【 まあ、いいペース 】いつもの秋とは、天気がちがいます。
10分かかる帰り道。
15分かけて歩きたくなる秋がやってきた。
体温にちょうどいい空気。
目的地にたどり着かなくても、
まあ、いいや!なんて思えるのは、秋だからだ。
ついこの間、同僚にこんなことを聞いた。
「今年は、いつもの秋とは違うみたいだよ。」
なんてこった。
今年は、秋晴れの日が少ないらしい。
Yahoo!ニュースによると、
10月に入っても、なかなか秋らしくならなくて。
夏と冬の間が、短いのだとか。
「ええ、そんなあ。」
なんて言ったものの、考えてみると、
毎年、夏と冬の記憶はたくさんあるのに、
その間のことを、実はあまり覚えていない。
過ごしやすい気温は、安心感そのもので、
私は、あえて意識できていなかったんだと思う。
コートをまとっても、鼻がツンとしてしまう
季節がやってきた頃、秋って最高だったなと気づく。
そんなことを毎年、繰り返している。
今年は、秋の中にいる間に、秋を意識しよう。
そうおもって、お昼休みに、
いつもケータイを覗いている時間をつかって、
近くの川に行ってみた。
( 画角の外にいるおじいさんを「まだかな」と待っているおばあさん )
秋の気候って、お母さんのお腹の中に近いのかな?
なんてことを、ふと思う。
つい最近、東京店のメンバーに、
お子が誕生したからだろうか。
わたしは、10月から、
約6年間、勤務した東京店をはなれる。
あんぽんたんだった大学生の頃から、
育ててくださった先輩たち。
プライベートで落ち込んだときには、
一緒に泣いてくれたこともあったなあ。
今では、笑ってしまうエピソードだけど、
あの頃は、人生最大のピンチ。
そんな当時、顔色のわるいわたしを見て、
「今、えがちゃん(会社でのあだ名)の
これからが楽しみだなっておもったよ。」
と、先輩は言った。
そのことばを聞いて、落ちていた24歳のわたしは、
自分のこれからが、なんだか急に楽しみになった。
そして、あれから数年が経ち、
今年は、東京店の店長をやらせていただいた。
今のわたしは、後輩たちにとって、
あの時のようなきっかけになれただろうか。
反省会が必要だ。
( なにかを考え中の東京店スタッフたち )
東京店のスタッフは、土地柄もあってか、
いろんな地域から集まっていて、多種多様。
個性的である。
そんなみんなの共通点は、ひとを悪く言わない所。
やさしさの意味は、幅広いけれど、
いろんな形のやさしいを集めたチーム。
わたしにとって、東京店の仲間たちは、秋みたいだ。
意識しないほど、安心してしまう。
( 近所の公園にある池を反転したら、銀河鉄道みたいになりました。)
10月からは、部署がかわって新天地になった。
不安よりも、たのしみが勝っているのは、
秋があるおかげ。
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