公開日 2022年07月05日(火)
更新日 2025年07月27日(日)
【 My DIY HOME 】DIYの可能性を広げる
ダボ継ぎの方法をご紹介
みなさまこんにちは。
おかもとです。
今回のマガジンでは、僕自身がDIYで取り入れている
「ダボ継ぎ」の方法をご紹介。
ハードルが高く、難しそうなイメージのある
「ダボ継ぎ」ですが、基本を抑えれば、
難しいこともなく簡単に取り入れられます。
見た目の印象が美しく強度も高いので、
この技術が身につけば、
DIYの可能性もグンと広がることでしょう。
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
![]()
「ダボ継ぎ」って何?
![]()
ダボ継ぎは、「木ダボ」という
木で作られた小さな棒状の材料を使って、
板と板を繋ぎ合わせる方法を言います。
![]()
このように、2枚の木に穴を開けて、
木工用ボンドを流し込み、接着するというもの。
木ダボは水分を含みやすく作られているので、
ボンドを吸い込んだダボが中で膨らみ、
しっかり固定されるという仕組みです。
![]()
このようにぴったりと2枚の板を接着でき、
1枚の板を作ることができます。
鉄と木をくっつけると、負荷がかかったときに
柔らかい木がダメージを受けますが、
同素材のため、それぞれが引っ張り合い、
強度が高くなるという特徴があります。
仕上がりが美しいので、釘やネジを使わずに
木を繋げたいときに重宝します。
どんなことができるの?
ダボ継ぎは縦にも横にも継げるので、
使い方がわかってくると、
様々な木工を楽しむことができます。
2枚の板を繋いで天板を作り、
足は既製品のものを使えばデスクに。
天板に加えてフレームや脚まで継いでいけば、
ダボ継ぎだけで作るサイドテーブルだって作れます。
また、少し難易度は上がりますが、
天板と底面に側面、背面の板を継いでいけば、
少し大きな引き出し収納を作ることも。
同じ要領で洗面台を作ったこともあるので、
アイデア次第で色んなDIYを楽しめます。
ダボ継ぎに必要なもの
![]()
ダボ継ぎに必要なものは下記になります。
・木ダボ
・ドリル
・ドリルビット
・木工用ボンド
・ダボマーカー
・金槌
・ドリルガイド(後ほど登場)
・目打ち(後ほど登場)
木ダボ、ドリルビット、ダボマーカーは、
基本的には同じサイズのものを使用。
木ダボに対して0.1mmほど
小さなドリルビットを使用すると、
木ダボがよりしっかりと固定されますが、
僕自身が使っている印象では、
同じサイズでも問題ありません。
ダボマーカーやドリルガイドは、
正確にダボ継ぎするために、
とても便利なアイテムなので、
ご活用をオススメします。
ダボの選び方
木ダボには「長さ」、「太さ」それぞれに
種類があります。
「長さ」の基準は
板側の板厚×1/2+木口側の板厚=木ダボの長さ
となります。
ホームセンターなどでよく売っている
18mmの板の場合ですと、
18mm×1/2+18mm=27mmとなるので、
30mmの長さが良いでしょう。
また「太さ」の基準は
木口側の板厚×1/3=木ダボの太さ
となります。
同じく18mmの板の場合ですと、
18mm×1/3=6mmとなるので、
6mmの太さが良いでしょう。
このように、使う板の厚みによって、
選ぶ木ダボのサイズが変わってくるので、
作る前の参考にしていただければと思います。
ダボ継ぎの手順
それでは、ダボ継ぎの手順を見ていきましょう。
1.印を付ける
![]()
まずは最初に穴を開ける場所に印を付けます。
2.下穴を開ける
![]()
次に目打ちなどの先の尖った工具で、
印からずれないように下穴を開けます。
この穴があることで、ドリルを動かしたときに、
先端がずれるのを防ぎます。
3.垂直な穴を開ける
![]()
続いて、ドリルとドリルガイドを使って、
垂直な穴を開けるのですが、
ドリルの先端を、先程開けた下穴にはめて、
ずれないようにしてからスタート。
垂直な穴でないと、最後木ダボをはめたときに
反対側の穴にはまらなくなるので、
ドリルガイドを使用することをおすすめします。
深さは、ギリギリ過ぎるとはまらないことがあるので、
少しだけ余裕を持った深さにしておきましょう。
4.ダボマーカーで対になる印を付ける
![]()
最初に開けた穴と対になる穴を開けるため、
片側の板にダボマーカーをセットしていきます。
![]()
ダボマーカーがある場所に押し込むと、
対になる印が付けられたのがわかるでしょうか?
この後、手順2と同じ様に目打ちで下穴を開けます。
5.反対側にも垂直な穴を開ける
![]()
手順3と同じ要領で、反対側にも垂直な穴を開けます。
6.ボンドを流し込む
![]()
木工用ボンドを穴に流し込み、
木口部分にもボンドを塗りましょう。
7.木ダボをセット
![]()
金槌で軽く叩きながら、木ダボを穴にはめていきます。
8.反対側の穴にはめこんで叩く
![]()
片側の板のすべての穴に木ダボがはまったら、
いよいよ接合していきます。
金槌で直接叩くと凹んでしまうので、
当て木をして上から叩いていきます。
![]()
このようにボンドが側面から出てくることもあるので、
しっかり拭き取っておきましょう。
9.乾燥させて完成
![]()
しっかり奥まではめこむことができれば、
最後に12~24時間乾燥させて完成です!
クランプで固定すれば、
隙間なくしっかりと圧着できるでしょう。
![]()
ダボ継ぎの方法はいかがでしたでしょうか?
難しい印象のダボ継ぎですが、
こうやって一連の流れがわかると、
少しハードルが下がったのではないでしょうか?
とはいえ正確性のいる技術で、
僕自身まだまだだな...と思うのですが、
上手く継げたときの嬉しさがあると、
「次はこんなことができるんじゃないか?」と、
次のDIYが楽しみになったりもします。
まずはチャレンジということで、
気になられた方は、
この機会に是非やってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
![]()










編集部 江上
製品企画 中原