
【 まあ、いいペース 】簡単なことって、むずかしい。
どこかへ行くために、でなく、
歩くことをたのしむために、街を歩く。
とても簡単なことだ。書籍名「 深呼吸の必要 」
どこかへ何かをしに行くことはできても、
歩くことを楽しむために、歩くこと。
それがなかなかにできない。
世の中で、いちばん難しいのは、
いちばん簡単なこと。
と、洗濯機が回るまでのあいだ、
パラパラっと開いたページに綴られていました。
(最近出会った、だいすきな詩集です。)
(でんしゃの窓と、洗濯機の窓。すこし似ている気がしませんか?)
今日は、おやすみ。
予定は、郵便の受け取りのみ。
AM指定だから、お昼からはフリータイムです。
よし。ただ歩く午後にしよう。
目的は、歩くことを楽しむこと。
朝10時ごろ。
そんなことを計画していると、
郵便のおじさんがやってきました。
受け取ったダンボールの中身は、
一目惚れしたテーブルランプです。
奄美大島在住の金工造形師さんがつくったもの。
やっぱり、お部屋のなかに「真鍮」があると、
空間が引き締まるなあと、改めて感じます。
早速かざってみること、1時間。
うーん。
もっとピッタリの組み合わせがあるはず...!
ディスプレイは、日々の積み重ねですね。
続きは、また明日のたのしみに取っておいて。
午後からは、「歩く休日」のはじまり。
散歩する街は、6年ほど、
お仕事で通い続けている二子玉川にしました。
電車を降りると、
やんちゃ盛りの男の子が、今にも走り出しそう。
ただ走ることがたのしいのか。
それとも、前を走る電車を目指しているのでしょうか。
答えは、本人にしか分かりませんが...
すぐに、危ないからストップ!と、
お母さんに止められ、ひと安心の駅構内。
(ホームから見える多摩川。三人組。)
詩集の内容をまんまる真似て。
気に入った曲がり角がきたら、
すっと、曲がってみます。
街にかくされた、あみだくじの折り目を
スルスルと抜けていくように!とのこと。
(頭の部分だけ葉っぱが落ちて、ちいさな富士山。)
目線も、すこし上に。
空のほう、意識して。
地面に落ちた松ぼっくりとの対面は、
記憶にあたらしいけど、
落ちる前の子とは、小学生以来?
日頃、どこかへ行くためだけに、
道を歩いてきた証拠です。
(空間に人がいないと、ベンチ同士がカップルみたい。同じ方向、同じ後ろ姿。)
(こちらのベンチは、隣がスターバックスさんのため人気です。すぐにやってくる伸びた影。)
ただ、ひたすら。
気持ちのまんま、歩いていたら、
少しずつ、日が傾いてきました。
17時になりそうです。
いつも、何事も。
だいたいは、向かっている途中のどこかにいて。
その間、どんなことを思って、
どんなことを考えたのか。
過程を大切に、
楽しめるひとでありたいなと、
だらだら~と歩いた休日に思ったのでした。
まずは、時々立ち止まって、
こんな日の決意を
思い出す時間をつくるところから。
そんな気持ちを忘れないでいたら、
道のさきの風景が、くるりと変わって。
良いことありそう。