg

お部屋をインテリアアイテムを使って、美しく飾ること
を「インテリアディスプレイ」と言います。

収納家具の上や、玄関、ちょっとしたスペースなどに
オブジェや花瓶、本、植物などのインテリアを美しく
飾ることで、お部屋に彩りを与え、暮らしを豊かにし
ます。

ただ、

ディスプレイ = アイテムを選び、美しく飾る

というのは、言葉にすると簡単ですが、インテリア初心
者の方にとっては、難しく感じるものですよね。

「センスがないから、ディスプレイなんてムリ。」
「見よう見まねでやったけど、うまくいかない。」
「そもそもお部屋にそんな余裕がない。」

こんな風に、やってはみたもののうまくいかずに、
挫折された方も多いのではないでしょうか。

display11.jpg

そんな方も安心してください。

ディスプレイは「基本ルール」をきちんと理解すれば、
難しいものではありません。

  • 飾るのに最適な場所
  • 飾るためのアイテム選び
  • 飾り方の基本テクニック

を理解するのが、ポイント。

★1-2_名脇役_リングホルダーCD_2024_06_17_0395.jpg

この記事を読んでもらえれば、たとえセンスに自信がな
くても、誰でも美しいディスプレイを作れます。

難しくありませんので、ぜひ最後までお読みいただけ
ればと思います。

ディスプレイで、お部屋の「見心地」を向上させる。

見心地を整える‗トップ画像.jpg

ディスプレイを適切に施すことで、日々を過ごすお部屋
の「見た目の良さ = 見心地」を向上させることができます。

ただ、ディスプレイは、やりすぎてもいけません。

日本は小さなお家が多いので、お部屋の中にモノが溢れ
がち。だからまず「収納」を最初に考えるべきです。

優先順位は、

収納 > ディスプレイ

なのです。

ですから、ディスプレイの場所を考える時には

  1. お部屋を片付けるための「収納」をまずしっかりと確保し、
  2. 「見心地の向上効果が大きい」場所にだけディスプレイする

ということが大事です。

そして、そのディスプレイするべき場所というのが、
最も視線が集まる「フォーカルポイント」なのです。

ディスプレイは「フォーカルポイント」に。

layouttheory29.jpg

お部屋のノイズとなる日用品などは、しっかりと片づけ
られる場所をつくり、お部屋がモノで溢れないようにし
ます。

そして、ディスプレイは、お部屋のあらゆる場所にする
のではなく、視線が集まる「フォーカルポイント」にだ
け、集中的にします。

これが、ディスプレイを成功させる最初のコツです。

フォーカルポイントとなるのは、

  • 部屋の入口ドアから見える先
  • ダイニング
  • リビング
  • 玄関

といった場所です。

順番に見ていきましょう。

ダイニング

display8.jpg

ディスプレイをするのに、もっとも代表的かつ効果の
高いポイントは、ダイニング横に設置した「収納家具
のの中や、上」です。

ダイニングの横に収納家具を置くことで、お部屋を片付
けやすくすると同時に、棚の中や上をディスプレイする
ためのステージとして使います。

1_95 のコピー.jpg

ダイニングテーブルの横の壁面は、お家の中の主要な
エリアの「目線の高さ」に存在します。

ですから、収納家具の上を美しく飾ることで、お部屋の
印象を効率的に、ぐっと引き上げることができます。

リビング

リビング‗silta(RD)ガラスドア.jpg

リビングにサイドボードなどの収納家具を置く場合は、
その場所はとても良いディスプレイポイントです。

サイドボードの上をきれいにディスプレイすることで、
リビングの見た目が美しくなり、くつろぎ感をより演出
することができます。

★17_大型テレビに:65インチ(BR)カラーの話_WIRY-TVボード-200cm_2023_11_06_6543.jpg

また、リビングの主役となることが多いテレビボードの
上や横もディスプレイに最適な場所のひとつです。

テレビボードは、テレビの左右に15~30cmほどのスペ
ースをもっておくと、バランスが良くなります。

セオリー用before-after_TVボードサイズ.jpg

テレビのサイズ対して、テレビボードが小さすぎると、
見た目の安定感がなく、頭でっかちな見た目になって
しまいます。

【動画】センスのいらないインテリア|「テレビボード」の最適な大きさを知りましょう。

ですから、見た目の良いテレビボードは、テレビよりも
左右に大きく、必然的にその場所にはスペースが生まれます。

ですから、その部分に花瓶やフォトフレームなどを
ディスプレイするのがおすすめです。

お部屋の入口ドアの先

layouttheory23.jpg

お部屋の入口ドアを入って、まっさきに目に入る場所
は、お部屋の印象を大きく左右するフォーカルポイント
です。

ですから、この場所はとても良いディスプレイエリア
ともいえます。

お部屋ひき_ガラスIMG_1546.jpg

この部分が壁になっている場合は、ダイニングなどと
同じく収納家具などで土台を作り、収納場所としても
活用しながら、ディスプレイも同時に施しましょう。

この部分がきれいに整っていることで、お部屋の印象
はぐっと良くなり、来客の際にも、褒められることが
多くなるでしょう。

玄関

玄関‗大森さん邸.jpg

お客様を迎える際に、一番はじめに目に入る場所のこと
を「ランディングポイント(着地点)」と言います。

玄関が美しく飾られていることで、ご近所さんや、配送
業者さんの様な「玄関までの来客」であっても、お部屋
の中まできれいにしている印象を想像させます。

3-b.jpg

また、玄関がきれいにディスプレイされていることで、
「いってらっしゃい」「おかえり」という毎日の生活
の中で大事な場所が、気持ち良くなります。

お部屋の中とは違った意味で、玄関は飾るべき場所と
して重要だと言えるでしょう。

ワンルーム

display9.jpg

ワンルームの場合も、ディスプレイするべきポイント
は、前述と同じです。

ただし、ワンルームの場合は、1つの空間に生活するた
めのすべての家具が同居しています。

必然的に、お部屋の中はモノで溢れがちですから、より
ディスプレイする場所を絞る必要があります。

20230509144306.jpg

収納家具をお部屋に置いている場合は、その収納家具
を「見どころ」にすべく、ディスプレイをしましょう。

収納家具を置いておらず、テレビボードを置いている
場合は、テレビの横や上のスペースもおすすめです。

20240728160021.jpg

----------

さて、代表的な「ディスプレイにおすすめの場所」を
ご紹介しました。

人の視線が集まる場所(フォーカルポイント)は、お
部屋の中でも見どころとなる場所ですので、つまりは
そこがディスプレイするのに最適な場所です。

お部屋の入口に立って、どこに目が行くかを確認して
みて、視線が行きやすい場所にディスプレイをしていく
ようにしましょう。

「ディスプレイ」におすすめのアイテム

ディスプレイおすすめアイテム5つ.jpg

さて、インテリアディスプレイは、フォーカルポイント
に施すと効果的だということを紐解いてきました。

続いては、ディスプレイの「アイテム選び」について
ご紹介していきましょう。

初心者の方でも、そのまま真似して使いやすいディス
プレイ向きのアイテムを5つご紹介します。

花器・植物

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ディスプレイに使いやすいアイテムのひとつめは、
「花器・植物」です。

植物や花を入れるための花瓶は、さまざまな素材や形
のものがあり、造形的な美しさがあり、複雑性も与えて
くれるため、人の目を惹きます。

また、しっかりと高さも与えることができるので、
存在感が出やすいのも良いポイントです。

display24.jpg

季節ごとに花を入れ替えて楽しんだり、観葉植物を楽し
んだり、ドライフラワーを入れるのおすすめです。

夏の窓辺には、ガラスの花器を置くことで、夏の爽やか
な日差しを楽しむような見せ方もできますので、季節を
楽しむのにもぴったりのディスプレイアイテムです。

玄関‗SACCOフラワーベース.jpg

玄関などの小さなスペースであっても、小ぶりな花器
をセレクトすることで、ディスプレイに華やかな印象
を与えることができます。

ディスプレイに使いやすいアイテムとして、花器や
植物は大いに役立ち、とても使いやすい王道アイテム
と言えます。

アート・写真

tpc-mini-blog1.jpg

ディスプレイに使いやすいおすすめアイテムの2つ目は
「アートや、写真」です。

壁掛けのアートはもちろんのこと、写真立てに入れて
立て掛ける写真なども、使いやすいアイテムです。

tiga-oj-blog8.jpg

大きなサイズのアートは、ダイニングやリビングに配置
した「サイドボード上のディスプレイ」として、無機質
で寂しい印象の壁を、美しい印象に変えてくれます。

壁を華やかにすることで、目線の先を彩ることができる
ので、効果の大きいディスプレイアイテムです。

20240814104059.jpg

小さなアートも使いやすいアイテムです。

小さなお気に入りのアートポスターは、ディスプレイに
加えることで、ディスプレイに必要な高さを出すととも
に、華やかな印象を与えることができます。

後述しますが、ディスプレイの基本のカタチである
「三角構図」を使うのにも、とても便利です。

★詳細シーン(S)_ブラスフォトフレーム_2024_01_31_9924.jpg

お好みのアートが見つからない人は、市販のアートに
こだわる必要はありません。

お子さまが描いたかわいいイラストや、家族の思い出の
写真などをフォトフレームに入れて飾るのも良いでしょう。

家族だけのパーソナリティが感じられるものがお部屋に
あることで、そこが自分たちの帰る場所であるという
ほっこりとした気持ちを与えてくれます。

オブジェ

tiga-oj-blog2.jpg

ディスプレイにおすすめのアイテムの3つ目は、
「オブジェ」です。

オブジェとは、英語の「オブジェクト」を意味するフラ
ンス語で、芸術でも用いられる物体のことを指します。

つまりは、特に機能のない「美術的な要素をもつ物体」
を、オブジェと総称しています。

つーじーさん邸‗ダイニング上.jpg

オブジェは、前述のとおり美術的な要素をもつ物体です
ので、つまりは、ディスプレイ専用に生み出されたモノ
であるとも言えます。

そこに1つあるだけでかわいい物体であるオブジェは、
ディスプレイに華やかさをプラスしてくれますので、
まさに最適なアイテムと言えるでしょう。

トレイ

ディスプレイに最適なアイテムの4つ目は「トレイ」です。

トレイは、日本語でいうと「お盆」を指しますので、
基本的には何かを載せて運んだりする日用品です。

インテリアに置いては、いくつかの小さなモノをまとめ
る「グルーピング」の効果を発揮してくれるので、実は
ディスプレイアイテムとしても活躍してくれます。

tiga-oj-blog11.jpg

ディスプレイの基本セオリーである「三角構図」を作る
ために、トレイはとても重要な役割を担います。

ばらばらとしがちな小物たちを、トレイに載せて1つの
グループと見立てることで、リズミカルな印象を与え
てくれるのです。

トレイは、ディスプレイに欠かせないアイテムだという
ことを覚えておきましょう。

動物モチーフ

birdin-wd-blog14.jpg

おすすめの最後にご紹介するのは「動物モチーフ」
のアイテムです。

鳥やねこ、熊や犬など、動物をモチーフとした置物は、
可愛らしい表情とともに、ほっこりとした印象をお部
屋に与えてくれます。

20220302114457-thumb-800x800-78395.jpg

木製くまオブジェ‗大場さん邸.jpg

動物モチーフのアイテムは、国内外問わず、いろんな
お店でいろんな表情のものが売られているので、それ
らと出会うのも楽しみのひとつです。

動物好きな方は、動物モチーフをディスプレイに加える
ことで、素敵な印象をプラスしてくれるので、おすすめ
です。

20230530090113.jpg

「実用性」を兼ねたディスプレイアイテム

補正後2‗時計・収納ボックス・香りアイテムの3点がうつったコーデカット_セオリーマガジン(ディスプレイ前編).jpg

さて、ディスプレイアイテムのおすすめの5つをご紹介
してきました。

「ディスプレイ = 飾る」ということが目的ではありま
すが、それだけではなく、実用性を持たせることも可能
です。

ここでは、実用性を兼ねた代表的な4つのディスプレイ
アイテムをご紹介します。

時計

leatherclock32.jpg

美しい時計は、時間を確認するためのアイテムであり
ながら、お部屋のディスプレイとしても存在感を感じ
させます。

レザーの時計などは、ディスプレイに入れ込むことで、
趣きをお部屋に与えてくれます。

★詳細シーン(30cm)_2023_11_24_7459.jpg

また、真鍮素材の時計もおすすめです。

寂しく無機質な壁に掛けることで、サイドボードのアイ
テムと調和しながら、お部屋の見心地を上げてくれます。

ミラー

実用性‗ミラー.jpg

ミラーも、実用性がありながら、ディスプレイとして
お部屋に映えるアイテムです。

壁に掛け、室内を映し出すことで、お部屋を広く見せる
効果も期待できます。

20240829173321.jpg

美しいデザインのミラーを選ぶと、さらにお部屋の印象
を上げることができます。

かご・収納ボックス

2-b.jpg

次のおすすめは「かご・収納ボックス」です。

例えば、見た目の美しい「シェーカーボックス」は、
中に日用品を収納するための箱でありながら、見た目
が美しく、置いているだけで絵になります。

20221227164558.jpg

充電コードや爪切り、リモコンなど見せたくない日用品
を「収納して隠す」という実用性と、ディスプレイとし
ての美しさを兼ね備えているのです。

このようなアイテムをお部屋に取り入れることで、
お部屋を飾るということを同時に実現できます。

4-b.jpg

また、ルームシューズなどを雑多に入れるための自然
素材のかごなども、ディスプレイとまではいきません
が、その見た目の美しさによって、あえて見える所に
置きたいアイテムのひとつです。

お部屋を美しく見せるアイテムとしながらも、実用性を
兼ねることで、賢いインテリアづくりを実現することが
できます。

香りアイテム

補正後‗ディヒューザーを飾っているカット_セオリーマガジン(ディスプレイ前編).jpg

もうひとつの実用性のあるディスプレイアイテムは、
香りのアイテムです。

見た目の美しいディフューザーボトルなどは、ディス
プレイのように見せながら、お部屋に良い香りを与え
る効果もあります。

★ディスプレイのエモカット_セオリーマガジン(ディスプレイ後編).jpg

香りはお部屋の大事な要素ですので、インテリアの質を
上げるためには、しっかりと意識したいもの。

ですから、自分の好きな香りのアイテムをお部屋に取り
入れて、ディスプレイとして飾るようにしましょう。

補正後‗寝室でアロマキャンドルを焚いているカット_セオリーマガジン(ディスプレイ前編).jpg

見た目の良いアロマキャンドルも、良いディスプレイ
アイテムです。

真鍮のお皿に載せることで、ディスプレイらしく見せる
ことができます。

----------

さて、ディスプレイの基本について、

  • 飾るのに最適な場所
  • 飾るためのアイテム選び

について解説してきました。

ディスプレイをするということに、興味はあるけれど
なかなか実際には一歩を踏み出せていないという方は
ぜひこの記事をもとに興味を持っていただけると嬉し
いなと思います。

長くなってきましたので「飾り方のテクニック」につ
いては、後編でご紹介していきます。

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