物語
1年以上におよぶ長い時間をかけて、開発されたR.U.S。 そこにはたくさんの想いと様々な経緯がありました。
暮らしに永く寄り添う家具。
はじめての一人暮らし、二人暮らし、家族ができ、子供が生まれ、 人生には何度も生活の変化が訪れます。
部屋の大きさも変わり、収納量も増えていきます。 でも、その度に家具を買い換えるのではなく、 たくさんの思い出を詰め込んで、長く使っていただけるよう ものづくりを考えてきました。
そこで、それぞれの暮らしに合わせて 自由に組み換えができるユニットシェルフを採用しました。
「木製家具」を感じられるユニットシェルフを目指して。
ユニットシェルフは、様々なメーカーから発売されています。 工場やオフィス、店舗など、高い利便性を求めるシーンで多く導入されていることからも分かるとおり、 「無骨」「シンプル」という方向にデザインが寄っています。
これは、いくつものシェルフを連続で並べたり、 出来る限り簡単に設置できるよう、機能性を重視し、軽くシンプルに作られているからです。
そのシンプルなデザインに、どこか物足りなさを感じ、 できれば、より「木製家具」を所有する"満足感"を共存させたいと考えました。
そこで生まれたのがR.U.Sです。
最大容量の収納を実現する5cmピッチ。
さらなるこだわりのポイントとして、 フレームの可変幅は、5cmきざみを採用しました。
もう少し緩やかなピッチにしようかとも考えましたが、 本を入れるのにも、食器を入れるのにも、小さな住宅の中で、 最大容量の収納を実現していただくために、細やかなピッチに仕上げています。
それにより、ユニットシェルフの自由度がさらに上がり、 自由な発想でコーディネートを楽しんでいただけるようになりました。
木の温もりを感じられる、理想の姿が完成しました。
様々な思考錯誤を重ね、ようやく完成したR.U.S。 特にこだわったのは、オークの木目を強調した「板目」突板を使用したパーツ。 板目は、木目模様が大きく入っており、木製家具特有の"木"の存在を感じさせてくれます。
実際に店舗でコーディネートしてみると、主役級の存在感。 木の温もりを感じられる、理想の姿でした。
木材以外にも、細やかな意匠を掛け合わせたことにより、 これまでのユニットシェルフのように「シンプル/無骨」というイメージではなく、 木製家具に近いデザインが表現できました。